あらすじ
2025年は、昭和が始まって100年です。昭和が盛り上がることは間違いありません。そこで、昭和の怪死事件を解説。昭和の怪死事件の多くは、その裏に謀略性が絡んでいます。下山事件、帝銀事件、中川一郎怪死事件などです。戦前の石田検事怪死事件もそうです。そこで、そのような疑惑の怪死事件の時代背景も含め、巷が震撼した猟奇的事件をひもときます。本書は、2007年8月に刊行した文庫『日本「怪死」事件史』を大幅に加筆・再編集したものです。
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Posted by ブクログ
別冊宝島編集部・編『闇に葬られた昭和の怪死事件』宝島SUGOI文庫。
2025年は昭和100年にあたるのだそうだ。最近、宝島SUGOI文庫も昭和関連本を次々に刊行しているが、他の出版社もやはり昭和関連本を刊行している。先日読み終えた、ちくま文庫の平岡正明による『昭和ジャズ喫茶伝説』などズバリそのものだし、中公文庫から刊行された関川夏央の全3巻の『私説昭和史』なども記憶に新しい。
昭和という時代は、悲惨な世界戦争を経験し、人びとがそこから這い上がり、高度経済成長とバブル期、バブル崩壊といった激しい山谷のあった時代である。
三億円事件、グリコ森永事件など様々な事件があった昭和であるが、有名人の自殺や変死、無差別殺人や新聞社を狙ったテロなども起きている。
最初に描かれた1986年の岡田有希子の飛び降り自殺は当時の若者たちに大きな衝撃を与え、後追い自殺などもあったようだ。現在のようにネットなど普及していない時代だったので、自殺の理由については週刊誌やテレビのワイドショーなどで様々な憶測が飛んでいた。
1978年の田宮二郎の猟銃自殺も連日ワイドショーなどで取り上げられていた。
1995年テレサ・テンの死亡にも驚かされた。確かにテレサ・テンについてはスパイ説など様々な噂が流れていた。
1983年の『北海道のヒグマ』と呼ばれた中川一郎代議士の縊死事件もテレビなどで報道されていた記憶がある。
1977年の青酸コーラ無差別殺人事件は当時は大騒ぎになり、落ちている物を口にするなと親に注意された。
昭和の戦後間もない頃は、1948年の帝銀事件、1949年の下山事件、三鷹事件、松川事件とGHQやキャノン機関が関与したとされる何らかの政治的な陰謀が絡んだ事件が相次いだ。
定価880円
★★★★