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〈ルナ・ボディ〉をめぐってアメリカ、中国、ロシアを中心とする各国間の競争が激化するなか、ついに南井真一にも移植の要請が降り、ジャムは葛藤する。一方、月軌道プラットフォーム〈ゲートウェイ〉から40年ぶりに地球に帰還したアレキサンダー・コーツは、分断が広がるアメリカを再びひとつに結び付ける「物語」として大衆から熱狂的な支持を集め、『ディオマタス』界隈で着実に人気を集めていたミントたちの「ヘル・ベティオス」を上回る勢力となっていた。さらにコーツの物語に触発された一部の人々は、争いの絶えない地球を脱出し、宇宙を志向しはじめる――。
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Posted by ブクログ
(上下巻読み終えて)扱っているテーマの幅広さと、それを支える取材量、上下巻1000頁超、多国籍・多視点という規模だけを見ても、非常に野心的な作品ですが、その野心の広さが、物語としての求心力をやや薄めてしまっている面も否めません。『三体』的な期待値で手に取ると、謎解きの緊張感という点では物足りなさを覚える読者もいるだろうと思います。
それでも、国際政治や環境問題、身体と意識といったテーマを背景にした人間ドラマとして読むならば、読み応えのある一冊です。SFというジャンルの謎解きの快感を求める読者よりも、複数の社会的テーマが絡み合う群像劇をじっくり読みたい読者に向いている作品だと感じました。
Posted by ブクログ
上巻が、下巻に向けてしっかりと土台を整えていて期待を膨らませてくれる内容で、また4人の主人公がどれも個性が強く良い感じだったので、下巻もとても楽しみにしていた。
が、その期待は超えられなかったかなあと思う。
もちろん SF として設定はとても良かったしのめり込んで読むくらいは面白かったんだけど、「三体やプロジェクト・ヘイル・メアリーに比肩する!」みたいな謳い文句は明らかに違和感を覚えたし、それが無駄に期待を上げすぎてしまったと思う。
本の内容と関係ないところで申し訳ないが、この売り方が少しモヤる部分があり、ただこの謳い文句が無ければ僕は手にとってなかったわけで、結果的に良かったと言えるのかもしれないが、どうも釈然としない…。
という話は置いておいて、話としては完結したが、正直僕の読解力の問題なのか、まだまだ分かってないことが多すぎないか?と思う。
考察をする余地があるというよりは投げっぱなしてないか?と感じてしまうところが幾つかあるのが気になる。
あと終盤の展開に関しては、SF としての面白さというよりも少年漫画的な熱い展開という感じで、面白かったが本を手にしたときの期待とは少し方向が違ったなと思った。
あとはハッキングでなんでもできすぎではないかと思う。
期待値が高すぎたが、面白かったのは間違いないです!
Posted by ブクログ
SFものの群像劇として、最後の展開には想定の上をいくアツさに盛り上がりつつ、ここまで深ぼってきたキャラクターの体験や思考が活かされていくカタルシスを感じられたのかが良かった。あとやはり推しの力はすごい。それぞれのキャラクターにもとても愛着が持てた。「なぜ宇宙を目指すのか」をSF的な設定の中で、長い歴史のある人類史のこの先をどう生き抜いていくべきかという「種の生存」の問いかけや、「意識とは何か」という哲学的な問いかけを様々なエピソードの中で考えられた。他の方もコメントされているように冗長で長すぎる点と、帯コメントによる期待値が上がりすぎてしまったことは、約1000ページという大ボリュームを読み進めていく上では読後に物足りなさを感じてしまった。
Posted by ブクログ
プロローグ
月面裏で発見された謎の構造物
その構造物の中には複数の頭のない遺体が
その遺体を調べると異星人の様相を呈していた
死にゆく人間の頭とその遺体を結合すると、蘇る!
この荒唐無稽の御伽噺にどう向き合うか
我々の度量が試される一冊ではあるのだが果たして
本章
『マイボディ・オン・ザ・ムーン』★4
上下巻合わせて1,000頁強、長尺の割に読ませるには読ませるのだが…
色々詰め込んでいるが、結局は未知の首無し遺体であるルナ・ボディと終盤で登場する細胞L*は、故郷であるペガサス座51星へ帰りたかったのではないかというお話し
帯には、『三体』や『プロジェクト・ヘイル・メアリー』に並ぶ云々…と謳っているが、そこは持ち上げ過ぎ
期待値を上げ過ぎたのは勿体ないところ
前振りなく普通に読んだら、普通に良作かと
早川書房、大ヒット作!欲しかったんだろうな〰
エピローグ
これ言うと身も蓋も無いが、本作の衝撃はエピローグにある
さも、続編を匂わせつつの衝撃的な終わらせ方だ
こういうエンディングなら、本作をキュッと絞って一冊に集約し、期待膨らむエンディングからの続編に持っていった方がよっぽど良かったのに!!!
雨雲だらけの夜空を見上げながら
そう思った!!!
完
Posted by ブクログ
下巻。月で見つかったルナボディに頭部を移植してキメラになった人間第一号は、持ち前のカリスマ性をもって世界に影響を与えようとする。各地で起きているアメリカとロシアや中国との争いを止めようと、ギルドメンバーを集め、宇宙に出ようと。下巻になりストーリーは飛躍。
世界に何人ものキメラがつくられ、彼等の移植手術はうまくいくものの、だんだんと共通の思考の特徴を見せる。ここで、体の細胞が脳の細胞に与える影響についての推理など、登場人物が脳科学者である設定が生きてくる。ほかに、Vチューバーとしてメタバース世界で人気を誇る身体障害者という別の登場人物の設定も活きてくる場面もある。だんだんと物語がある一点に集結してくる。CIAと妻と中国スパイの夫の掛け合いが癒やしになってくるが、やや漫画的。
設定がグローバルだが会話わ人物の持つセンスが日本語的なのがやや気になる。と細かなところが気になってくるくらい、サイドストーリーや設定を詰め込みすぎな感じはあるかなぁ。一つ一つがあっさりすぎていき、人物同士の会話もグッとくるものがなくて、ストーリーがただ運ばれていった感があるかなぁ。グッドエンドなのだろうけどもすっきりしない…。
ただ、プロットはたぶん面白いし要素や仕掛けも面白い気がするので、映画もしくはドラマなど、映像化したらもしかしたら面白いのかもしれない。あるいは漫画…?視覚的に見れば、サイドストーリーや登場人物の多さも整理されるかもしれない。
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小説・文芸
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