あらすじ
大阪の富豪に殺人予告が届いた。差出人は蝿男。警備は厳戒をきわめた。しかし、それを嘲笑うかのごとく、富豪は天井に吊されていた。完全に近い密室に、煙のように侵入しうる犯人とは、いったい何者? 名探偵・帆村荘六は、この不可能犯罪に敢然と挑み、怪人蝿男に肉迫する! 猟奇的な発端から戦慄のラストシーンまで、昭和初期のエログロ・ナンセンスの雰囲気を濃密に漂わせた鬼才の代表的長編。
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廃れぬ話
このお話は、初出は1937年のこと。この本のなかには言葉こそ 聞き慣れないものはあるかもしれないが、構成・登場人物 諸々が廃れていないため若い私でも飽きないどころか 手が止まることなく読めました。他の作品も 若々しさを感じる細工が施されているように感じます。もっと早く生まれ、この先生の作品と出会っていたかった。
Posted by ブクログ
非科学的な科学小説。ナンセンス。ありえないような記述もありますが、クスクス笑いながら読める方にはおすすめです。とにかく、文章がおもしろいんですネ。ある意味衝撃のラスト!