別冊宝島編集部のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
一番大切なのは、何より人との接し方だ。
それは戦略や戦術とは違う。
必要なのは学歴ではなく学問だよ。
学歴は過去の栄光。 学問は現在に生きている。
優れた指導者は人を好き嫌いしない。
名指しで批判はするな。
叱るときはサシのときにしろ。
ほめるときは大勢の前でほめてやれ。
仕事をするということは文句を言われるということだ
批判を恐れずにやれ。
暗記教育は古く、くだらないという人があるが、
暗記は教育の中で一番大切なことのひとつだと私は信じている。
たゆまぬ努力と人への思い。
圧倒的な「人としての魅力」を感じた。
田中角栄氏没後30年、ということで、書店にあったものを何気なく手に取った。ロッキード事件、日本列島改造論、日中国交の正常化。きちんと理解できているわけではない。ここでは100の言葉がそれに関係したエピソードとともに書かれている。学歴がないとは言っても、かなりの勉強をされている。そして、とにかく人を大事にしている。悲しい思いをしている人によりそうことを第一にしている。圧倒的な熱量。 -
Posted by ブクログ
「泣ける」かは人それぞれですが、本書を通じて昭和天皇の優しさや心温まるエピソードに触れ、当時の日本に思いを馳せることができました。
まわりの人や国民のことを考え、いつでも朗らかな昭和天皇。「陛下の御身辺には、いつもいつも春風が吹いている。おびえたり、びくびくしている人は一人もいない」と言われていたそうです。特に「あ、そう」という昭和天皇の相槌の優しい言い方だったと伝えられています。
今日でこそ「天皇は日本の象徴」と当たり前に教わりますが、当時はモデルのない「天皇象徴制」という制度を一から手探りで切り開く、想像を絶するプレッシャーがあったはずです。「天皇は孤独だ」という言葉や、しきたりにより実のお子様方と離れて暮らさざるを得なかった事実など、国民の知らなかったご苦労の歴史にも胸を打たれました。 -
Posted by ブクログ
別冊宝島編集部・編『日本の未解決事件100 犯罪から読み解く「昭和」「平成」「令和」史』宝島SUGOI文庫。
2011年に刊行された別冊宝島1733『日本の「未解決事件」100』の内容を大幅に改訂し、改題、文庫化。
冒頭に収録されている26年ぶりに犯人のが逮捕された『名古屋市西区主婦殺害事件』は記憶に新しい。事件解決をもたらしたのは被害者の夫による事件現場の保全と殺人罪の時効撤廃に向けた活動であろう。
最近、ようやく裁判が始まった『安倍元首相銃撃される事件』も衝撃的な事件であった。SNS界隈では山上徹也被告が真犯人ではなく、陰謀論などが囁かれているが、日本の首相がカルト教団とズブズブの関係にあったという事実の方が衝撃的である。今回の衆議院選挙でも裏金議員ばかりでなく、教団と関係のあった議員が当選していることには違和感を感じる。
また、個人的に気になる事件は『帝銀事件』『下山事件』『三億円事件』『グリコ・森永事件』『足利事件』『スーパーナンペイ事件』『和歌山カレー事件』『世田谷一家殺害事件』である。その多くは松本清張や柴田哲孝、奥田英朗、塩田武士などの名だたる作家が、ノンフィクション、フィクションで事件について描いており、好んで読んでいるからだろう。
定価980円
★★★★ -
Posted by ブクログ
別冊宝島編集部・編『昭和未解決事件 松本清張の推理と真犯人X』宝島SUGOI文庫。
今年、2025年は昭和100年にあたると言う。昭和の時代には様々な未解決事件が起きたが、現代のような科学捜査能力を持たない警察には荷が重い事件が多数だったということなのだろうか。
本作は、昭和に起きた11件の未解決事件を松本清張の小説やノンフィクションから、松本清張の推理を交えて事件の真相や背景に゙迫るといった内容である。
読みながら、既に犯人が確定した解決済みの事件もあるのに、どうして昭和未解決事件として括られているのか疑問に思った。
『ファイル1 3億円事件』。1968年に起きた昭和を代表する有名な未解決事件と言って良いだろう。松本清張はこの事件を題材に『小説 3億円事件』という短編を残している。3億円事件は東芝府中工場のボーナス約3億円を白バイ隊員に扮した犯人が強奪した事件である。当時、捜査にあたった名刑事という評判の平塚八兵衛の単独犯説に対して松本清張は複数犯説で対抗していることが興味深い。
『ファイル2 下山事件』。松本清張は『日本の黒い霧』の中で『下山国鉄総裁謀殺論』という作品を残している。1949年に初代国鉄総裁の下山定則が常磐線の北千住―綾瀬間で轢死する。これが自殺か謀殺かというのが、この事件の最大のミステリーである。松本清張はGHQが関わった謀殺論を展開しているが、柴田哲孝の『下山事件 暗殺者たちの夏』『下山事件完全版 ―最後の証言』、矢田喜美雄の『謀殺 下山事件 日本の熱い日々』などでも謀殺論を展開している。
『ファイル3 帝銀事件』。冤罪の可能性が極めて高い有名な事件の1つである。こちらも『日本の黒い霧』の中の『帝銀事件の謎』で松本清張が真犯人の正体について論じている。731部隊の元隊員が関わったとする松本清張の大胆な推理は非常に興味深い。
『ファイル4 BOACスチュワーデス殺人事件』。1959年に起きたベルギー人神父によるスチュワーデス殺人事件である。松本清張はこの事件を題材に『黒い福音』という小説を残しており、作中では殺害動機にも言及している。
『ファイル5 津山30人殺し』。松本清張の『ミステリーの系譜』に収録された『闇に駆ける猟銃』はこの事件を題材にしている。横溝正史の『八つ墓村』のモデルとなった事件としても有名である。岡山の山村という極めて閉鎖的な環境の中で起きた人間関係、男女関係の縺れから悲惨な事件が起きる。
『ファイル6 芥川龍之介自殺事件』。松本清張は『昭和史発掘』の『芥川龍之介の死』でこの事件に触れている。
『ファイル7 М資金詐欺』。松本清張は『日本はの黒い霧』に収録された『征服者とダイヤモンド』でこの事件に言及している。М資金詐欺は忘れた頃にスタイルを変えながら度々起きている。
『ファイル8 群馬連れ子殺人・人肉食事件』。松本清張の『ミステリーの系譜』に収録の『肉鍋を食う女』はこの事件をモデルにしている。実際に起きたおぞましい事件であるが、少し違った内容で都市伝説的に語られる場合もある。自分が聞いた話は、子育てに疲れた田舎の若妻が我が子を殺害し、カレーにして近所に振る舞ったという内容である。
『ファイル9 別府3億円保険金殺人事件』。松本清張の『疑惑』はこの事件をモデルにしている。保険金殺人というのは、死体が見付かった上で、犯人は自分は手を下していないと主張するため、劇場型犯罪に陥りやすいという松本清張の見解には大いに賛同する。
『ファイル10 日光中宮祠事件』。松本清張の『日光中宮祠事件』はこの事件をモデルにしている。一家6人が無理心中で亡くなったとされた事件は、9年後に強盗殺人事件であったことが判明する。
『ファイル11 二・二六事件』。松本清張の『昭和史発掘』の『二・二六事件』はタイトルの通り、この事件の背景から事件の詳細について描いている。陸軍将校によるクーデター事件であるが、自分の妻の祖父は当時、警察官として事件の鎮圧に駆り出されていたと言う。
本体価格950円
★★★★ -
Posted by ブクログ
別冊宝島編集部・編『闇に葬られた昭和の怪死事件』宝島SUGOI文庫。
2025年は昭和100年にあたるのだそうだ。最近、宝島SUGOI文庫も昭和関連本を次々に刊行しているが、他の出版社もやはり昭和関連本を刊行している。先日読み終えた、ちくま文庫の平岡正明による『昭和ジャズ喫茶伝説』などズバリそのものだし、中公文庫から刊行された関川夏央の全3巻の『私説昭和史』なども記憶に新しい。
昭和という時代は、悲惨な世界戦争を経験し、人びとがそこから這い上がり、高度経済成長とバブル期、バブル崩壊といった激しい山谷のあった時代である。
三億円事件、グリコ森永事件など様々な事件があった昭和であるが、有名人の自殺や変死、無差別殺人や新聞社を狙ったテロなども起きている。
最初に描かれた1986年の岡田有希子の飛び降り自殺は当時の若者たちに大きな衝撃を与え、後追い自殺などもあったようだ。現在のようにネットなど普及していない時代だったので、自殺の理由については週刊誌やテレビのワイドショーなどで様々な憶測が飛んでいた。
1978年の田宮二郎の猟銃自殺も連日ワイドショーなどで取り上げられていた。
1995年テレサ・テンの死亡にも驚かされた。確かにテレサ・テンについてはスパイ説など様々な噂が流れていた。
1983年の『北海道のヒグマ』と呼ばれた中川一郎代議士の縊死事件もテレビなどで報道されていた記憶がある。
1977年の青酸コーラ無差別殺人事件は当時は大騒ぎになり、落ちている物を口にするなと親に注意された。
昭和の戦後間もない頃は、1948年の帝銀事件、1949年の下山事件、三鷹事件、松川事件とGHQやキャノン機関が関与したとされる何らかの政治的な陰謀が絡んだ事件が相次いだ。
定価880円
★★★★