三日市零のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレギリシャ神話に登場する女神エリスは「不和と争いの女神」といわれている。招待されなかった結婚式会場へ「最も美しいあなたへと書かれた金の林檎」を放り込んで皆を混乱へ陥らせる。最終的にはトロイア戦争にまで発展した。この混沌を生み出した彼女は、たった一つの林檎を放っただけで、悪いことをしたわけではない。
この作品は、法律知識に長けた衿須(エリス)が「合法復讐屋」として、社会のグレーゾーンを突いて、①バレても言い逃れできるように上手く立ち回り、②法律の範囲内だけど道徳の範囲外で、様々な依頼を解決していく。
1話目は、6年間付き合った恋人に浮気や金銭問題・暴力などで裏切られた女性が依頼人。法律に触れない方法で元恋人の社会的信用を失わせ、さらに女性が受けた金銭的被害を取り戻す。
2話目は、息子が起こした事件について「息子は誰かに利用された」と訴える父親が依頼人。"バレても言い逃れできるように上手く立ち回る"を実行する犯人だが、エリスには及ばず完敗する。
3話目は、とある事件を調査中の記者が依頼人。法律では十分に裁けない権力者を相手に、潜入捜査を行い、意外な犯人に辿り着く。
4話目は、暴露系SNSアカウントに追い詰められて殺害された娘の母親が依頼人。電車の乗り換えとBluetoothをうまく利用したトリックを見抜き、アカウント主達を罠に嵌めて捕まえる。 -
Posted by ブクログ
連作短編4作それぞれが、物語の起承転結のパターン化の枠にとらわれず、どれも異なる展開を紡いだ物語で、読み応えあっておもしろかったです!!
復讐をテーマにされている分、作中の雰囲気は後ろ暗さがあるものの、文章自体に癖が少なくて読みやすく、読後感もすっきりしました。
章のタイトルの付け方も、きっとこんな話なのかな〜と読む前に話をイメージしやすいタイトルだったので、展開にドキドキしながらも、謎の安心感を持って読み進められました(笑)
正義のヒーロー的な弁護士ではなく、法律を題材にしたギリギリの綱渡りをする法律探偵事務所って目の付け所が良いですよね!
読めて良かったです!
書籍化していただき、ありがとうございます!!