八木詠美のレビュー一覧

  • アンチ・グッドモーニング

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    「寝てても起きてても最悪なこの世界で。」

    「だって朝は勝手に来るから、どうやったって光が射すから。世界に期待することにも飽きたけど、呪うことにも飽き飽きしたから。(p.177)」

    ひっきりなしに届く通知やポジティブを押し付ける会社に憔悴する社会人のリアルさに心が削られ、
    さらに不眠の夜描写…リアルすぎて吐き気がしてきそうでした。
    私事ですが20代である病を発症し一番強く出たのが不眠で、精神科にかかり今でも睡眠導入薬のお世話になっているんですが、不眠当時の、「寝よう!」と思っても今関係ないことが頭に浮かんできてずっと考えてしまう……まんまでした(そもそも「寝よう!」と真剣にやるのがダメ)

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    2026年08月11日
  • アンチ・グッドモーニング

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    ふゎーとしている。
    物語はさほど面白くないが、作品の浮遊感を味わえる人は最後まで読める。
    芥川賞候補作の基準はやはりわからなかった…

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    2026年08月18日
  • アンチ・グッドモーニング

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    普通の日常の中に、少しずつ混ざってくる変な違和感。
    現実と妄想の境界が曖昧になっていく感じ。
    不条理なことが起きても、主人公が妙に淡々としているところ。
    そんなところが大好きな村上春樹っぽくて、個人的にはかなり好みだった。

    そして何より、会社社会の不条理さや、現代社会を生きることのしんどさに共感しかない。
    誰のためなのかわからない社内制度や謎の取り組み、便利にするために導入したのになぜか不便さが増していく職場のあれこれ。
    もう「わかるわかる」と頷きっぱなし。

    思わぬところで出会えた、うれしい発掘本。初読み作家さんだけど、他の作品も読んでみたい。

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    2026年08月08日
  • アンチ・グッドモーニング

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    あらすじにて、現代社会に疲弊する社会人という設定が面白く表現されていたので、気になって本作を手に取りました。面白いけど、2度目読むのは辛いんだろうなぁと思います。特に社会人歴が長くなればなるほど…

    本作は、ウェルビーイングを形だけうたう企業で、心身ともに疲れ切り、不眠症になってしまった女性の物語。旦那さんが不眠対策を紹介するが、一向に不眠症が治らない。そんな中、主人公はメンタルクリニックに行くことを決意し…という物語。

    極限環境下での人の精神状態が見事に描写されていて、社会人としては正直辛かったです。極限環境下での視野の狭さとか自分では気づかない体の限界等は、振り返ると思い当たる節があるな

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    2026年08月02日
  • アンチ・グッドモーニング

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    眠れない時のあのざらざらとした触感が表現されてて好き。手足が妙に熱いんだよね。魂の一部を明け渡しても眠りたい、と思ってしまう瞬間はある。開演直前に来る仕事のチャットは本当にイヤ。

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    2026年08月02日
  • アンチ・グッドモーニング

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    不眠症の女性が主人公。何をしても寝られない苦しみは誰にでも大小あるが経験はあるのではないだろうか。そして不眠症になるきっかけは、きっと解消できない仕事のストレスであったりするのだろう。そこから脱出すれば不眠症も解決するのかもしれないが、解決策として魂を削る、または自分を消すといった死につながることくらいしかないくらいに追い詰められる。後半のファンタジックな展開は、不眠症からの脱出劇だろうか。不眠時の酩酊状態のように読み進められて、純文学作品としてはエンタメ作品のように読める。つまり、読みやすい。

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    2026年07月24日
  • アンチ・グッドモーニング

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    会社員のリアルがすごい。人間関係や圧など、本当にその通りだと思う。
    不眠症のことはわからないが、起きているときに夢のようなものを見るのだろうか。現実と夢や妄想の境目が曖昧になって溶けるような感じなのだろうか。もしそうだとしたら、伝わった。

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    2026年07月23日
  • アンチ・グッドモーニング

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    前半は不眠に困る物語、後半からグッと展開する感じかしら。
    メールにチャットに安全監視ツール?そんなんなら、出社したほうがマシかもしれない。

    受け身、怒り、責任、ポジティブ、ヒヨコの名前がチャッピー。

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    2026年07月21日
  • アンチ・グッドモーニング

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    ストレス社会の弊害「不眠」がテーマのお話
    私も寝つきが悪いし、眠れず夜明けを迎えることもあるから共感する所が多かった!
    不眠に悩まされる主人公の意識が、現実と非現実を行き来する様子をコミカルに、時にはスリルもあったりでとても新鮮でした

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    2026年07月06日
  • 空芯手帳

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    「今妊娠していて。…」
    日々、雑務は女性がやるものと当たり前のように押し付ける男性達にキレて、主人公が放った一言。
    今では男性が雑務もするのは当たり前のことだけど、そんな時代もあったなと、私もそういう時代を過ごしてきたので、主人公の気持ちがよくわかった。

    偽装妊娠のはずなのに、読んでいるうちにほんとに妊娠してるのかなと錯覚してしまった。
    育休後は部署内の男性の在り方もいい風に進化していて、気持ちよく読み終えることができた。

    私も偽装妊娠試してみればよかった…

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    2026年06月15日
  • 空芯手帳

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    YouTuberの梨ちゃんが紹介しているのを見て読んでみました!
    まず装丁が可愛い、、
    そしてタイトル、読み進めていくと、はぁ〜なるほど、、なんというセンス。

    女だからと当たり前にやらされていた雑務に腹が立って、
    妊娠しているフリ、を始めるところから話が始まります。
    え、、どういうこと、、??というラスト、
    展開していくにつれてだんだんと見えてくる主人公の気持ちや視点みたいなものの表現の仕方も素晴らしかった、、

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    2025年11月18日
  • 空芯手帳

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    ネタバレ

    職場で無意識に課せられてる雑用にキレて「妊娠している」という設定になった柴田さん…すごい。
    いつバレるかとヒヤヒヤしましたが、そんなありきたりな展開ではありませんでした。

    「妊婦」として抱えていた嘘が実体を持つ終盤には驚愕しました。
    しかしそれも、柴田さんの“嘘”だったのかもな。産科でのエコーにまで嘘を吐き通して……
    「妊婦」というカテゴリーにいるけど、外側から見ている柴田さんが冷静な目で描写してて面白かったです。エアロビとか。

    本当の自分をわかってあげられるのは自分しかいない、というのを改めて考えると、孤独だけどなんと心強いものでしょう。
    当たり前なのだけれど、日々に忙殺されると簡単に忘

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    2025年10月15日
  • 空芯手帳

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    職場での不満から妊娠していると嘘をつき、妊婦生活をはじめる、、、お話(?)。

    仮妊婦目線でどういう生活を送り、どう職場との折り合いをつけるのか、妊娠週数区切りで展開されていき、途中?となる展開があり、ラストどうなるの?と楽しく読めましたなぁ。

    途中のアレはいったいどういうことだったのか?、理解できずにいるものの、それもそれとして押し切られてしまえそうな説得力がありましたなぁ。

    こうして妊婦さんの苦しみ(仮)を知りつつも、現実のところ、なかなか難しいのでしょうなぁ。

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    2025年06月06日
  • 休館日の彼女たち

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    黄色いレインコートに身を包んだ女性が紹介されたバイトは古代ローマ女神像とのおしゃべりだった、、、というお話(?)。

    ありえないようで、しかし不思議と説得力のようなものがあって、ありえそうにも思えてくる、なかなかに退屈しない物語であった。

    日常を描きながらも、展開があり、黄色いレインコートや大家さん(?)、冷凍庫バイト、隣のお子さん、と登場人物も個性的でよかったと思います。

    非現実のようでリアルに思わせられるのは流石です。

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    2025年06月06日
  • 空芯手帳

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    職場にキレて「妊娠してます」と嘘をついた柴田、奇妙な妊婦生活が始まる__
    この設定には軽い衝撃を受けた...何だそれ
    果たして彼女の"空芯"はバレてしまうのか?
    これは静かなる狂気を孕んだ世の中への報復かもしれない。恐ろしいけど、面白い。

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    2025年03月25日
  • 空芯手帳

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    来客後のコーヒーの片づけ…
    煙草の吸殻が突っ込まれている
    放置されたままだ…
    「今日は片づけ、代わってもらえませんか!今、妊娠してて、コーヒーのにおいも、煙草の煙もダメだし…」
    こうして主人公は妊娠5週目に入った…

    もう冒頭からこの偽装妊娠がどうなっていくのか、心配で、心配で…
    と思ったら、全く大丈夫だった…(笑)
    妊婦になった主人公に余分な仕事や雑用を押し付けてくる人もいないし、定時に帰られるし、なんならみんな体を気遣ってくれる!
    とにかく主人公の妊娠生活は淡々と進むのだ…
    母子手帳アプリに記録をつけ、食事に気をつけ、マタニティビクスに通う…
    しまいには、本当に妊娠しちゃたの?って思ったく

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    2025年03月10日
  • 空芯手帳

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    一昨年妊婦やったから
    妊婦の描写わかるわかると思いながら
    新感覚で読み進められた

    女性に対する雑用あるよなぁ

    日常の描写もうますぎた

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    2025年01月09日
  • 空芯手帳

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    もうなにやっちゃってんの~~?!
    って思うところもありつつ
    わかる部分もあるわけで、、

    誰かがやってくれるだろう仕事ってどこに行ってもあって、思いやれずに他人任せな部分の描き方はリアルだし、そういう雑務は女性になりがちなのもわかる。
    そんな中偽造妊娠してそこまで通しちゃう主人公が強すぎる!。

    偽造ってわかってるのにどんどん赤ちゃんが成長していく過程も面白く読める。

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    2024年09月06日
  • 休館日の彼女たち

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    マジック・リアリズムになんの抵抗もないのですらすら惹き込まれる様に読んだ。海外の小説の様な、短編映画の様な。

    登場人物の描写に、他者との距離感やパーソナルスペース、コンフォートゾーンといった表面的な部分に身をつまされることもありながら、自他との境界線が曖昧な感覚を覚えたりもする。

    一箇所、とてもいいなと感じた文章があったけれど忘れてしまった。物語的に特にそんなに重要ではないのだろうけれど、そういった場面、文章に出会えると偶然に感謝したくなる。

    ところどころ惹かれるところはあるのだけれど、それがどういうものなのかうまく言語化出来ない。なのでもう一度読んでみたいと思わせる力のある作品でした。

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    2024年08月18日
  • 休館日の彼女たち

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    突っ拍子もない設定で、最後まで読めるか不安でしたが、随所にユーモアを忍ばせた文章は、難なく心に馴染みました。

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    2024年07月16日