齋藤圭介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
宮地尚子が出てきた瞬間に、女性としてそれまで抱いていた違和感を提唱してくれて、視界が開けて気持ちよかった。避妊に対する女性の責任を問わなくて良いのかという点や性行為感染症についてなど。
伊藤は男性性から述べていて、無責任な射精が怒る根源に迫っていて、核心をついていて、
これを語るのに必須の議題だと感じた。
自分が女性として、
この話題の存在を嬉しく思うが、問題を起こさない男達がこの話をし始め、当の本人達はこのような本から逃げるので、解決方法は法整備などしかない気がするが、そもそもその法を作るのがほぼ男なので、埒があかないなあと。
読んでいてゾクゾクする、笑ってしまうほどの議論の面白さで最高でしたわ。 -
Posted by ブクログ
題名も刺激的だし、中身もかなり過激と感じる方もいるかもしれない。しかし、極めて正論だと感じた。
アメリカで中絶手術は合法か否かが長いこと政治的な争点とされてきた。日本でも、あまり話題にはなってないが、経口中絶薬を認めるとか認めないとか、署名運動も起こっていたのも記憶している。中絶の前に、妊娠があり、その原因となる行為がある。
引用すると、「セックスをするから望まない妊娠をするのではありません。望まない妊娠は、男性が無責任に射精をした場合にのみ起きるのです」まぁ、この無責任というのがどういう場合か、多くの人は想像できるだろうと思うけど、まさに、目から鱗。中絶の是非の論争を、まずは妊娠のスタート地点、射精から始めようというのが、本書の中心点だ。
詳しくはぜひ読んでもらいたいが、男性優位の家父長的社会の思考を変えれば、解決の糸口の見つかる問題がこの社会にはたくさんあると、読みながらツラツラ考えた。
セクハラ、レイプ、慰安婦問題、少子化、、、
据え膳食わぬは男の恥、なんて諺あることから恥ずかしい。肌の露出した洋服着てたら触られてもしかたない?女が誘った?食欲や物欲をコントロールできない人が、非難されるように、性欲をコントロールできない人間は、社会的にも信用を失って然るべきと思ったり。婚姻を妊娠可能な異性間でしか認めようとしない制度についても、かなりナンセンスだと思えた。結婚の中心点は、もはや、出産にはないのではないだろうか?とも思った。
「男性はおもちゃではなく、実際に危険な武器を持ち歩いているようなものです。彼らが精子をどのように扱うのかで、命が左右されるのです。」
これを極端な意見と思いますか?思った方、ぜひ本書を手に取ってもらいたい。
妊娠、中絶、子育ての実態をまるで理解していない鈍感なおじさん化した政治家たちにも、読んでもらいたい。 -
Posted by ブクログ
中絶問題の論点を転換させる挑戦的な書籍。
中絶の是非を問う前に望まない妊娠を防ぐことに力点を求めるべきである。首肯であるし、男性である自分はこれからどのように振る舞うかを試されている。
と同時にこのテーマに対して議論できる人が周囲にどの程度いるのか、もっと具体的には本書を手に取った男性ははどの程度いるのだろうか。この本を勧めることができる人がイメージできないなというのが少しもの悲しい。
男性が射精して卵子が受精することで懐妊すると事実は変わらないのに、視点を変えることで今までの女性責任偏重の空気を打開するきっかけを与えてくれる。ものごとをや言説を鵜呑みにするのでなく多角的に見直すという態度の大切さを教えられる。 -
Posted by ブクログ
著者のブレアさんは、アメリカのモルモン教徒。6児の母でもある。
確かモルモン教は、中絶はしないと言う教えだったはずだが、恐らく望まない妊娠もあったのだろう。
そしてアメリカでは人工中絶を法律で許すのか(プロチョイス)、許さないのか(プロライフ)で、世論を二分している。プロライフの方は、胎児の代弁者として、中絶は命を不当に奪っていると主張し、キリスト教福音派に多い。(かのセクハラ、歩く生殖器みたいなドナXX・XXンプ氏がこれを主張しているのは、悪い冗談のような気がする)
ここでブレアさんが言うのは、中絶賛成・反対の議論が出てくる前に、望まない妊娠をどうするかと言う本質的な話しがあるべきだと。そして、その妊娠を避けるには、女性の避妊方法ばかりが挙げられ、妊娠の張本人である男性のことが、あまりにも話題にされないと言うことだ。
安くて、簡単に使えて、しかも避妊成功率も高いコンドームをなぜ使わないのか?と。
確かに、中絶話の俎上に上がるのは女性だ。毎日でも的中率の高い精子をぶっ放す能力のある男性が、きちんと女性のこと、将来のことを、しっかり考えていれば、人工中絶は、少なくなるはずだ。
日本の21年度での人工中絶は、把握されているだけでも12万6174件。毎日平均345人が中絶しているとのことだ。
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発売前から「射精責任」のタイトルと
訳者が村井理子さんと知り、
読むのを楽しみにしていた
インパクトのある赤い表紙、
目に飛び込んでくる「射精責任」の文字で装丁もカッコいい!
読むやすい文字の大きさ、
28の提言に分かれている
(文字が見にくいお年頃にはありがたい)
・セックスをするから望まない妊娠を
するのではありません。
・望まない妊娠は男性が無責任に射精を
した場合にのみ起きるのです。
気持ち良いくらいバサバサと
切り込んでいるが、
決して男性を非難していない
他の方の感想にあったように
性教育のバイブルに
してほしいくらいの本
性教育は人権教育だから
幼児期から(自分の心と体を大切にすること)学べる時間を
もっともっと家庭や幼稚園、
学校で取り入れてほしい
あとがきより(村井理子さん)
「少子化、出産、子育てにまつわる議論の中心に
置かれるのは、今でも、私たち女性だ。
私たちはその議論の中心に、
男性も参加してほしいと願っている」
繰り返し読みたい
そして男性にも女性にも読んでほしい本! -
Posted by ブクログ
ずっと気になっていたやつをやっと読めた。めっちゃ興味深かったし、脳みそがびりびりして痛気持ちいやつだった。
特に黒人男性は危機的な状況に追い込まれやすく、そのデータなども示されていたのだけれど予想以上に悪いデータだったし、そんなに黒人への差別が激しいのかということと、黒人の”男性”は男性性の持つイメージの悪い方を付与されがちだということもけっこう落ち込んだ。
また『男はなぜ孤独死するのか』でも書いてあったけれど、やはり生得的な特徴(当然個人差はあるものとして)を無いことにした状態で教育などの制度が作られていることでそこに適応できない男性がいるというのはやはりかと納得もした。
子どもの発達には環境要因もあるが生得的な要因も相互に作用しあっている。そのことは左派が否定しがちだが(環境要因のみを認めるということ)それこそが間違いであるという指摘だった。
そしていくら教育の場で男女の平等、場合によっては女性のほうが成績がよかったり、進学率が高いとしても労働の場ではそれがないことにされてしまうのはけっこう共通しているんだなと思うなどした、
また読んでいて(まあ、日本はまだそこまで進んでないんだけどな…)と悲しくなってもきたので今すぐにでもどうにかしてほしい、女性差別を是正するとともに困難な状況にいる男性へのサポートもちゃんとしてほしい。このまま男女で分断が進んでも何もいいことはない。 -
Posted by ブクログ
男を救うことも、社会のために必要。
様々な法整備や補助がなされ、女性の社会進出や給与上昇が増えている一方、男性や男の子で困る人も出ている。本書はアメリカを中心に、豊富なデータにて男性や男の子の困難さを伝えていく。教育、仕事、家庭を軸にした、膨大なデータ量と本書の厚みに圧倒された。とかくこうした話はイデオロギーや感情が先行してしまう中、圧倒的なデータで現状を訴えることで非常に勉強になることが多かった。
著者は女性を救うことと男性を救うことは両立でき、それが社会にも良い影響をもたらすと訴えるが、全くもってその通りと思う。
また巻末の訳者による解説で日本の状況や、本書内容の課題にも触れており、とても充実した内容と感じた。