純珪一のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
めちゃくちゃ良かった!
本編がとても濃厚だったので、のんびり楽しめるお話かな~と軽い気持ちで読み始めましたが・・・。
凄く良かったです!ドキドキワクワクの冒険心や、ハラハラするスリル感を味わえました。書き下ろしも過去の短編も全部良かったです。
ファンメイとエドの大発見は、まさしくこの世界の希望足りえるのではないでしょうか。また、ブラウニング首相のことはちょっと気になってたのでその後が分かって嬉しかったです。あと、魔法士の野球と寿司はズル過ぎたり無理過ぎたりで、爆笑ものでした(^^)
最後の座談会、最高でした!キャラクター達はそれぞれの立場から敵対したりしていましたが、なんのしがらみもなければこんな風に楽しくおしゃべり -
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ネタバレなかまくらです。
ウィザーズ・ブレインX 光の空 読みました。
2001年に刊行が始まったシリーズで、当時中学生だった私は、
なんと、1巻から追いかけていました。途中、もう続きは出ないんじゃないか、
という危機を何度も乗り越え、ついに、完結作がこの度出たのです。
この作品は、近未来SFです。
人類が、情報制御理論という架空の科学を見出したことで、文明は飛躍的に進歩します。
情報の海を知覚し、現実世界を情報の海の側から操作し、
書き換えることができるという理論は、しかし、戦争の道具になりました。
この理論に基づいて、兵器には論理回路が刻まれ、装甲が強化されたり、
弾丸の弾速 -
ネタバレ 購入済み
わ~!!
エピローグを読んで、そういう終わり方かぁ!と興奮しました。
凄く良かったです。次の短編集の発売もとても楽しみです。短編集でエピローグ後のサクラの幸せな姿とか見られたら嬉しいなと思いますが、そうするとあの壮大なエピローグが意味なくなってしまうのでなさそうかも?でも、どうかサクラが独りぼっちじゃありませんように・・・。
個人的に、あの頑なだったカスパルが最終的にソニアやサラやペンウッド教室の面々と楽しくしていたことがとても嬉しかったです。
最初から最後までとても丁寧に話が進められて、登場人物もたくさんいるのに誰一人「誰だっけ?」となる人がいなくて、納得のいくフィナーレで、適度にリアルで、それでもこ -
ネタバレ 購入済み
常にクライマックス!
上中下巻常にクライマックスでした!
上巻で、なぜ世界は雲で覆われてしまったのか、その謎がついに明かされます。しかしその衝撃から立ち直らないうちに中、下巻でも色々なことが起こり、休ませてくれません!これは本当に、ぜひ読んでもらいたいです。
見どころしかないのですが、個人的に「おお!」となったところは、研究所で生まれた最初の魔法士、そして最強騎士七瀬雪についての2つです。最初の魔法士については、シリーズ初期にチラっと触れられていたと思います。いつか語られるだろうと思っていたのに語られず、そのうち忘れてしまっていました。ここで出てくるとは!驚かされました。また、雪がどれほど強かったのか、今回の話でよ -
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ベルリン、マサチューセッツは崩壊し、ベルリンの跡地に塔が生まれる。
ロンドン、シンガポール、モスクワ、ニューデリーの4つのシティと賢人会議。
雲除去システムをめぐり人類と魔法士のどちらが生き残るか。
シティ側のマサチューセッツに賢人会議を誘導し島を落とす計画。
助からない3000万を犠牲に。
計画を知った世界再生機構。ヘイズとファンメイが絶望的な状況に飛び出し、クレアやエドら皆が加わって奇跡的にマサチューセッツも賢人会議の魔法士も助かる。
それでも最後の塔をめぐる最終決戦に向かうシティと賢人会議。
天樹錬がただ一人で戦場に立ち、シティは元モスクワ自治軍のイルが、賢人会議はセラとディーが止める。 -
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雲の除去システムを有する南極衛星を手に入れた真昼(故人)とサクラ、二重No33の賢人会議、シティ連合、世界再生機構のヘイズ、クレア、ファンメイ、エド、ペンウッド教室、フェイ大使と少尉。
Iブレインを持たない人類を殲滅し、雲除去システムを作動させようとする賢人会議。
最初の魔法士アリス・リステルの犠牲と大気制御衛星暴走事故の真実。
南極衛星から落とされた2人、天樹錬はベルリン軍に、幻影No17はモスクワ軍に回収される。
すべてのシティへの賢人会議の魔法士による同時攻撃。さらに回線ハッキングにより雲除去システムの映像を流す。
黒沢祐一は余命3ヶ月。
マサチューセッツは崩壊、「塔」が誕生。黒沢祐一は -
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ネタバレ9年ぶりに刊行されたウィザーズ・ブレインの最新作のエピソードⅨの下巻までやってきました。エピソードⅨはおよそ1300ページにも及ぶ超大作で、思わず徹夜してしまいました。
人間と魔法士は互いを殲滅することで、青空を手に未来をつかむ作戦に打って出る。過去の大戦前に作られた浮遊島を崩壊した人間の拠点シティに落とし、多くの魔法士をシティに残る難民たち諸共殺してしまおうという策に打って出る。しかし、世界再生機構も度重なる介入とシティに見捨てられた難民の受け入れによって、人員を割くことができないでいた。
しかし、ヘイズには分かっていた。ここで魔法士か難民かのいずれかが死ねば、最早どうしたって後戻りできな -
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ネタバレ上巻で大気制御衛星を奪取した魔法士(生体コンピュータi-ブレインを先天的あるいは後天的に脳に埋め込んだ人間)の国家 賢人会議は、続いて人類の殲滅にフェーズを移行する。その先頭に立つのは2本の騎士剣と2つのi-ブレインをもつ特異な能力を持つ騎士ディー。彼は恋人であるセラの居場所を作るために賢人会議に加わったのだ。
しかし、実際に人類の殲滅へと動き出した賢人会議の内部も一枚岩ではなく、衛星を奪取する際には、攻撃してくる軍人を殺すことができていた賢人会議の魔法士たちも、一般市民の攻撃に対しては躊躇するものも出てくる。さらには、科学技術的なサポートをしていた天城真昼の死によって、次第に魔法士たちは万全 -
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ネタバレ人類と魔法士の共存を望んだ青年 天城真昼が前の巻(Ⅷ巻下)で一般市民に殺されてしまって、退場。Ⅸ巻の上巻だけは驚くべき早さで刊行されましたが、下巻が出るまでは、読むまいぞ、と思っていたら、9年の歳月が流れたのでした。
さて。
天城真昼の死と大気制御衛星による雲除去方法の発見を駆動力にして物語は進んでいきます。遮光性の高い人工雲を除去するには、i-ブレイン(生体コンピュータ)をもたない普通の人間を大幅に減らし、i-ブレインをもつ魔法士の脳をリンクして大気制御衛星から雲の構造に対して、大規模な演算を仕掛ける必要がある。
そのために、魔法士の国家である賢人会議は、南極上空に浮かぶ大気制御衛星の奪取 -
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ネタバレ毎回違った地獄が存在するからすごいなあと思う。今作は家族愛がテーマ…なのか…??とりあえずいろんなところでいろんな家族がすれ違う。つらい。かなしい。でもそれが癖になる。
救いはセラとディーがかわいいところ。あとは登場人物誰の身になっても本当に…つらい…。
人を傷つけるのが怖いディーが初めて傷付けた人がマリアなのも皮肉だし、
すれ違いまくってた親子が心を通わせたのが記憶を失ってからなのも皮肉だし、
クレアはディーのことをめちゃめちゃ思って行動するのに選ばれないのも皮肉だし、
1冊に何個地獄があるんや…好きだ…4巻はファンメイ達と錬達が交差するお話なので楽しみです。 -
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ネタバレ楽園の子供たちは何年経っても話の筋を覚えている。それほど衝撃的だったし辛かった。前巻とは違う辛さで、ある意味より残酷さがあると思う。
それなのに定期的に読み返したくなってしまう。今巻もバトルシーンは最高です。
楽園の子どもたちって副題がもうすごい。読み進めるほどに「楽園の子どもたちって…心はないのか…」と絶望しながら読んでました。
今読んでもシャオとメイは可愛い。特にシャオ〜シャオの方が大人だけど素直じゃないのが本当に可愛いな〜。
ファンメイ主役巻は本当に人の心がログアウトしている…最初が明るい分、ファンメイが明るく元気で可愛い分余計にそう感じるのかな。
破砕の領域ごっこをしまくったのもい -
ネタバレ 購入済み
血の気が引く展開・・・。
冒頭の一文から、真昼が死んでしまうような予感はしていました。
今回のエピソードは、魔法士と人間のやりとりがとても危うく、全編とおして血の気が引く展開が多かったです。
あと少しで仲間の元に戻れるはずだったのに死んでしまった真昼。最後にサクラと錬に何を書き残したのかが凄く気になります(しかも、錬はまだ読んでいないんですよね)。真昼が最後に見た夢から、真昼も無意識にサクラに恋していたのかなぁと悲しい気持ちになりました。
これからどうなってしまうのか、全く先が読めません!魔法士と人間との戦いでは、人間側に勝ち目はない気がしますが・・・。サクラが本心で人間を滅ぼしたいのかどうか、まだ分からない状態 -
ネタバレ 購入済み
凄い!!
大気制御衛星の話が、期待を裏切らずとても良かった!世界が雲に覆われる場面は圧巻でした。
アリスがどうなったのか、世界の解とは、あの雲は一体何なのか、雲を取り除く方法とは・・・。全ての謎が本当に気になってしまいます!
フェイ大使のお父さんが、セラのお母さんを立派だと褒めてくれた時は思わずうるっときました。あと、エリザがエドとの暮らしを気に入っていたことが分かったのも嬉しかったです。もちろんヘイズの話も!
今回のエピソードで天樹、エリザ、ウィッテンの印象がガラリと変わりましたし、過去のエピソードを読み返したくなること請け合いです。
うぉ~、そして続きが気になります(><) -
ネタバレ 購入済み
悲しい。
アニルの最期が泣けました。ルジュナと最後の会話を始めたところからもう・・・。
アニルの死を乗り越えたルジュナの今後の活躍に期待しています!真昼の始めたことがどんどん大きくなっていって、どこまで行くのか不安を感じてしまいます。月夜とも対立してしまったし。サクラははっきり敵なイルよりも、敵か味方かはっきりしない錬の方が嫌なのですね。同じ悪魔使いである二人には仲良くなってもらいたかったですがこれは絶望的な感じが(TT)
あと、今回自分を見失って苦しんでいたクレアがヘイズと旅をすることになったのはとても嬉しかったです。ヘイズが船に乗って良いと言った時のクレアの喜びが凄く伝わって来て、「良かったねー -
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ネタバレ 購入済み
涙・・・。
学生の頃2、3巻だけ読んだことのあるシリーズです。何年たってもたまに思い出す台詞やシーンがあったので気になってしまい、1巻から全部読もうと思い、購入しました。
大人になって読んでも、凄くツボでした!カッコいい設定、戦闘シーン、でも何よりも、納得のいく各キャラの心理描写が本当に良い!ディー、セラ、マリア、祐一・・・。誰の気持ちも丁寧に書かれています。そして、学生の頃は嫌な人だと思ってしまったクレア!彼女の気持ちも今読むと凄く切なかった(;;)かと言ってやっぱりセラが悪いわけは全くなく、それぞれの立場が違い過ぎて辛いです。
1~3巻まで、全部泣きました。電車で読むのはちょっと危険かもしれません