秋田喜美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私には少し難しい本だった。
AIはリンゴという言葉(記号)を知っていても、リンゴの味や香りを知らない。私が長年感じていたAIに対するこのような違和感に「記号接地問題」という名前があることに驚いた。
AIだけでなく人間も、頭だけで理解している時と感覚だけで理解しているときがある。
頭で理解しているだけでは何か物足りず、感覚で理解しているだけでは、言葉で相手に伝えることはできない。この頃、頭と感覚の両方で理解したいと思うことが増えたので、この本には共感させられる部分が多かった。
AIは頭では理解している(頭でも理解していないかもしれない)が、感覚では理解していない。
だからAIでは人の心を動かすも -
Posted by ブクログ
「言葉を覚え、使うために、果たして身体経験は必要なのか?」
記号設置問題とコンピュータの関係性から、「分かる」とはどういうことか今一度見直される。
AIは「まるで人間のように」疑問に対して答えを述べてくれるが、それは私たちの思う「分かる」とは何か異なっているように感じる。
本書ではさらにオノマトペの言語性を掘り下げていく。
擬態語、擬音語としての役割を持つオノマトペだが、言語と同様に他国のオノマトペに理解できないものがある。
また、オノマトペを含め、子ども(赤子)が言語を習得することには、どのような過程を辿っているのか。
物には名前がついているという一般性に気付いたヘレンケラーの例を挙げ