海野十三のレビュー一覧

  • 蠅男

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    『蠅男』作品の構図は怪人vs名探偵なので、いわゆる明智と二十面相のアレと似てる感じなんだけど、SF畑も範疇の海野十三ならではの展開で面白いですね。
    『暗号数字』『千早館の迷路』、短めのショートショート風味の『街の探偵』『断層顔』とどれも楽しめました。今読むとレトロなSFチックなところ、それが良い。

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    2016年10月10日
  • 火葬国風景

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    『十八時の音楽浴』がお気に入り。ラストの展開に圧倒。美しい。タイトルになった『火葬国風景』はアノ超展開に思わず声が出た。もっと続きが……(笑)
    本書は『貘鸚』よりSF色が強いのでそちら方面のジャンルが好きな方にも読んで貰いたい作品集ですね。

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    2016年01月27日
  • 獏鸚

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    探偵、帆村荘六モノのミステリー短編集。ああやはり戦前のミステリの持つこの独特の空気感がイイですねぇ。
    アンソロなどで単発でしか海野作品を読んでこなかったので、こうしてまとまったのが手に入るのがありがたい。当時の最先端の『科学』と(麻雀やらトーキーやら)モダンな『風俗』が絡んでどの作品も甲乙つけがたく魅力的でした。
    帆村の飄々としたところが『探偵』らしくてとても好みw
    来月出る2冊目も楽しみですね。

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    2015年08月05日
  • 蠅男

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    出だしがとても良かった。
    とある町に着いた途端、すごく臭いニオイがぷんぷん。
    町民も皆くさいくさいと大騒ぎ、そのニオイの元を
    追うところから話は始まる。
    蝿男と称する男が次々と殺人事件を起こす。
    それを追う探偵。
    真相が明らかになると愕然とする。
    蝿男とは、日本版フランケンシュタインの怪物という悲哀。

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    2012年10月16日