あらすじ
見知らぬ言語への大学生の奮闘
13の言語パズルへの挑戦
オーストリアの書店のフロアマップ
リトアニアの大通りの店のドアから、言語学習のヒントが得られる。
どんな語学でも、つかみとれるようになるための考え方が詰まった1冊です。
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子どもの頃、いろいろな冒険物語に夢中だった記憶は、ありませんか?
主人公になりきって、私たちも旅をした。
宝を手に入れたり、謎をといたり、思いがけない人に出会ったり。
進むにつれて見える景色がどんどん変わり、
そしてたくさん、気持ちが動いた。
自律的な言語学習の時間はそんな体験に重なるんだ
ということを、私は信じています。
――――「はじめに」より
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Posted by ブクログ
とても素敵な本。新しい言語の学習を始めようとする時、いつもテキストや単語帳をどっさり買って、結局やらずじまいばかりの自分には、「語学ってこんな自由でいいんだ!」と終始衝撃の連続だった。これからどこかの国の言語を学ぼうとしてる人には、一読の価値あり。
一方、長い期間学んできた英語学習はどうしたらこんな風に面白く学習できるようになるだろう?という疑問が。。。初めて目の当たりにする言語とどうやって向き合うかという視点の本、と総括できそう。
Posted by ブクログ
自分にとって新しい言語を8週間で学ぶ大学の講義を描いた第1部がとてもいいです。自分もやってみよう、という気にさせられます。「単語帳と文法書を片手に黙々と取りくむ」(P.121)のではない、やり方。
Posted by ブクログ
本書は、二つの異なる授業実践を通して、「自分にとっての新たな言語をどのように学ぶべきか」を具体的に示してくれる一冊である。
第一部では、複数の言語学習者に共通する課題が提示され、自律的に学ぶための授業実践が紹介される。課題の配置はよく練られており、8週間という限られた期間で集中的に取り組むべき事項が効果的に組み込まれている。
第二部では、その学びを下支えするように、学習者自身が言語の規則を発見していく形式の授業が紹介される。言語学オリンピックを思わせるような内容で、言葉の仕組みに気づく力を育てる手法として非常に興味深い。
第三部では、著者が出会った具体的なエピソードがいくつか紹介され、そこでも言葉への気づきを促す姿勢が一貫して示されている。
本書全体を通して、言語学習とは、学習者が自ら仮説を立て、検証していくプロセスであるという著者の信念が伝わってくる。その姿勢を楽しんでいる著者の様子は、読者に勇気と刺激を与えるだろう。暗記中心の学習を好む人には遠回りに見えるかもしれないが、「急がば回れ」という言葉が示すように、学習を長く続けるうえで本当に大切なものが何かを教えてくれる一冊である。
Posted by ブクログ
8週間での言語習得のためのすることリストは根気のいる作業だが確かに力がつくと思う。
語源なども踏まえて理屈を並べて覚えるのも有用なこともあるが、韓国語や中国語などは特に直感で覚えていくのも良い気がする。
2部以降は完全に解読メインの解説となっている。
Posted by ブクログ
あー、なるほど。語学が好きな人はこんなふうに知識を広げ、実践して、身につけているのだな、と納得しました。
これから新しく言語を習得したい人だけでなく、言葉を通して文化を知りたい人や言語の種族やその違いなどに興味がある人にもオススメ。
学ぶって楽しいよね、と思い出させてくれる本でもありました。改めて何か外国語を学んでみたいな、と思ったものの、趣味で語学は続けられる気がしない…笑