山本冴里のレビュー一覧

  • 8週間語学の旅 水先案内人はずれっちと様々な言語の海へ

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    ネタバレ

    とても素敵な本。新しい言語の学習を始めようとする時、いつもテキストや単語帳をどっさり買って、結局やらずじまいばかりの自分には、「語学ってこんな自由でいいんだ!」と終始衝撃の連続だった。これからどこかの国の言語を学ぼうとしてる人には、一読の価値あり。
    一方、長い期間学んできた英語学習はどうしたらこんな風に面白く学習できるようになるだろう?という疑問が。。。初めて目の当たりにする言語とどうやって向き合うかという視点の本、と総括できそう。

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    2025年10月19日
  • 世界中で言葉のかけらを ――日本語教師の旅と記憶

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    出会った言葉のかけらが核心をついていたり、心に響いたり、美しい言い回しだと感嘆したりうまく表せなかった自分の気持ちを代弁してくれたり、そんな本だった。しばらくしたらまた読もう。
    #山本冴里
    #世界中の言葉のかけらを

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    2025年05月15日
  • 世界中で言葉のかけらを ――日本語教師の旅と記憶

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    日本語教師になることに興味があって、この本に辿り着きました。
    面白い。想像以上に面白いと一気読み。
    それぞれの国に、それぞれの言葉があること、それはその国の文化でもあり、その国が成り立ってきた歴史でもある。そこに国民性が現れる。
    愛を伝える言葉で、プロポーズに日本では『同じ墓に入って』日本では当たり前に受け取られるだろうけど、他の国人からは、奇妙だったり、ありえない驚きの表現となる。
    私たちが普通に使っている言葉だけど、やっぱり言葉は文化。
    世界の色々な場所に訪れ、そこの文化に触れ、その国の言語を知る。こんな経験をしている筆者が羨ましいなぁ。

    英語だけでいいいじゃん!って
    違う違う、全然違う

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    2025年10月03日
  • 8週間語学の旅 水先案内人はずれっちと様々な言語の海へ

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    ネタバレ

    自分にとって新しい言語を8週間で学ぶ大学の講義を描いた第1部がとてもいいです。自分もやってみよう、という気にさせられます。「単語帳と文法書を片手に黙々と取りくむ」(P.121)のではない、やり方。

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    2025年08月31日
  • 世界中で言葉のかけらを ――日本語教師の旅と記憶

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    本書に登場する皆さんがどうして日本語を学ぼうと思ったのか、その理由も事情も、本当に様々で切実な思いにうたれる。偶然にも、近ごろ立て続けに「言葉」に関する本を読んでいるのだけれど、結局のところ「相手のことを知りたい」「大切だと伝えたい」人間の素朴な心から、言葉は生まれてきたのかも‥。

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    2024年12月17日
  • 世界中で言葉のかけらを ――日本語教師の旅と記憶

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    日本語教師とあるけど、日本語に関するものは少ない。心が痛んだのはとある幼稚園での「はな」の記憶。幼児は使えることばが少なく、意味が分からず使ってしまう言葉で時にはこちら側が残酷と感じることがある。旅の部分はきれいな旅でなく、埃っぽい、むせかえるような雰囲気が感じられるような記憶だった。

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    2024年05月30日
  • 世界中で言葉のかけらを ――日本語教師の旅と記憶

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    「私をずっと惹きつけてやまないものは何なのか、ようなくわかったような気がする。見知らぬ他人への、他人からの、基本的な信頼感。言葉を交わし、微笑みあって、そば近くにいることの楽しさ。人生に吹き入れる風。」

    それらに惹かれるのは貴方だけではありません。でも、物語として大事にしまっておいて、共有してくれる。思い出させてくれる。それは誰にも出来ることじゃない。そう思います。

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    2023年12月30日
  • 8週間語学の旅 水先案内人はずれっちと様々な言語の海へ

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    本書は、二つの異なる授業実践を通して、「自分にとっての新たな言語をどのように学ぶべきか」を具体的に示してくれる一冊である。
    第一部では、複数の言語学習者に共通する課題が提示され、自律的に学ぶための授業実践が紹介される。課題の配置はよく練られており、8週間という限られた期間で集中的に取り組むべき事項が効果的に組み込まれている。
    第二部では、その学びを下支えするように、学習者自身が言語の規則を発見していく形式の授業が紹介される。言語学オリンピックを思わせるような内容で、言葉の仕組みに気づく力を育てる手法として非常に興味深い。

    第三部では、著者が出会った具体的なエピソードがいくつか紹介され、そこで

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    2025年11月14日
  • 8週間語学の旅 水先案内人はずれっちと様々な言語の海へ

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    8週間での言語習得のためのすることリストは根気のいる作業だが確かに力がつくと思う。
    語源なども踏まえて理屈を並べて覚えるのも有用なこともあるが、韓国語や中国語などは特に直感で覚えていくのも良い気がする。
    2部以降は完全に解読メインの解説となっている。

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    2025年10月31日
  • 8週間語学の旅 水先案内人はずれっちと様々な言語の海へ

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    あー、なるほど。語学が好きな人はこんなふうに知識を広げ、実践して、身につけているのだな、と納得しました。
    これから新しく言語を習得したい人だけでなく、言葉を通して文化を知りたい人や言語の種族やその違いなどに興味がある人にもオススメ。

    学ぶって楽しいよね、と思い出させてくれる本でもありました。改めて何か外国語を学んでみたいな、と思ったものの、趣味で語学は続けられる気がしない…笑

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    2025年10月26日
  • 8週間語学の旅 水先案内人はずれっちと様々な言語の海へ

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    複言語学の先生が書いた本。
    本当に授業で教えているかのように
    だんだんと進めてくれているので
    なんだか自分でも取り組める気がする!
    というふうに思いました。

    一週間ずつ課題を出してくれて
    それをどうしたら学習できるか書いてある。
    例えば、ある言葉について
    目標言語でどう言うのか調べて観察する…
    そうすると語尾や語頭などに
    その言語の法則性がわかってくる、とかね。

    ことばの本、好きだから
    いろいろ読んできたけれど
    もしかしたら一番「具体的」に
    やる気になったかもしれない。

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    2025年10月11日
  • 世界中で言葉のかけらを ――日本語教師の旅と記憶

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    ネタバレ

     副題的に添えられた「日本語教師の旅と記憶」に惹かれて読んでみたもの。

     前半、日本語教師として接してきた外国人とのやりとりが面白おかしく描かれている。10年以上前だが、漫画であった『日本人の知らない日本語』(2009)を彷彿させる。

     「ニコラ」という自分の名前に「笑良」と当て字をしたり、勝手に「眠気覚ました」と動詞化するなど、
     「ちょっと日本語母語話者(ネイティブスピーカー)には考えられないルール破り」
     と著者も記すように、まさに、”日本人の知らない日本語“のオンパレードだ。

     本書は、「ぜんぶ英語でいいじゃない」という乱暴な意見への積年の反論であり、複言語能力の意義を訴え続けて

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    2024年08月05日
  • 世界中で言葉のかけらを ――日本語教師の旅と記憶

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    言語の本と言うよりも、副題の通り、海外での滞在記として面白い。文章は情緒的過ぎるが、行動は冒険的だ。今からでも知らない言葉を勉強してみようかな、なんて思えてしまう素敵な本だった。

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    2024年02月09日
  • 世界中で言葉のかけらを ――日本語教師の旅と記憶

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    作者の言葉への興味や熱意が伝わってくるエッセイ。亡くなった妻の最期の言葉を知りたいと日本語を学び始めたおじいさんの話が印象的だった。

    21歳、友人との中国旅行。初日に腹痛で昏睡したにも関わらず、友人と別れてまでも奥地を目指す作者の強さには驚いたが

    「新たな言語やその言語が使われている文化と、いちど本式に関係を結んでしまったら、もうその後の人生は、無関係では過ぎていかない。」

    という言葉はよくわかる。人や本に置き換えたらよりよくわかる。三章で出てきたソリダーノッシュや秘密警察の意味がきちんと理解できなかったから、私はいつかふとした時にドイツの本を手に取ると思う。日本語で言えば「縁がある」だ

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    2024年01月03日