石井仁蔵のレビュー一覧
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ネタバレ読み終えて、チェスって人生なんだなと思った。優勢だと思っていた局面が不利に転じたり、その逆も然り。
この作品の中でも、登場人物たちは割と淡々と理不尽な目に遭っている。だけどチェスのように、持てる駒を最大限生かしてなんとか勝ちに持っていこうとしている。時には戦略的にドローを選ぶこともあるのが人生。様々な定石や戦法を知ってこそ、戦えるというのも。
そして、チェスというロジカルな題材の中に、釣崎のような破茶滅茶な人がいることで、いいアクセントになっている。まさかマフィアが出てくるとは思いもよらなかった。意表を突く展開も、もしかしたらチェスなのかも。
ルールが曖昧だったので、序盤のチェス盤が出てくるペ -
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少年少女がチェスと出会い、その道を模索して行く群像劇かと思ったら急に「アカギ」でも始まった?と疑わんばかりの釣崎編にびっくりした。チンピラなんて好きにはなれないのだけど、ハングリー精神と行動力おばけなところは本当に凄いと思う。マスコミは穢れたグランドマスターなんて中傷するが、努力や情熱、能力は本物なのだからわざわざ称号を引き合いに出してとぼしめるなんて逆に全チェスプレイヤーを敵にするとは思わないんだろうか。まあ、立派な人は清廉であってほしいという気持ちは分かるけれども。
そんな異端児とハンディキャップを背負ったプレイヤー達との勝負は良かった。特に透の健康に恵まれない不憫さは見てるこちらにも辛い -
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チェスが生きること同義になった若者たちの物語。物語の始まりは、病院の長い闘病生活の中で知り合った透、輝、瑠偉がチェスを通じて友達になり、それぞれ無事に退院していくところから。時間はポンと進んで、舞台は瑠偉が通う開化高校へ。チェス部の後輩晴紀が物語に加わる。さらに、物語の後半で大きく関わってくる釣崎も。
チェスに魅入られたものたちが16マスのチェス盤で闘う描写は、チェスを全く知らなくても惹き込まれる。読後、自分は、人生を賭けることができるものに出合った彼らの熱量に圧倒されていたんだ、と気づく。チェスがあったから生きてこられた、そんな若者たちの物語でした。 -
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大好きなものに人生をかけるチェスプレイヤーたちの物語。前半、熱い展開に興奮しました。
荒削りで勢いに乗って書いた感じが、また良かった。作者はチェスが好きで好きで堪らないのだろうと想像に難くない。
ただし釣崎のエピソードは非現実感が強く、あまり入り込めなかった。マフィアの描写はいかにも空想っぽく、ヤンの日本語はあまりにステレオタイプ。ちょっとそこで冷めたので★マイナス1といったところ。
一生を捧げられるものがあることが羨ましい。それに出会えたことも奇跡だし、同じものを愛せる仲間やライバルがいることが、なんと尊いことか。
私も今からでも、そんな対象に出会えるだろうか。 -
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チェスに、文字通り人生を捧げた4人の物語。
難病で入院中、チェスを知った少年。
難関校に進み、親の希望通りの官僚エリートコースかチェスの道に悩む少年。
親とも衝突し、藻掻く中でチェスを知った少女。
少年院を出てチェスにのめりこみ、ヤクザやマフィアといった裏社会とチェスで関わる青年。
チェスがなければ、きっと交わらなかったはずの人生が大会で交差していく。
何かに夢中になるという、きらめきを感じられる一冊。ただこういう物語で非行どころではない、マフィアなど裏社会がガッツリ絡んでくるのは、ちょっと珍しい気もする。
チェスがわからない人でも楽しめるし、最初の方はちょっぴり図解もあり。
なんだかち -
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SNSで見掛けて、ずっと気になっていた作品。
文庫化を機に手に取った。
文庫の装画が箔押しでキラキラしていて、とっても素敵(*ˊ ˋ*)
世界有数の頭脳スポーツ・チェスと出会い、その面白さに魅入られた、4人の若者。己のすべてをかけてチェスプレイヤー日本一を決める大会に挑む彼らの勝負の行方はー…?
本書の題材は「チェス」。
…なのですが、チェスについて全然知らなくても楽しく読めた。
チェスの奥深さ、美しさが文章から伝わってきたし、時折語られるチェスプレイヤーの名言、プレイの手法など興味深かった。
本書の飾り罫が全部チェスの駒で、駒の種類や数が少しずつ違うので、なにか意図がありそう…!(と思い