齋藤圭介のレビュー一覧

  • 射精責任

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    なんというジャンルにすればよいんだ?
    友人に勧められて。思っていたより、途中でくすくす笑うような感じで、随所でそれな笑となることも。(なんで女性側がコンドームを用意しないといけないんですか?男性の家に生理用品はあるんですか?とか)
    基本的にはアグリーというか、しっかりここまで考えていない男性諸兄に関しては是非読んでいただきたい、と思いつつ、ここに書かれていることに全て同意ということではなかった。自分がピル飲んでいるからもあってか、ノーストレスで避妊をせずに行為をすることもあるので、それがほんの1ミリでも嫌だったらダメだし、それが1ミリでも言いづらいならこの本の通りになるべきだと思うが、ここまで

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    2024年09月01日
  • 射精責任

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    望まない妊娠の原因は100%男性にある。全くその通りで、日本でも起きている不幸な嬰児殺しのニュースを見るたびに、女性だけが裁かれ何故相手の男も共に裁かれることがないのかと腹が立って仕方がない。
    最近見た裁判のニュースで『同意の上の性交で避妊を拒んだ男性に賠償命令「自己決定権の侵害」』というのがあり、まさに射精責任が問われた判決と言える。(避妊しなかった事で望まない妊娠の末、男性は既婚を理由に子の認知拒否という酷さ)
    この本は男性にこそ読んでもらいたい。性教育の重要性。高校生には読んで欲しいと思う。

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    2024年07月21日
  • 射精責任

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    なかなかインパクトのあるタイトル。
    読んでみると、フェミニズムの真骨頂の様相。
    つまり、女性しかできない妊娠について、男性も責任を負うべきである、という主張。

    これだけで脊髄反射で批判する人はいるだろう。
    しかし本書の中身は至極真っ当な「批判」と「提言」。
    どの提言も簡潔にまとまっており、わかりやすい。

    アメリカと日本の違いはあれど、背景は残念ながらほぼ同じだ。
    なぜ女性だけが避妊と中絶について大きな責任を負うのか。
    そのことに男性は納得できる答えを女性に示したことはない。

    普段から女性は痛くて苦しい思いをすることが多い。
    月経も妊娠も病気じゃない(だから「いつも通り働け、気合いで何とか

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    2024年06月27日
  • 射精責任

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    女性の妊娠から出産に至るまでのリスクについて。性行為について「危機回避する」には男性の方が低リスクで高リターンなのに、社会的にも女性側にそのリスクがより高く背負わされていたり、ケアが蔑ろにされている現状を鋭く批判する。
    堕胎の話では、女性に責任があるような論調が繰り広げられがちで男性は不在になりがちである。
    前述の通り、より避妊が低コストで容易な男性側の責任について「射精責任」という言葉で迫る。

    一個一個はうっすらと理解しているつもりでも、このように対比され整理されると、性行為のリスクについての負荷、リスクヘッジのアンバランスさについて考えさせられる。

    書籍にのつくりについては、キャッチー

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    2023年12月30日
  • 射精責任

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    『射精責任』

    赤の表紙にデカデカと書かれたゴシック体に、男性はビビリ、女性は我が意を得たり、と、大きく頷くのではないだろうか。
    私は、このまるで古来からあるような説得力ある四文字熟語をはじめて見たとき、いろいろ腑に落ちた。
    もちろん、この言葉は古来からあるわけではない。

    今までは、望まない妊娠の責任は妊娠させられた女性のほうが負ってきた。今までは。

    アメリカでは妊娠中絶に反対するプロライフ派と、女性の妊娠中絶に賛成するプロチョイス派が激しい舌戦を繰り広げている。
    そこに、そもそも論を持ってきたのがこの本の著者ガブリエル・ブレアである。

    ‘’そもそも、妊娠の始まりって男性の膣内射精ではな

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    2023年12月22日
  • 射精責任

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    日本で果たしてこの本が受け入れられるかどうか?
    と一瞬思うほどのインパクト!赤い表紙に大きいポイントのゴシック体で書かれた見出し。
    しかし、書かれている内容は極めて当たり前、コロンブスの卵のような発想の内容だった。

    そうだ、そうなのだ。
    プロライフ派とプロチョイス派の中絶を巡る議論の衝突は、女性の選択の問題として語られがちだが、望まない妊娠のための中絶に女性を追い込んでいるのは、確かに男性である。あったり前田のクラッカーだった笑

    なぜそれが議論されなかったのか?
    読み終わって改めて不思議な気分だ。

    作者ガブリエル・ブレアは6児の母でありモルモン教徒だという。そういう自身の保守的とみなされ

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    2023年09月25日
  • 射精責任

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    短く纏まっている各章の内容は、非常に基本的で当たり前のことが書かれており、正直なところ「何を今さら」という思いを持ちながら読んでいました。この本を手に取る様な女性の権利問題についてアンテナを高く張っている男性にとっては、尚のことそう思われるのではないかと思います。ただし、日本でそういった問題が全く無いということは決してないと思います。実際、中絶は日々行われていますし、中絶を取り巻く数々の負担は、経済的・精神的・肉体的負担のいずれも女性に偏っていると思います。そういう文脈で、「大事な当たり前のことが書かれているけれど、結局、届くべきところには届かない本なのかな…」と悔しい思いも生まれてきます。

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    2025年06月06日
  • 射精責任

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    タイトルのインパクト、最早それのみで思わず手に取ってしまったけど(原題は「Ejaculate Responsibly」、直訳すると「責任をもって射精せよ」という意味だそうで)、決してそれだけでは終わらせてはいけない内容で、各提言を読む度に男性として身につまされた。

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    2024年06月02日
  • 射精責任

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    ネタバレ

    望まない妊娠は全て男性のせい。
    これをなぜか女性にも責任を負わせる社会が存在している。
    そこに斬り込んでいく本。

    読みやすいというか、読者が強い意識を持っていなくても読めるような作りになっていて、イヤイヤ読む男性も読者像として想定しているのかな。

    コンドームは女性用避妊具、避妊薬に比べて手に入れるのも使うのも簡単だし、全く知らなかったけど、精管結紮術、いわゆるパイプカットは高い確率で元にも戻せるそうだし、男性側で出来ることの方が簡単。

    なのにそこらへんも含めて女性に責任を持たせるのはいけないよね。と頭ではわかっていても、いざ、という時に我慢できないのが男。だから、そのいざ、より前に色々準

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    2024年05月06日
  • 射精責任

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     フェミニズムの書かと思ったけれど、その範疇にとどまらない内容だった。人工中絶に伴う母体の負担、リスクを繰り返し説き、その発生原因は無責任な射精だと。

     確かにその通りだと理解できる。SNS由来の短い章立てで、納得の内容なのでわかりやすく記憶に残る。あとは機会にあたって実行するのみだけど、そんな機会ももうないと思うとちょっと寂しいアラ還の春。

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    2024年03月03日
  • 射精責任

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    誰もが頭では理解していたけど、言葉にしなかったこと。全米騒然かどうかは知らんが。極めてファンダメンタルな事実を、ド直球ど真ん中に言ったことが評価されるべき。こんな言葉は流行ればいいと思う。

    ・・・。
    本としては、ちょっと、くどい。

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    2023年11月08日