木下龍也のレビュー一覧

  • 荻窪メリーゴーランド

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    ひとつひとつの短歌の美しさもさるごとながら、全体にストーリー性があり読んでいて面白かった。
    劇的なラストも衝撃的だった。

    やわらかな言葉の中に潜むひたむきで濃度の高い愛情が良かった。
    木下龍也さんのほかの作品も読みたいと思った。

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    2025年04月29日
  • すごい短歌部

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    ユニークな視点で、凝った短歌を詠まれる木下龍也さんの短歌本。
    木下さんの短歌批評と、テーマ詠についてご自身がどのように捉え、どう推敲して作っているのかその過程まで伝えてくれる神本。

    ふつう「読み物として面白いが何より短歌の勉強になる1冊でした。

    愛萌さんが本著について書評も書いていました。
    検索したら出てくるのでそちらもぜひ。

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    2025年04月22日
  • すごい短歌部

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    現代短歌を、詠みたい/読みたい、と思ってる方におすすめ!

    あるテーマを決めて短歌を募集し、その中から、歌人・木下龍也さんが「すごい」と思った短歌を講評。
    木下龍也さんも同テーマで短歌を制作。
    短歌を思いついたきっかけから、何度も推敲した短歌とその過程を惜しげもなく開陳。
    詠む者/読む者としては、たいへんありがたい書物。

    読者投稿の短歌の講評は、ときに1ページまるまる使っていることもあり、読み応えがある。講評された方も嬉しいだろうなと思う。
    短歌の読み方がわからない、という方も、木下さんの補助線に従って読み進めれば、よさがわかってくるかもしれない。
    推敲過程は、ふだん人目にさらされないものだ

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    2025年01月31日
  • 荻窪メリーゴーランド

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    ネタバレ

    短歌で紡がれたラブストーリー。。。
    と思ったらラブミステリー?はたまたラブサスペンスか??
    木下さんと鈴木さんに、してやられた感じだ。

    海辺で花火、仕事で会えなかったクリスマス、同棲の準備……。
    お二人によって紡がれていくことで、恋愛小説を読んでいるかのよう。
    でも、そこは短歌。
    五七五七七以外の余白を想像で埋めてゆくのは、読者である私たちだ。

    いつだって恋は繊細に揺らぐもの。
    揺らぐものなんだけど………。
    その衝撃の展開に、え?え?え??
    でも、落ち着け、私。
    何かがおかしいじゃないか。
    同棲かと思いきや、お二人が歌っていた短歌の、ペットがそもそも違うじゃないの。(犬と猫)
    木下さんの「

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    2024年12月11日
  • 荻窪メリーゴーランド

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    初めて歌集という読み物を読みました。
    が、すごく良かった!

    ◼️良かった点
     ・短歌って聞くと、読むのにハードル高い感じしたけど、本書は恋愛、ミステリーのストーリー展開でとっつきやすい。
     ・エロティックな歌、狂気な歌など普段の自分なら、共感しづらき歌が割と心地良く読めた。(木下さんが詠む歌の方が同じ男性目線だからか歌の内容が理解しやすかった)
     ・31字という限られた文字数の中、削ぎ落として綴られる凝縮されたエッセンスのような一句が、読者に歌に込められた意味を想像させ、掻き立ててくれる。

    なんか本書を読んだばかりのレビューで、勢いで書いてしまったけど、わかりづらいな笑
    一言で言うなら新ジ

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    2024年12月02日
  • 荻窪メリーゴーランド

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    ネタバレ

    短歌はもちろん虚構力がすごくて夢中で読んだ 来年の夏また読みたい

    ・君を撮るためのカメラがあたたまる太腿のうえ 海まで遠い
    ・海よりも近くに君がいる夏は海を見ようとするだけでいい

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    2024年08月25日
  • 荻窪メリーゴーランド

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    1ページ31字で、2名の筆者が織りなすストーリーに完全に浸かりました。
    読めば読むほど分かるし分からない。面白い。

    自分の過去を結びつかせ、忘れていた過去を好きになれる本。

    6.8.16.31.46.56.68.85.105.141.144.147.159.160199
    好きなフレーズ



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    2024年07月18日
  • 荻窪メリーゴーランド

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    これはすごい。
    ひとつひとつの短歌を切り取っても素敵なんだけど、
    短歌のかけあいで綴られる物語は、まるで映画のよう。
    少しずつ違和感が出てきて、「?」と思っている間に急展開。最後は予想外の結末へ。
    最後まで読んでから違和感のあったところを読み返すと、「そういうことか!」と二度読んでわかるおもしろさ。

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    2024年02月11日
  • 荻窪メリーゴーランド

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    特装版を購入。
    特装版で読める【たくらみの告白】で木下さんと鈴木さんがどういう視点でで相手の短歌を受け取ったのか解説をしてくれている。
    明朝体が鈴木さん、ゴシック体が木下さん。それぞれ女性のSと男性のKの視点で話が進む。短歌を読むという体験だからこそ、仕掛けられる違和感があって、文字では書かれていない感情を想像させられる。
    【たくらみの告白】を読んだ前と後では、それが正解というわけではないけど、最初と違う視点と世界が見えた。狂気の中の美しさ。

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    2023年12月16日
  • 荻窪メリーゴーランド

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    盲の熱情に目を奪われて、気づけばその終わりまで見届けてしまっていた。はじめにくる花火のように、恋は鮮烈で有限で、火が着いた時から終わりを予感せずにはいられない。やさしさと激しさと、いつまでも続くような後悔を抱き合わせて、くるくると、恋は回りだす。短歌ならではの余白や、不意打ちに翻弄されながら読んだ。特装版ではこの恋に仕掛けられたたくらみの一部が明らかにされているのでぜひお手にとっていただきたい。ページを捲り終えて、その終わりを認識してからまた開きたくなる。いつかの恋を思い返すように。

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    2023年11月05日
  • 荻窪メリーゴーランド

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    ネタバレ

    すごいもの読んだ。
    たしかにすっごく上質な「歌集」なんだけど、それだけじゃなかった。

    まったく予備知識なしで読み始めたんだけど、男女二人の歌人がそれぞれ交互に歌を詠んでひとつの物語を作っていく、っていう構成なのはすぐにわかって、はじめのほうは素直に楽しく読んでた。

    脳内で浮かぶ絵は魚喃キリコか浅野いにお。実写なら岩井俊二の空気(世代バレ)。

    少しけだるいような、ささやかでしあわせな恋。
    荻窪がどういう雰囲気の土地なのか知らないけど、なんかこうやって地名が入ると一気に都会の片隅で肩寄せ合う男女の生活感みたいなものが滲んで良いね。

    しあわせな恋人同士のふたり。
    やがて同棲をはじめ、ペットを

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    2023年09月30日
  • 荻窪メリーゴーランド

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    ネタバレ

    すごく良かった
    歌人の木下龍也さんと鈴木晴香さんが短歌で紡ぐたくらみに満ちた恋愛ミステリー。
    鈴木さんの歌は明朝体で、木下さんの歌はゴシック体で表記されている。
    恋愛中の本好きの二人が、海行って花火見て、同棲して…ん?なんか変だぞ?
    今まで短歌を読んできて想像していたストーリーと微妙にズレてきて、物語は一気に不穏さを増してくる。
    今まで読んでいたものは何だったの?
    あれは、誰だったの?

    普段短歌に親しみのないひとでも、恋愛小説読み、ミステリ読みには楽しめるんじゃないかと思う。
    短歌というものは限られた音数に言葉を当てはめるため、そのぶん削ぎ落としている言葉が多い。
    それゆえ、想像の余地が大き

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    2023年09月29日
  • すごい短歌部

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    投稿者の作品のみずみずしさと感性に心惹かれました。
    ああそんなところにも短歌の芽があったんだと、ため息ばかりつきながら読んでました。

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    2025年06月16日
  • すごい短歌部

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    まさに推敲の流れをそのまま見せてくれています。思考回路、思考パターンが分かりやすく解説されていることに学びが深まります。日本語に角度をつけてみる。毎日、毎日、短歌を作りたいです。

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    2025年05月17日
  • すごい短歌部

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    短歌にわか勢の私としては、歌人の思考の過程、推敲の過程を見せてもらえて、なるほどなぁと感心することばかりだった。寄せられた歌はどれも着眼点だったり、言葉選びだったり、音の響きだったり、非常に凝っていて、これが素人の作なのか?と思うほど。
    短歌は思いも寄らない結びつきが面白いけど、なかなか自分では生み出せないのでもどかしい。

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    2025年05月04日
  • すごい短歌部

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    12のテーマ詠。投稿作品がそもそもレベル高くて、解説も面白い。著者である木下さんの作歌の過程を見るのは楽しい。なるほどこうやって短歌というのは出来上がるのか。

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    2025年02月16日
  • 荻窪メリーゴーランド

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    ネタバレ

    1回目、え?ちょっとまって、どういうこと??笑
    という感想。
    2回目でようやく、なんとなくの予想がつきだす。

    ざっくりまとめると、付き合ってた彼女と別れたけど、男が忘れられなくてストーカー化して殺したって感じだよね?

    たぶん財布無くした時に二人は出会って、付き合い始めた。
    けど、二人がどこで別れたのかがわからない。。
    クリスマス会えてなさそうだったからそのタイミング?
    お母さんが来る日の話はなんなんだろう、、噛み合わない。

    完璧な解説が読みたいです。

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    2025年01月21日
  • 荻窪メリーゴーランド

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    ネタバレ

    木下龍也さんと鈴木晴香さんの共作の現代短歌集。
    2人の短歌が物語のように、夏のデート→同棲→結末、と、ストーリー仕立てになっています。
    特に気に入ったのは
    『君を撮るためのカメラがあたたまる太腿のうえ 海まで遠い』
    『本棚にふたりの過去を並べれば「海辺のカフカ」上上と下下』

    勉強不足のせいか、1回目はあまりピンと来なかったのですが、2回目、3回目と目を通すと、全体が見えてきてゾゾゾとしました。他の方のレビューを読むと、もっと深い仕掛けがありそう。わからなかった短歌をちゃんと読み解きたくなりました。
    31文字でこんなに想像を膨らませるなんて、コスパならぬ文字パが高い!

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    2024年02月21日
  • 荻窪メリーゴーランド

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    幸せな日々からのかすかな違和感。すれ違い。
    互いの気持ちの遠さが交互に掲載された短歌で表現されている。
    最後まで読んだあとに読み返したくなる。

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    2024年01月05日
  • 荻窪メリーゴーランド

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    木下龍也さんと鈴木晴香さんが紡ぐ虚構のラブストーリー。短歌としてはもちろん物語としても衝撃のラストで「え?」って思ってしまった。

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    2023年12月12日