八木詠美のレビュー一覧

  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    柴田さんは、部署で唯一の女性ということでコーヒー出しなどの名も無き仕事を暗黙の了解でやらされている。ある日突然ふとしたことでキレてしまい妊娠してるといってしまい。。という感じなんだが、
    いやぁー、私何読まされてるの?色々とつっこみながら楽しく読みました。

    こんなにも嘘妊娠てバレないもんなんですね。
    そして柴田さん、妊娠アプリ導入してみたり、赤ちゃんいますキーホルダーを貰ったり、マタニティビクスに通って妊婦たちの集まりに参加したりと、なんか楽しんでる。すごいなぁ。そして、こんな大きな嘘ついてるのに、会社でめっちゃ冷静だしボロ出ないし。私ならめっちゃテンパると思う。柴田さん、キモ座ってるわ〜。そ

    0
    2024年05月13日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    2人の会話で、私もヴィーナス像と会話している気分になって楽しい。
    クライマックスなんて、ロマンチックなのに可笑しくて、読後の幸福感がとてつもない。

    0
    2024年02月04日
  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    作中では女性社員の役割とされている、郵便物の仕分けやコピー用紙の補充などの“名前のない仕事”。私の職場では当番制になっていて、女性という理由でその役割を求められることはない。

    ただし、飲み会の席になると話は変わる。誰かのコップが空いたとき、わざわざ「若い女性に注いでもらった方が美味しいでしょう」などと声を張り上げる旧式な人間がいまだに生息しているのだ。

    そんな時は「慣れていないので注ぎ方がわからないんですー」と言ってドボドボと泡を立てながら注いで差し上げるのだが、“お酒を注げ、食べ物を取り分けろ”という視線は、密やかに、でも確実に若手女性に向けられる。

    仕事中には男女平等に扱うように注意

    0
    2024年01月21日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    芦田愛菜さんで映画化してほしい。

    博物館で休館日にヴィーナスの話し相手のアルバイトをする、ただし会話はラテン語で。というちょっと不思議なお話。
    最初のうちは少し読みづらく感じたけれど、少しずつ世界に引き込まれて最後はホッとできる、そんなお話だった。

    主人公の、人との関わり合いを避けがちな不器用さだったり、休みの日はYouTubeのライブカメラを見ているのが好き、という部分に共感していた分、ヴィーナスと出会って、勇気を出してインナーカラーを入れたり背筋を伸ばして歩くようになったあたりの主人公の多幸感が伝わってきて、自分まで変われそうな気持ちになった。

    自分は何色のどんなものを纏っているのか

    0
    2023年12月19日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    ラテン語を話す女性と古代の彫刻との不思議な関係。
    脱げない黄色いレインコートを常に着ていると思っている女性。人との関わりを避ける鎧の象徴かな。耳が遠い大家のおばあさんはふわふわの耳当て。自分だったら何を身に付けているのかなと想像すると面白い。

    0
    2023年12月13日
  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    主人公である柴田さんの実際子供がいないのにあたかもいる想定をした日々を過ごし、妊婦の悩みに耽っているその徹底した姿が面白く、聖母マリアを労う妊婦さながらの視点は特に面白かった。

    職場へ不遇を改善するためがだけの偽装妊娠であったと思っていたから、中盤から後半にかけての柴田さんがマタニティビクスや産婦人科に通い初める姿は偽装の域を超えていて想像妊娠しているのかと思わされたし、妊娠の真偽があやふやになり混乱させられた。

    職場の不遇への対抗手段として偽装妊娠を演じる大胆さも、終盤の想像妊娠しているかのような描写も、離婚した旦那の存在もあって子を持つことへの憧れがあったのではないかと思わされた。

    0
    2023年08月22日
  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    何だこれ、凄い面白い。
    の感じから始まる。

    そして途中から、ん?どういう事?となる。

    バレないかな?とドキドキするけれど
    電子レンジでもコーヒーでもない「私」に関連する
    会社での男性陣、まだまさ世の中に多いんだろうなと思う。

    けれど人は悪くないんだろうね、妊婦になった柴田さんを気遣えるのだもの。

    0
    2023年07月10日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    『空芯手帳』が良かったので、同作を手に取った。

    ホラウチの新しいバイトは、休館日に美術館のヴィーナスとラテン語で話す事。そんなホラウチは、常に黄色いレインコートを着ている。

    煙に巻いた訳の分からない設定だが、笑いながら読んでいるうちに真顔になり、最後はまた微笑んでしまう。誰しもコートか何かを着ているし、ヴィーナスの憂いも深刻だ。

    癖になる作風だ。

    0
    2023年07月10日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新しいアルバイトの場所は美術館、仕事内容は話し相手、アルトよりの声を持つ女神の彫像の。

    落ち着いた美術館で彫像とお話ができるなんて夢のまた夢、を味わうことができて本当に楽しかったです。著者さんは本作が二作目ということですが「すごい人が出てきた」というのが率直な感想です。

    不自由さを身に纏っているのは自分だけ、それに合わせて生きているし生きていくと思っていた女の子たち。彼女たちの友情と愛情ができるかぎり続きますように。

    #休館日の彼女たち #NetGalleyJP

    0
    2023年03月26日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    不眠に悩む主人公の思考回路が面白かった。眠れない時、頑張って眠ろうとしても、余計なことが次から次へと頭の中から発生して、考えて眠れなくなったり、まさにそうだよね、と共感したくなった。
    毎日の仕事でやるべき事を考え、次の日に向かって頑張ろうとし過ぎるからこそ、本の登場人物たちはは不眠になっているのだなと思う。
    確かに、仕事で悩んでいるときこそ、疲れているはずなのに眠れなかったり、私自身経験もあるので、そんな自分を客観視するためにも、疲れたときこそ読みたい本だなと思う。

    0
    2026年08月16日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    たまに寝れない時がある。寝たいと願えば願うほど、寝れない。頭は冴える一方で、ずっと何かを考えてしまう。でも、寝れないと思っていたら、実はいつの間にか寝てて、夢と現実の間を彷徨っていたような状態の時もある。長時間の心地良い眠りって難しい。

    この主人公のようによく寝れるために枕や音楽などを気にした時期もあったけど、結局は自分で気にして守るルールに苛まれて眠れなくなっていたような気もする。
    本書の最後のように全てを放り出したらスッキリしたほうがいいのだろう。
    ただ本書の読書体験としてスッキリしたかというと微妙だったと思う。もう少しフラモレデイや出冬覚とかを深掘りしてほしかった。

    0
    2026年08月15日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    兵士よ怒れ
    兵士よ叫べ
    兵士よ!!戦え!!

    諫山創.進撃の巨人.【第80話】名もなき兵士.エルヴィン・スミス
    ━━━
     八方美人の主人公。ある日、不眠に陥った。何故、不眠は訪れたのか?彼女を蝕む「熱」とは何か?そんなおはなし。

     皆さんは眠れないという感覚を抱いたことはあるだろうか?羊を数えて夜を明かし、本を読んで思考が止まらなくなり、ホットミルクを飲んで腹痛をきたす。眠るための行動全てが徒労に終わる無力感を抱いたことはあるか?一度でもあるなら、本作は琴線に触れる作品となるだろう。不眠ということはそれだけで辛いことであり、多くの場合理解されない。大体の人は不眠にならないのだから。

     さ

    0
    2026年08月14日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    フルリモート勤務の女性が、業務対応のチャットに侵襲され眠りを奪われる。
    グッド・モーニングのない世界、不眠の世界との戦いの話し。

    不眠状態のまま書かれたように、細部の不整合を飲み込んだままの話は、ぼーっとした頭で読むと、ぼーっとしたまま終わる。
    テンポよく最後まで読み切った、ぼーっとしながら。

    0
    2026年08月13日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    健康を損ねてまで仕事を頑張る必要はあるのだろうか。主人公にはもっと楽に生きて欲しいと思いました。精神的に辛い内容でした。

    0
    2026年08月11日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    タイトルが秀逸。優しい夫と暮らし、福利厚生のととのった会社で在宅勤務をこなす平凡な日々は、不眠という突然の症状によって崩壊する。
    眠ろう眠ろうとして、次々と脈略のない記憶ばかりよみがえってきてしまうようなシーンは身に覚えがあった。まんじりともせず白々と朝が来てしまったときのあの絶望感も。こちらの絶望などおかまいなしに、たやすく陽はのぼる。

    〈平日に休みを取って出かけるのはNと観劇に行って以来だった。日差しは厳しいが空気はからりとし、わたしはPCの画面の外にもこうして世界が広がり、水曜日の午後が存在することに歩きながら黙って驚き続ける。途中で街路樹の下を通る。葉の一枚ずつが語りかけるように光り

    0
    2026年08月01日
  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今年の芥川賞候補作家の著作(ノミネート作品ではない)で、太宰治賞受賞作。
    女性が社会的に無自覚に押し付けられているあれやこれやについて、わかりやすく考えさせる内容ではあるが、今回はこの本を読んで感じた「キモさ」について書こうと思う。
    主人公は、ふとしたことから会社で「妊娠している」と嘘をつき……そのままその嘘をつき通して出産、産休育休まで迎えるわけだが……。
    最後まで、別にこの嘘が暴かれるわけでもなく、物語は平和に(?)終わる。まぁ、これだけでもモヤモヤはするんだけど、なんかずーっとじわじわとキモかったのが、主人公が、この嘘をついたことに対して、1ミリも罪悪感を感じていないことだ。かといって、

    0
    2026年07月31日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    眠れなくなった女性が仕事をしながら優しいけれど丁寧な生活に変に潔癖なところがある夫と暮らし、変な幻覚に巻き込まれる話
    業務時間外の社内チャットは無視すればいいが、なかなかリアルな感じで胃が痛くなった
    唐突な幻覚は不思議で、さすが芥川賞候補という感じだった
    あるいは的な村上春樹感を感じたのはさすが村上春樹という印象

    0
    2026年07月26日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    なかなか。
    眠りにつくときの堂々巡りで語られていくスタイルはおもしろかった。
    夢の書き方もリアルで楽しめた。

    0
    2026年07月15日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    妄想?ファンタジー?
    主人公の思考回路が眠れないことで狂ってるのか、普通はありえないでしょ…っていう展開が広がってばかりいました。
    眠れないことはよく分かったし、一貫して不眠について書かれていることはブレなくて良かったと思います。
    きちんとタイトル通りでした。

    0
    2026年07月09日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    意識を手放すという意味では眠る行為は小さな死なのかもしないけれど、そうなってくるとその小さな死によって目覚めている生の時間が支えられていることになる訳で、もっといえば不眠の場合は生の時間を消費して安らかな眠りの為に全力で健康を求めるようになってしまい、生と死、結局どちらのためにこの身体があるのか読んでいて分からなくなってくる。全体が長すぎる点、『不思議の国のアリス』のような夢的な世界観やラストの展開の手堅さが個人的にはややマイナスに働いて、つまらなくはないけれど面白いとまではいかないところに留まった印象でした。

    0
    2026年07月07日