【感想・ネタバレ】荻窪メリーゴーランドのレビュー

あらすじ

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木下龍也と鈴木晴香が挑む、現代短歌の新境地。
言葉の魔術師たちが紡ぎ出す虚構のラブストーリー。
ふたりが演じる彼らは誰なのか。どこにいるのか。
そしてどんな結末を迎えるのか。
目撃せよ。

過去の「恋」をしなかったことにはできなくて、
それを「なくて」もよかったと思えるほど、僕は強くない。
――木下龍也

美しさと逞しさ、正常と狂気がメリーゴーランドのように、
回転灯のように、走馬灯のように回転し続ける世界。
ほんとうの恐ろしさは、それが終わらないことにあるのかもしれません。
――鈴木晴香

※電子版は【通常版】のみとなります。また、電子版は紙版と若干装丁が異なります。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ひとつひとつの短歌の美しさもさるごとながら、全体にストーリー性があり読んでいて面白かった。
劇的なラストも衝撃的だった。

やわらかな言葉の中に潜むひたむきで濃度の高い愛情が良かった。
木下龍也さんのほかの作品も読みたいと思った。

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2025年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短歌で紡がれたラブストーリー。。。
と思ったらラブミステリー?はたまたラブサスペンスか??
木下さんと鈴木さんに、してやられた感じだ。

海辺で花火、仕事で会えなかったクリスマス、同棲の準備……。
お二人によって紡がれていくことで、恋愛小説を読んでいるかのよう。
でも、そこは短歌。
五七五七七以外の余白を想像で埋めてゆくのは、読者である私たちだ。

いつだって恋は繊細に揺らぐもの。
揺らぐものなんだけど………。
その衝撃の展開に、え?え?え??
でも、落ち着け、私。
何かがおかしいじゃないか。
同棲かと思いきや、お二人が歌っていた短歌の、ペットがそもそも違うじゃないの。(犬と猫)
木下さんの「母が泣き出す」の歌もなんだか変だ。(彼女なんて、そもそも居ないんじゃないの?)

鈴木さん→木下さん→鈴木さん→木下さん………と詠み繋いでゆくから、歌の中の男女が今まさに交際中と思い込んでしまってたけど、
読み進めるにつれ、何かがずれてゆく。
タイトルにも“メリーゴーランド”って文字が入ってるしなぁ。
メリーゴーランドって、上下に揺られながら重なったりずれたりしつつグルグル回り続けるもの。
なのに流れてくる曲はメルヘンチックで、永遠にぐるぐるぐるぐる…。
考えようによっては、どこか不気味だ。

ああ、どこか何かで、私はお二人の罠にまんまとハマってる!
エピローグで、お二人の仕掛けたメリーゴーランドは1周する。
ってことは、全ては虚構だったってこと???
解説本が欲しーっ!!(企みが明かされる特装版が発売されてるみたいですね)
これは何度も読み返したくなる歌集だ。



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2024年12月11日

Posted by ブクログ

初めて歌集という読み物を読みました。
が、すごく良かった!

◼️良かった点
 ・短歌って聞くと、読むのにハードル高い感じしたけど、本書は恋愛、ミステリーのストーリー展開でとっつきやすい。
 ・エロティックな歌、狂気な歌など普段の自分なら、共感しづらき歌が割と心地良く読めた。(木下さんが詠む歌の方が同じ男性目線だからか歌の内容が理解しやすかった)
 ・31字という限られた文字数の中、削ぎ落として綴られる凝縮されたエッセンスのような一句が、読者に歌に込められた意味を想像させ、掻き立ててくれる。

なんか本書を読んだばかりのレビューで、勢いで書いてしまったけど、わかりづらいな笑
一言で言うなら新ジャンルの面白さでした。

そして、現代の短歌集は今後も読んでみたくなりました。
自分はジャケットに惹かれて特装版を購入しましたが、絶対特装版をおすすめします。
特装版には作者たちの首評と、物語の内容についてが触れられた小冊子が付属するからです。
正直これ読まないと「よくわかんなかったな…」で終わりかねないと思います笑
(小冊子を読まずに作者の意図を読み解くとしたら3周して辿り着けるのかどうかかな?自分は3周でも無理かも)

◼️気に入った歌
 ・「いつか海辺に住みたい」に「ね」を添えてふたりの夢をひとつ増やした
 ・音楽も香りも売っている場所で声も匂いもほしい、と思う
 ・本棚にふたりの過去を並べれば「海辺のカフカ」上上と下下
 ・脱がすときわずかに腰をベッドから浮かせてくれるやさしさが好き
 ・お揃いでつけていたキーホルダーのスーモまだひとりで生きていた
 ・伝票にふれている手にぼくの手を重ねて明日を変えてみたいよ
 ・恋愛は羽で数えよ井の頭公園に百羽のスワンたち
 ・「恋人はいますか?」なんて言えなくて代わりに訊いた「また会えますか?」
 ・地下をゆく電車にも窓はついていて、なくてもいい恋なんてなかった
 ・どの恋もきみにやさしくあるための予習だったな 十の深爪

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2024年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短歌はもちろん虚構力がすごくて夢中で読んだ 来年の夏また読みたい

・君を撮るためのカメラがあたたまる太腿のうえ 海まで遠い
・海よりも近くに君がいる夏は海を見ようとするだけでいい

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2024年08月25日

Posted by ブクログ

1ページ31字で、2名の筆者が織りなすストーリーに完全に浸かりました。
読めば読むほど分かるし分からない。面白い。

自分の過去を結びつかせ、忘れていた過去を好きになれる本。

6.8.16.31.46.56.68.85.105.141.144.147.159.160199
好きなフレーズ



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2024年07月18日

Posted by ブクログ

これはすごい。
ひとつひとつの短歌を切り取っても素敵なんだけど、
短歌のかけあいで綴られる物語は、まるで映画のよう。
少しずつ違和感が出てきて、「?」と思っている間に急展開。最後は予想外の結末へ。
最後まで読んでから違和感のあったところを読み返すと、「そういうことか!」と二度読んでわかるおもしろさ。

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2024年02月11日

Posted by ブクログ

特装版を購入。
特装版で読める【たくらみの告白】で木下さんと鈴木さんがどういう視点でで相手の短歌を受け取ったのか解説をしてくれている。
明朝体が鈴木さん、ゴシック体が木下さん。それぞれ女性のSと男性のKの視点で話が進む。短歌を読むという体験だからこそ、仕掛けられる違和感があって、文字では書かれていない感情を想像させられる。
【たくらみの告白】を読んだ前と後では、それが正解というわけではないけど、最初と違う視点と世界が見えた。狂気の中の美しさ。

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2023年12月16日

Posted by ブクログ

盲の熱情に目を奪われて、気づけばその終わりまで見届けてしまっていた。はじめにくる花火のように、恋は鮮烈で有限で、火が着いた時から終わりを予感せずにはいられない。やさしさと激しさと、いつまでも続くような後悔を抱き合わせて、くるくると、恋は回りだす。短歌ならではの余白や、不意打ちに翻弄されながら読んだ。特装版ではこの恋に仕掛けられたたくらみの一部が明らかにされているのでぜひお手にとっていただきたい。ページを捲り終えて、その終わりを認識してからまた開きたくなる。いつかの恋を思い返すように。

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2023年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごいもの読んだ。
たしかにすっごく上質な「歌集」なんだけど、それだけじゃなかった。

まったく予備知識なしで読み始めたんだけど、男女二人の歌人がそれぞれ交互に歌を詠んでひとつの物語を作っていく、っていう構成なのはすぐにわかって、はじめのほうは素直に楽しく読んでた。

脳内で浮かぶ絵は魚喃キリコか浅野いにお。実写なら岩井俊二の空気(世代バレ)。

少しけだるいような、ささやかでしあわせな恋。
荻窪がどういう雰囲気の土地なのか知らないけど、なんかこうやって地名が入ると一気に都会の片隅で肩寄せ合う男女の生活感みたいなものが滲んで良いね。

しあわせな恋人同士のふたり。
やがて同棲をはじめ、ペットを飼い、彼氏が母親に彼女を紹介する。

で、このあたりから、だんだん、「ん?」っていう違和感がやってくる。
一首一首の完成度が高いので、違和感の正体にはすぐには気づかなかった。
でも、どゆこと?って、その2つの歌が並んでいる意味を追求することなく、ただ漠然としたと違和感だけを抱えたまま進んで行く。

やがてはっきりと事実らしきものが明らかになる。
彼女には新しい恋人ができて、彼の元を去っているらしい。
きっかけは母との顔合わせのあと?彼女は逃げた子猫を探しに行き、そのあと行方をくらます?

とにかく誕生日の歌で、二人がもう一緒にいないことが決定的に描かれる。
彼氏は彼女を探しているけれど、見つからない。

それから回想。「2年前」と書いてるのでわかる。
彼女が落とした赤い財布を拾ったことが出会いだったらしい。
ここでの感情は、彼女のほうが深いような気がする。
前半読んでるときは思わなかったけど、最初に好きになったのは彼女のほうだったんじゃないのかなあ。
恋のはじまりの、きらきらした二人の歌がここに入るっていうのが残酷。

そしてこっからは完全にサスペンス劇場。ラストに向けて一気に不穏になっていく。
短歌が並んでるだけなんだけど、場面がドラマのようにはっきり描写されてる。臨場感すげえ。

彼女(仮・ハルカ)のマンションに行く彼(仮・タツヤ)。
同じ階で先にエレベーターを降りた男が、ハルカの部屋のインターホンを鳴らしたので、タツヤは「は?」ってなる
逃げ込んだエレベーターの窓から、タツヤは、ハルカと男のキスシーンを目撃。
パニックになったタツヤ、どっかから包丁買って来て、ハルカの部屋を襲撃。
けれど刺すことはできず、新恋人に阻まれたりして、自分が刺されてしまう。
傷を負って渋谷の街をさまようタツヤ。
だんだん意識が遠のいていく。サイレンが鳴り響く中、世界がぐるぐるとメリーゴーランドのように回る…(ちくしょう私がまとめて書くとなんでこんなに陳腐になるんだ)

一回目読んだときは茫然としてしまった。
なんてこった…あんなにしあわせそうだったのに!
でもすげえな、歌集でこんな衝撃。
描かれてる一首一首は、その瞬間の感情を見事に切り取っていて、心の渇いたおばちゃんの私にもぎゅんぎゅん刺さってくるようなやつばっかりなのに、これらが連なることによって一つのストーリーが浮かび上がってくる。

しかもただのラブストーリーじゃなくて(いや途中までは純度の高いラブストーリーに見える、ハッピーエンドに向かうように見える)、とんでもないサスペンス展開……。

とか思いながら、もう一度読み返してハッとした。

「え、これ、どこからが幻覚?」

どう考えても変、っていう点が仕掛けられてるじゃん。うへえ、気づかなかった!!!

二人が飼ってたのは犬なの?猫なの?
トイプードルのはずだったのに、途中から「猫」になってるじゃないか。
お母さんには彼女が見えていない?
てか無視してるのかと思ったけど、見えていないんじゃなくて、本当にいないから?
泣き出したのは、「そこにいるじゃん」って言った、息子の狂気のせい?

♂母を追いきみも子猫も駆け出してひとりで剥いている萩の月
♀缶ビール潰せばベッドに逃げてゆく子犬、こいぬという名にしよう。
♂「いる人が見えない 病気」こんなとき(にも/こそ)ぼくはGoogleに訊く

この3首の並びがよくわからなかったんだけど、この少し前の、母と息子の会話の場面もヒントなのか。
彼女も同席してるはずなのに、母親は終始彼女を無視してるようなことを言う。
ひでえ母親だと思ったけど、そうじゃなかったのかよう~。

♂「広いわね」「まあふたりだとちょうどだよ」「そっか、子猫も家族だもんね」
♂「恋人はいないの?」「なんで?いるじゃんか!?そこに!!!」と指せば母が泣き出す

彼氏のほうの歌だけ抜き出してみるとはっきりするんだけど、彼女の歌と交互に並んでるせいですっかりケムに巻かれちゃってた。油断した。
彼女が言ってる「ベッドに逃げてゆく子犬」って、犬じゃなくて新しい恋人ってこと?

そう思ったら、この物語(歌集だ)をどう解釈していいかますますわからなくなった。

ホントにサスペンスじゃん。
他にもヒントがあるのかもしれん。もっと何回も読めばわかるのかも。

木下龍也さんを初めて知ったのは岡野大嗣さんとの「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ」だったんだけども、
あれもたしかに結構サスペンスの空気があったんだよね。
はっきり描かれてはないけど、なにか破滅的な事件の匂いがした。

今回のは、あれをより濃く、具体的に仕掛けた感じ。

彼はいつから彼女の幻覚を見ていたんだろう。
犬を飼っていた頃には、まだ二人でいたはず。
このあたりがすごい謎解きポイントな気がする。

小冊子つきの特装版とやらを買えば謎が解けるんだろうか…
でも自分で勝手に解釈したいような気もするんだよね。

それにしても、「歌集」ってものの概念を越えた作品だった。
これをネタバレなしで読めて、衝撃食らってよかった。

小説ではできない仕掛けだし、感情の部分の鮮烈な切り取りはやっぱり短歌でしか表現できない部分だし。

ほんと、すげえものを読んだなあ…
もっと話題になっていい作品だと思う…

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2023年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく良かった
歌人の木下龍也さんと鈴木晴香さんが短歌で紡ぐたくらみに満ちた恋愛ミステリー。
鈴木さんの歌は明朝体で、木下さんの歌はゴシック体で表記されている。
恋愛中の本好きの二人が、海行って花火見て、同棲して…ん?なんか変だぞ?
今まで短歌を読んできて想像していたストーリーと微妙にズレてきて、物語は一気に不穏さを増してくる。
今まで読んでいたものは何だったの?
あれは、誰だったの?

普段短歌に親しみのないひとでも、恋愛小説読み、ミステリ読みには楽しめるんじゃないかと思う。
短歌というものは限られた音数に言葉を当てはめるため、そのぶん削ぎ落としている言葉が多い。
それゆえ、想像の余地が大きく、1首1首がミステリめいている。
畳み掛けるように展開していく物語に、ページを捲る手が止まらなかった。
考察系が好きな方にもぜひ。

特装版もあり、グッズ展開もしている。
特装版にしか無い小冊子読みたい!






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2023年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1回目、え?ちょっとまって、どういうこと??笑
という感想。
2回目でようやく、なんとなくの予想がつきだす。

ざっくりまとめると、付き合ってた彼女と別れたけど、男が忘れられなくてストーカー化して殺したって感じだよね?

たぶん財布無くした時に二人は出会って、付き合い始めた。
けど、二人がどこで別れたのかがわからない。。
クリスマス会えてなさそうだったからそのタイミング?
お母さんが来る日の話はなんなんだろう、、噛み合わない。

完璧な解説が読みたいです。

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2025年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

木下龍也さんと鈴木晴香さんの共作の現代短歌集。
2人の短歌が物語のように、夏のデート→同棲→結末、と、ストーリー仕立てになっています。
特に気に入ったのは
『君を撮るためのカメラがあたたまる太腿のうえ 海まで遠い』
『本棚にふたりの過去を並べれば「海辺のカフカ」上上と下下』

勉強不足のせいか、1回目はあまりピンと来なかったのですが、2回目、3回目と目を通すと、全体が見えてきてゾゾゾとしました。他の方のレビューを読むと、もっと深い仕掛けがありそう。わからなかった短歌をちゃんと読み解きたくなりました。
31文字でこんなに想像を膨らませるなんて、コスパならぬ文字パが高い!

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2024年02月21日

Posted by ブクログ

幸せな日々からのかすかな違和感。すれ違い。
互いの気持ちの遠さが交互に掲載された短歌で表現されている。
最後まで読んだあとに読み返したくなる。

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

木下龍也さんと鈴木晴香さんが紡ぐ虚構のラブストーリー。短歌としてはもちろん物語としても衝撃のラストで「え?」って思ってしまった。

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2023年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

男女が描く恋愛の歌、素敵!
と思ったら、あれ?どういうこと?

男性が、女性が落とした財布を拾った縁で恋が始まり、すれ違いもありながら同棲を始め、猫を飼い…
その後、直接は描かれない別れがあり…
女性は新しい彼氏ができて犬を飼いはじめ、
男性は別れを認められずストーカー化。
最後に渋谷のスクランブル交差点で刃傷沙汰。
みたいなことだろうか。
想像の域を出ないので、考察が気になる。
最後の方に突然出てきた兄妹みたいな歌も気になる。

素敵な恋の歌、と思える歌もたくさんあったのに、2回目以降考察する気持ちで読んだり、「これってストーカー目線の歌?」と思ってしまったのは、ちょっと残念。
文脈によって解釈が変わるというのはちょっと騙された感がある。でも、ストーリー仕立てでない場合でも、読み手によって解釈は異なる、という点では同じことか?

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

お気に入りたち

ぼくの肩を頭置き場にしてきみは斜めの夜をご覧ください
ほーって思った

ふたりとも黙ってしまうそのあいだ海が喋っていてくれるから
なるほど

ねえスーモ、毛づくろいしてあげるから同棲にいい部屋を教えて
ユーモアがあっていいなと思った

3180グラムを産んだ日を未来の話みたいに聞い
共感!

お母さんと呼ぶのはすこしこそばゆくマルセイバターサンドこぼれる
具体的な名前が入っているのもあってイメージしやすかった

こねこって名前もいいって笑いつつきみの切るサランラップ長すぎ
日常感が好き!

「恋人はいますか?」なんて言えなくて代わりに訊いた「また会えますか?」
これくらいの距離感好き。訊くって漢字もあまり自分は使わないからよき

地下をゆく電車にも窓はついていて、なくてもいい恋なんてなかった
ふーむってなった

君を撮るためのカメラがあたあまる太腿のうえ 海まで遠い
2回出てくるけど、ちょっと理解難しい

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2025年04月12日

Posted by ブクログ

表現方法に感心する。その情景を見ている人と視点が重なる感覚がある。感情を指定されない分、複雑な受け取り方ができて楽しい。本の試みも面白かった。

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2025年01月07日

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