三雲岳斗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まだSTAND ALONE COMPLEXしか観られていないけど大好きな攻殻機動隊のアンソロジー。
面白かったです。
バトーやトグサ、荒巻がアニメの声で喋って、楽しい読書でした。
作家さんは5人ですが、それぞれの攻殻機動隊の世界でした。
一番好きだったのは朝霧カフカさん。
笑い男が出てきて嬉しかったです。島での戦闘は映像で観てみたくなりました。
セリフで、中原中也など文学作品を引用するキャラがいるのが朝霧先生っぽかったです。
この世の全ては電気信号が作り出した虚像で、(本物だと思ってる)その誤解が「心」や「意識」なのか…?ううむ。ぐるぐる。
三雲岳斗さんのお話の、少佐に会いたいが為にテロリスト -
Posted by ブクログ
参ったなー。
これまでも古城くんをはじめとする面々は冒頭から転がるように危機に放り込まれていったけど、それでもどこか安全地帯があったと思う。
安全地帯から外れる、外されることで危機に遭っているんだと。
でも今回はどこにも逃げ場が無い、安全な場所を壊されたんだっていう感覚。
いやもう「領主システム」なんて他人の作った手のひらで操られていく様が気持ち割るい。
電撃だと土橋センセの作品にこういう設定なかったっけ?(古いか
暴力と恐怖と狂気が支配する世界。
そしてそれを仕方が無いんだって受け入れてしまう世界。
本当に気持ち悪い。
でも、だからこそ香菅谷の言葉が頼もしく嬉しかったわけで。
こんな気持 -
Posted by ブクログ
飄々とした青年・ヒューイとゴスロリ毒舌愛書狂の美少女・ダリアンが未知の叡智を封じた幻書にまつわる事件を解決していく一話完結型のお話。
ダリアンの造形が狙ってるとかヒューイが食えないヤツだとか色々言いたいことはあるんですが、個人的な見所は幻書を手にしたことによって運命を狂わされた人々(人外含む)のドラマだと思います。
ヒューイやダリアンが出会う人々は自分から幻書を手にしたもの渡されたもの魅入られたものと様々。本との出会いは一期一会、幻書の入手によって願望や欲望を叶えた者も殆どは破滅の結末に至る。単純なハッピーエンドが用意されてるケースは少なく、ヒューイの警句やダリアンの説得も大抵は効をなさない -
Posted by ブクログ
シリーズ17作品目。「作家さん、やりたい放題だな(いい意味で)」と思った。
本の中で、核となるアイデア自体は、むしろ作品のファンが、二次小説なんかでやりそうなネタで、それを本家が先にやっちゃうあたりに、この作家のサービス精神をヒシヒシと感じる。
そういう意味では、決してネタに意外性があるわけではないんだけど、ライトノベルのいわば「お約束」をうまく使っている感じで、しっかりと面白い作品に仕上がっていて、最後まで楽しめた。
本当に器用な作家だと思うし、面白くなりそうなネタをあの手この手で作品に盛り込んでいくサービス精神に、山田風太郎っぽいなと改めて感じた。
もっと、一般向けの作品も手掛け -
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Posted by ブクログ
第一部最終回に相応しくメンバー総出演で取り敢えず大団円だった。
それにしても15巻もやってきて第一部ってなんだよ!笑
副題が「真祖大戦」なので古城と他の真祖との派手などんぱちがあるんだろうと思っていたら、そこはちょっと肩透かし。
まあ、あれだけずっと伏線貼ってきたんだから、やっぱりヴァトラーとの決着を付けないことには終われないよね。
そういう意味では予想通り。
そしてアニメでも匂わされた暁の帝国誕生話でもあった。
個人的には今回のハイライトは浅葱さんのアレ。
浅葱応援団の一員としてはようやく、最終巻にしてようやくだよ、浅葱さんが古城に血を吸ってもらってホントに良かった。
いやだって最後まで -