八木詠美のレビュー一覧

  • 空芯手帳

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    一昨年妊婦やったから
    妊婦の描写わかるわかると思いながら
    新感覚で読み進められた

    女性に対する雑用あるよなぁ

    日常の描写もうますぎた

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    2025年01月09日
  • 空芯手帳

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    もうなにやっちゃってんの~~?!
    って思うところもありつつ
    わかる部分もあるわけで、、

    誰かがやってくれるだろう仕事ってどこに行ってもあって、思いやれずに他人任せな部分の描き方はリアルだし、そういう雑務は女性になりがちなのもわかる。
    そんな中偽造妊娠してそこまで通しちゃう主人公が強すぎる!。

    偽造ってわかってるのにどんどん赤ちゃんが成長していく過程も面白く読める。

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    2024年09月06日
  • 休館日の彼女たち

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    マジック・リアリズムになんの抵抗もないのですらすら惹き込まれる様に読んだ。海外の小説の様な、短編映画の様な。

    登場人物の描写に、他者との距離感やパーソナルスペース、コンフォートゾーンといった表面的な部分に身をつまされることもありながら、自他との境界線が曖昧な感覚を覚えたりもする。

    一箇所、とてもいいなと感じた文章があったけれど忘れてしまった。物語的に特にそんなに重要ではないのだろうけれど、そういった場面、文章に出会えると偶然に感謝したくなる。

    ところどころ惹かれるところはあるのだけれど、それがどういうものなのかうまく言語化出来ない。なのでもう一度読んでみたいと思わせる力のある作品でした。次回作も楽しみです。

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    2024年08月18日
  • 休館日の彼女たち

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    突っ拍子もない設定で、最後まで読めるか不安でしたが、随所にユーモアを忍ばせた文章は、難なく心に馴染みました。

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    2024年07月16日
  • 空芯手帳

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    ネタバレ

    柴田さんは、部署で唯一の女性ということでコーヒー出しなどの名も無き仕事を暗黙の了解でやらされている。ある日突然ふとしたことでキレてしまい妊娠してるといってしまい。。という感じなんだが、
    いやぁー、私何読まされてるの?色々とつっこみながら楽しく読みました。

    こんなにも嘘妊娠てバレないもんなんですね。
    そして柴田さん、妊娠アプリ導入してみたり、赤ちゃんいますキーホルダーを貰ったり、マタニティビクスに通って妊婦たちの集まりに参加したりと、なんか楽しんでる。すごいなぁ。そして、こんな大きな嘘ついてるのに、会社でめっちゃ冷静だしボロ出ないし。私ならめっちゃテンパると思う。柴田さん、キモ座ってるわ〜。それとも、こんな会社辞めてもいいし。とか思っていたのかなー?

    あと、最後の方のアレは一体どういう現象なんでしょ?蹴ってるとか、エコーに映ってるとかさ。本当に産まれたのかと思ったよ。

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    2024年05月13日
  • 休館日の彼女たち

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    2人の会話で、私もヴィーナス像と会話している気分になって楽しい。
    クライマックスなんて、ロマンチックなのに可笑しくて、読後の幸福感がとてつもない。

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    2024年02月04日
  • 空芯手帳

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    作中では女性社員の役割とされている、郵便物の仕分けやコピー用紙の補充などの“名前のない仕事”。私の職場では当番制になっていて、女性という理由でその役割を求められることはない。

    ただし、飲み会の席になると話は変わる。誰かのコップが空いたとき、わざわざ「若い女性に注いでもらった方が美味しいでしょう」などと声を張り上げる旧式な人間がいまだに生息しているのだ。

    そんな時は「慣れていないので注ぎ方がわからないんですー」と言ってドボドボと泡を立てながら注いで差し上げるのだが、“お酒を注げ、食べ物を取り分けろ”という視線は、密やかに、でも確実に若手女性に向けられる。

    仕事中には男女平等に扱うように注意していても、飲み会での振る舞いが本音なのだろうと思う。

    そんな旧式人間が集う職場で、“妊娠”することで一矢報いる柴田さん。
    最初はその嘘を面白がりながら応援するが、次第に一体どこでバレるのかと心配になってくる。
    中盤では雪と孤独の中で、“誰かと家族になるとは、互いの存在を担保して忘れ合わないような環境を作ることなのかもしれない”と考える柴田さんに共感しつつ、終盤は決意の強さがちょっと怖くなってくるけど、、ラストは爽やか!

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    2024年01月21日
  • 休館日の彼女たち

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    ネタバレ

    芦田愛菜さんで映画化してほしい。

    博物館で休館日にヴィーナスの話し相手のアルバイトをする、ただし会話はラテン語で。というちょっと不思議なお話。
    最初のうちは少し読みづらく感じたけれど、少しずつ世界に引き込まれて最後はホッとできる、そんなお話だった。

    主人公の、人との関わり合いを避けがちな不器用さだったり、休みの日はYouTubeのライブカメラを見ているのが好き、という部分に共感していた分、ヴィーナスと出会って、勇気を出してインナーカラーを入れたり背筋を伸ばして歩くようになったあたりの主人公の多幸感が伝わってきて、自分まで変われそうな気持ちになった。

    自分は何色のどんなものを纏っているのか、トウマに聞いてみたくなったし、ゆくゆくはセリコさんみたいな正体不明の大家さんになりたいし、アテナのモーニングルーティンすごく興味ある。

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    2023年12月19日
  • 休館日の彼女たち

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    ラテン語を話す女性と古代の彫刻との不思議な関係。
    脱げない黄色いレインコートを常に着ていると思っている女性。人との関わりを避ける鎧の象徴かな。耳が遠い大家のおばあさんはふわふわの耳当て。自分だったら何を身に付けているのかなと想像すると面白い。

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    2023年12月13日
  • 空芯手帳

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    主人公である柴田さんの実際子供がいないのにあたかもいる想定をした日々を過ごし、妊婦の悩みに耽っているその徹底した姿が面白く、聖母マリアを労う妊婦さながらの視点は特に面白かった。

    職場へ不遇を改善するためがだけの偽装妊娠であったと思っていたから、中盤から後半にかけての柴田さんがマタニティビクスや産婦人科に通い初める姿は偽装の域を超えていて想像妊娠しているのかと思わされたし、妊娠の真偽があやふやになり混乱させられた。

    職場の不遇への対抗手段として偽装妊娠を演じる大胆さも、終盤の想像妊娠しているかのような描写も、離婚した旦那の存在もあって子を持つことへの憧れがあったのではないかと思わされた。

    結果、担保する嘘として想像の赤子を持ちその嘘を唱え続けることで、会社での女性に対する暗黙の仕事の押し付けがあった環境に変化をもたらした柴田さんの姿は、妊娠・出産・育児を押し付けられる女性をも励ますものになっただろう。

    嘘でも良いから何か担保するものを持ち、それを守る自分を守る事で今とは違う環境や姿を求める方法は色んな環境において効率的に思えた。現状を望めないことが多々ある自分もそのようなバイタリティを持ちたい。

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    2023年08月22日
  • 空芯手帳

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    何だこれ、凄い面白い。
    の感じから始まる。

    そして途中から、ん?どういう事?となる。

    バレないかな?とドキドキするけれど
    電子レンジでもコーヒーでもない「私」に関連する
    会社での男性陣、まだまさ世の中に多いんだろうなと思う。

    けれど人は悪くないんだろうね、妊婦になった柴田さんを気遣えるのだもの。

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    2023年07月10日
  • 休館日の彼女たち

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    『空芯手帳』が良かったので、同作を手に取った。

    ホラウチの新しいバイトは、休館日に美術館のヴィーナスとラテン語で話す事。そんなホラウチは、常に黄色いレインコートを着ている。

    煙に巻いた訳の分からない設定だが、笑いながら読んでいるうちに真顔になり、最後はまた微笑んでしまう。誰しもコートか何かを着ているし、ヴィーナスの憂いも深刻だ。

    癖になる作風だ。

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    2023年07月10日
  • 休館日の彼女たち

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    ネタバレ

    新しいアルバイトの場所は美術館、仕事内容は話し相手、アルトよりの声を持つ女神の彫像の。

    落ち着いた美術館で彫像とお話ができるなんて夢のまた夢、を味わうことができて本当に楽しかったです。著者さんは本作が二作目ということですが「すごい人が出てきた」というのが率直な感想です。

    不自由さを身に纏っているのは自分だけ、それに合わせて生きているし生きていくと思っていた女の子たち。彼女たちの友情と愛情ができるかぎり続きますように。

    #休館日の彼女たち #NetGalleyJP

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    2023年03月26日
  • 休館日の彼女たち

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    博物館の古代ローマのヴィーナス像の話し相手。これがホラウチリカが教授から紹介された博物館の休館日(月曜日)だけのバイトだった。えっと思った。と同時に面白そうとも。

    彼女は普段は冷凍庫のなかで働く。ヴィーナスからホーラと呼ばれ、話し相手をするうちに、ヴィーナスに魅了されていく。

    彼女が小学生の頃気づいた、洋服の上からきている黄色いレインコートの存在。他人には見えないけれど自分を守るためのものを誰もがまとっているのかもしれない。

    大家さんと上の階に住む少年とのやり取りには、ほほえましいものも感じた。

    あり得ない物語だと思うけれどもなぜだか不思議な魅力のある作品だった。



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    2026年10月21日
  • アンチ・グッドモーニング

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    不眠になるほどブラックな会社で働くお仕事小説かと思いきや、途中からファンタジーになってびっくりした。

    ウェルビーイングとか言いながら終業時刻を超えてタダ働きさせたり、有休時にも仕事の電話が容赦なくかかってきたりと、まあ普通に嫌な職場だ。フルリモートって体験したことないけど、一定時間PCの操作がないとアラートがなるってシステム、本当だとしたら怖い。落ち着いてトイレにも行けないじゃないか。

    野上が不眠症になっても誰も助けてはくれないし、唯一の味方であろう夫も優しいようで優しさの押し売り感があって、不眠って本当に自分との戦いなんだぁ…と思った。
    眠るためならできることは何だってしようと思うのも分かる。ヤクルトのY1000みたいな効能を謳うフラモ999や読書会など、あらゆるものを試す野上の姿は、自分が不眠になったときもこうなるんではないかと予想できる姿だった(読書会は行かないが)。
    眠るために魂を差し出せと言われたらどうだろうか。
    まず断ると思うけれど、眠れない=ちょっとずつ寿命が縮まるような気もしなくはないので、それならば魂を少し削って眠れるようにした方がいいのかもしれない。

    とりあえず野上にはしっかり休んでほしい。

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    2026年10月17日
  • アンチ・グッドモーニング

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    不眠症の苦しみに共感したり、表現にハッとさせられるけれど、いつの間にか変てこ世界に迷い込むという、不思議な感覚。
    まさに、ポジティブに殺されかけることが、私にもある。

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    2026年10月02日
  • アンチ・グッドモーニング

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    冒頭はリアルに主人公に同情してしまい気分が重くなったが、だんだん話がファンタジー味を帯びてきて、ファンタジーならば大丈夫と読み進めたらだいぶ怖いファンタジーだった。
    小さな我慢の積み重ねが人を壊す。
    ニワトリみたいに原始的に生きられたらいいよねえ?
    眠りは大切。

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    2026年10月02日
  • ささやかな、あるいは取り返しがつかないもの

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    つかみどころがない気怠さや息苦しさを孕んだ、女性目線の3編の中編とそれらが繋がる短編。
    ターミナル2のウェンディという話が面白かった。
    この読みやすさは言葉選びのセンスなんだろうな。

    「少なくとも何かを知ることは、世界に勝手に失望しないための趣味としては有効だろう。とりわけ、老いていく上で。」

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    2026年09月21日
  • アンチ・グッドモーニング

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    「どんな感じだろう」と冒頭を読んだ人は、主人公の状況と対応に、ツラいからやめようorこの先が気になる、に分かれる。前者の人は何かのきっかけがないともう本書には戻ってこないかもしれない。
    そんな始まりの後、社会や会社に家庭のホワイトに顔をしたブラックが押し寄せる展開に、読んでる側もどこか削られるが、中盤からのある展開で現実を離れ、それまでとその先について惑わせる。
    意図していないかもしれないが、本書は読み手が読み続けられるか試し、選別しているように感じた。

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    2026年09月11日
  • アンチ・グッドモーニング

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    数年前に経験した不眠症を思い出した。色々なことに気を使い、気を張って生活して発症した不眠症を。あのころにこの本に出会っていたら、不眠症に悩む期間が短かったかもしれないと思った。周りのことを必要以上に考えずに、自分の気持ちに沿って生きれば良いんだ、という作者のメッセージを感じた。

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    2026年09月04日