八木詠美のレビュー一覧

  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    職場にキレて「妊娠してます」と嘘をついた柴田、奇妙な妊婦生活が始まる__
    この設定には軽い衝撃を受けた...何だそれ
    果たして彼女の"空芯"はバレてしまうのか?
    これは静かなる狂気を孕んだ世の中への報復かもしれない。恐ろしいけど、面白い。

    0
    2025年03月25日
  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    来客後のコーヒーの片づけ…
    煙草の吸殻が突っ込まれている
    放置されたままだ…
    「今日は片づけ、代わってもらえませんか!今、妊娠してて、コーヒーのにおいも、煙草の煙もダメだし…」
    こうして主人公は妊娠5週目に入った…

    もう冒頭からこの偽装妊娠がどうなっていくのか、心配で、心配で…
    と思ったら、全く大丈夫だった…(笑)
    妊婦になった主人公に余分な仕事や雑用を押し付けてくる人もいないし、定時に帰られるし、なんならみんな体を気遣ってくれる!
    とにかく主人公の妊娠生活は淡々と進むのだ…
    母子手帳アプリに記録をつけ、食事に気をつけ、マタニティビクスに通う…
    しまいには、本当に妊娠しちゃたの?って思ったく

    0
    2025年03月10日
  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    一昨年妊婦やったから
    妊婦の描写わかるわかると思いながら
    新感覚で読み進められた

    女性に対する雑用あるよなぁ

    日常の描写もうますぎた

    0
    2025年01月09日
  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    もうなにやっちゃってんの~~?!
    って思うところもありつつ
    わかる部分もあるわけで、、

    誰かがやってくれるだろう仕事ってどこに行ってもあって、思いやれずに他人任せな部分の描き方はリアルだし、そういう雑務は女性になりがちなのもわかる。
    そんな中偽造妊娠してそこまで通しちゃう主人公が強すぎる!。

    偽造ってわかってるのにどんどん赤ちゃんが成長していく過程も面白く読める。

    0
    2024年09月06日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    マジック・リアリズムになんの抵抗もないのですらすら惹き込まれる様に読んだ。海外の小説の様な、短編映画の様な。

    登場人物の描写に、他者との距離感やパーソナルスペース、コンフォートゾーンといった表面的な部分に身をつまされることもありながら、自他との境界線が曖昧な感覚を覚えたりもする。

    一箇所、とてもいいなと感じた文章があったけれど忘れてしまった。物語的に特にそんなに重要ではないのだろうけれど、そういった場面、文章に出会えると偶然に感謝したくなる。

    ところどころ惹かれるところはあるのだけれど、それがどういうものなのかうまく言語化出来ない。なのでもう一度読んでみたいと思わせる力のある作品でした。

    0
    2024年08月18日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    突っ拍子もない設定で、最後まで読めるか不安でしたが、随所にユーモアを忍ばせた文章は、難なく心に馴染みました。

    0
    2024年07月16日
  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    柴田さんは、部署で唯一の女性ということでコーヒー出しなどの名も無き仕事を暗黙の了解でやらされている。ある日突然ふとしたことでキレてしまい妊娠してるといってしまい。。という感じなんだが、
    いやぁー、私何読まされてるの?色々とつっこみながら楽しく読みました。

    こんなにも嘘妊娠てバレないもんなんですね。
    そして柴田さん、妊娠アプリ導入してみたり、赤ちゃんいますキーホルダーを貰ったり、マタニティビクスに通って妊婦たちの集まりに参加したりと、なんか楽しんでる。すごいなぁ。そして、こんな大きな嘘ついてるのに、会社でめっちゃ冷静だしボロ出ないし。私ならめっちゃテンパると思う。柴田さん、キモ座ってるわ〜。そ

    0
    2024年05月13日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    2人の会話で、私もヴィーナス像と会話している気分になって楽しい。
    クライマックスなんて、ロマンチックなのに可笑しくて、読後の幸福感がとてつもない。

    0
    2024年02月04日
  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    作中では女性社員の役割とされている、郵便物の仕分けやコピー用紙の補充などの“名前のない仕事”。私の職場では当番制になっていて、女性という理由でその役割を求められることはない。

    ただし、飲み会の席になると話は変わる。誰かのコップが空いたとき、わざわざ「若い女性に注いでもらった方が美味しいでしょう」などと声を張り上げる旧式な人間がいまだに生息しているのだ。

    そんな時は「慣れていないので注ぎ方がわからないんですー」と言ってドボドボと泡を立てながら注いで差し上げるのだが、“お酒を注げ、食べ物を取り分けろ”という視線は、密やかに、でも確実に若手女性に向けられる。

    仕事中には男女平等に扱うように注意

    0
    2024年01月21日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    芦田愛菜さんで映画化してほしい。

    博物館で休館日にヴィーナスの話し相手のアルバイトをする、ただし会話はラテン語で。というちょっと不思議なお話。
    最初のうちは少し読みづらく感じたけれど、少しずつ世界に引き込まれて最後はホッとできる、そんなお話だった。

    主人公の、人との関わり合いを避けがちな不器用さだったり、休みの日はYouTubeのライブカメラを見ているのが好き、という部分に共感していた分、ヴィーナスと出会って、勇気を出してインナーカラーを入れたり背筋を伸ばして歩くようになったあたりの主人公の多幸感が伝わってきて、自分まで変われそうな気持ちになった。

    自分は何色のどんなものを纏っているのか

    0
    2023年12月19日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    ラテン語を話す女性と古代の彫刻との不思議な関係。
    脱げない黄色いレインコートを常に着ていると思っている女性。人との関わりを避ける鎧の象徴かな。耳が遠い大家のおばあさんはふわふわの耳当て。自分だったら何を身に付けているのかなと想像すると面白い。

    0
    2023年12月13日
  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    主人公である柴田さんの実際子供がいないのにあたかもいる想定をした日々を過ごし、妊婦の悩みに耽っているその徹底した姿が面白く、聖母マリアを労う妊婦さながらの視点は特に面白かった。

    職場へ不遇を改善するためがだけの偽装妊娠であったと思っていたから、中盤から後半にかけての柴田さんがマタニティビクスや産婦人科に通い初める姿は偽装の域を超えていて想像妊娠しているのかと思わされたし、妊娠の真偽があやふやになり混乱させられた。

    職場の不遇への対抗手段として偽装妊娠を演じる大胆さも、終盤の想像妊娠しているかのような描写も、離婚した旦那の存在もあって子を持つことへの憧れがあったのではないかと思わされた。

    0
    2023年08月22日
  • 空芯手帳

    Posted by ブクログ

    何だこれ、凄い面白い。
    の感じから始まる。

    そして途中から、ん?どういう事?となる。

    バレないかな?とドキドキするけれど
    電子レンジでもコーヒーでもない「私」に関連する
    会社での男性陣、まだまさ世の中に多いんだろうなと思う。

    けれど人は悪くないんだろうね、妊婦になった柴田さんを気遣えるのだもの。

    0
    2023年07月10日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    『空芯手帳』が良かったので、同作を手に取った。

    ホラウチの新しいバイトは、休館日に美術館のヴィーナスとラテン語で話す事。そんなホラウチは、常に黄色いレインコートを着ている。

    煙に巻いた訳の分からない設定だが、笑いながら読んでいるうちに真顔になり、最後はまた微笑んでしまう。誰しもコートか何かを着ているし、ヴィーナスの憂いも深刻だ。

    癖になる作風だ。

    0
    2023年07月10日
  • 休館日の彼女たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新しいアルバイトの場所は美術館、仕事内容は話し相手、アルトよりの声を持つ女神の彫像の。

    落ち着いた美術館で彫像とお話ができるなんて夢のまた夢、を味わうことができて本当に楽しかったです。著者さんは本作が二作目ということですが「すごい人が出てきた」というのが率直な感想です。

    不自由さを身に纏っているのは自分だけ、それに合わせて生きているし生きていくと思っていた女の子たち。彼女たちの友情と愛情ができるかぎり続きますように。

    #休館日の彼女たち #NetGalleyJP

    0
    2023年03月26日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    妄想?ファンタジー?
    主人公の思考回路が眠れないことで狂ってるのか、普通はありえないでしょ…っていう展開が広がってばかりいました。
    眠れないことはよく分かったし、一貫して不眠について書かれていることはブレなくて良かったと思います。
    きちんとタイトル通りでした。

    0
    2026年07月09日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    意識を手放すという意味では眠る行為は小さな死なのかもしないけれど、そうなってくるとその小さな死によって目覚めている生の時間が支えられていることになる訳で、もっといえば不眠の場合は生の時間を消費して安らかな眠りの為に全力で健康を求めるようになってしまい、生と死、結局どちらのためにこの身体があるのか読んでいて分からなくなってくる。全体が長すぎる点、『不思議の国のアリス』のような夢的な世界観やラストの展開の手堅さが個人的にはややマイナスに働いて、つまらなくはないけれど面白いとまではいかないところに留まった印象でした。

    0
    2026年07月07日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    読みやすかった。だけど読みにくくあって欲しかった。読者の中でも単純な人間であるからか、読みやすいとなると、なかなか語り手やその世界に漂う緊張感たるものが私には上手く伝わってこない。不眠という症状に見舞われている語り手ともっとリンクしたかった。そうすることができたならラストだってもっと効果的に感じられたのだと思う。だけど、この読みやすさだからこそなのか、どこかコメディのような雰囲気も感じられて、それはそれで面白かった。

    0
    2026年07月05日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ読みやすい。芥川賞の候補になる作品は小難しいイメージがあったが、偏見だったかもしれない。
    眠れないことが物語の中心にあるのだが、それ以上に主人公の会社の歪さが気になった。個人的にリモートワークは働きにくく好きでないのだが、作中の働き方はより辛そうだ。

    余談になるが、不眠状態で読むドストエフスキーの「罪と罰」はさぞ甘美だろう。

    0
    2026年07月04日
  • アンチ・グッドモーニング

    Posted by ブクログ

    待ち遠しい期間がやってきました。
    芥川賞、直木賞の候補が発表されました。
    この期間が一番の楽しみで、発表までワクワク
    しますね。
    今回は芥川賞候補の一冊の「アンチ・グッドモーニング」
    著者の八木詠美さんはデビュー作の「空芯手帳」で第三六回太宰治賞を受賞。
    海外でも翻訳されて、話題となった。
    本作のテーマは「睡眠」で、会社員の野上は仕事に
    追われ、ちゃんとした睡眠を送れずにいた。
    眠れるなら、死んでもいい。 
    そこまで追い込まれた彼女は眠ることができたのか。
    眠れない現代社会を生きる人々に贈りたい作品です。

    0
    2026年07月03日