秋田喜美のレビュー一覧

  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    オノマトペから言語の本質を論ずるという意外性に惹かれた。ヒトがどのようにオノマトペから抽象的な言語体系を発展させるのかが詳しく書かれていて言語学をもっと学びたいと思った。特に、対称性推論、アブダクション推論など非論理的な推論がヒトと動物の言語の有無を区別するという説がとても面白かった。

    0
    2026年03月24日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    オノマトペと発育
    オノマトペは国によって違う?
    人間特有?
    動物と人間は思考、推論の仕方が違う?
    オノマトペ、音象徴を中心とした言語学に心理学やちょっとした論理学取り入れている。
    多角的で面白い。
    読み応えもある。

    0
    2026年03月17日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     要するに、高い学習能力を持っている学習システムでは、何かのきっかけでシステムが起動されると、知識が知識を生むというブートストラッピング・サイクルによって知識がどんどん増えていくのである。単に知識のボリューム(個別の要素知識)が増えるだけではない。新しく加わる要素知識は既存の知識に関係づけられ、知識システムの構成要素となる。同時に、新たな知識は既存の知識を質的にも変化させる。知識を整理する上で根幹となる「似ている」や「同じ」についての認識時代が変化するのである。
     ブートストラッピング・サイクルによる学習では、知識はつねに再編成され、変化を続けながらボリュームを増し、構造も洗練されていく。節目

    0
    2026年03月16日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    本書に言及があったので、ゆる言語学ラジオの「赤ちゃんミステイクアワード」回を見てみた。
    著者も出演されていて、言語学的にも興味深いし、エンタメとしても面白かった。
    基本、視聴者投稿の子どもエピソードなのでほほ笑ましいが止まらない。

    ちょっと堅苦しい本ではあるけど、
    「ポケモンは進化すると名前に濁音が増える傾向」とか
    いろんな引き出しから論が進められるのでおもしろい。
    「言語学的視点からのファイナルファンタジーとドラクエの魔法やモンスターの命名傾向分析」みたいな論文も大学生が書いてそう。

    流行った本だけあって後半の記号接地問題とアブダクション推論の話はグッと引き込まれた。
    学問のおもしろさ思

    0
    2026年03月10日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    我々人間がなぜ言語という高度なシステムを操っているのかをオノマトペから読み解く名著。人間にできて、AIにできないことを読み解くヒントになりました。

    0
    2026年02月19日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    オノマトペを基点として、アイコンによる補助理解がシンボルグラウンディング問題のもつ身体性に紐付き、人間の知識拡張:ブートストラッピング・サイクルは推論様式のアブダクション推論によると結ぶ。これを人間の言語の本質として落としこんだ名著。記号接地せずに記号間を漂うだけのAIが成立するディープラーニングの可能性も感じた。読んでよかった。

    0
    2026年02月18日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ読みやすい。専門用語もまあまあ出てくるが、巧みな例えを使いながら意味を分かりやすく説明してくれるので、最後まで詰まらずに読めた。
    前半は、オノマトペと普通の言語、それ以外の事象とを比較しながら、オノマトペの持つ性質や、子供の言語習得にもたらす影響について迫っていく。
    後半は、アブダクション推論にテーマをおいて、子供の言語習得を促す足掛かりを考えていった。
    基礎知識や既存の研究を提示し、新たな問いを立てていく流れがスムーズで、言語学に触れたことがなくても面白かった。

    0
    2025年11月25日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    2024年の新書大賞作でもある本書は、慶應義塾大学環境情報学部教授と名古屋大学大学院人文学研究科准教授による共著であり、言語はどのように進化してきたのか、人間はいかように言語を理解するのか、について書かれています。

    共著といっても、章ごとに別分担で書かれたのではなく、全章共同執筆されているのもおもしろいです。

    テーマを解き明かす鍵は、帯に書かれているとおりですが「オノマトペ」と「アブダクション推論」。

    鈴木孝夫『ことばと文化』においても「ことばによることばの「定義」は、教える人の経験と、教わる人の経験の差、および「定義」をする目的などの条件で千差万別の形をとり得」、やもすると循環論法にな

    0
    2025年11月22日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    息子が小さいころ、「行く」と「来る」の使い分けがごっちゃになってたのを思い出した。自分が友だちの家に向かうときに「ぼくが来るね」など。
    どちらも移動するシーンを動詞で表したものだから曖昧に感じたんだ!となんだかスッキリ。

    0
    2025年10月29日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    オノマトペと言語習得の過程を通して、記号接地問題に迫り、言語の本質を垣間見る。言語関係の研究に触れると、意識や認知、AIなど、様々なジャンルで深い洞察が得られる。特に、人間の脳のメカニズムとAIというのは、基本的にはすでに同じプログラムになっており、ただ、そのベースとなる部分が、人間の脳は進化の過程において積み上げられたルールに支配されている、ということではないかという考えを、本書を読んでより強くした。

    0
    2025年10月24日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    オノマトペへの好奇心が言語自体の変化や習得に関する研究への入り口になったという点が面白かった。記号接地問題がその中心にあり、AI研究へと繋がっているので、予想外に広範囲な学びとなった。

    0
    2025年09月22日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    対称性推論の実験。赤ちゃんとチンパンジーの違い、さらにチンパンジーの天才の話が面白い。
    アブダクション推論は論理的には正しくないが、新しい知識を創造する。

    0
    2026年03月13日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    例がたくさん出てくるので、関心を持って最後まで読めたが、そこそこ難しい話も多かった印象。

    ポケモンの名前について、進化を重ねると濁音が増えると言う話や、ぱおんの真面目な分析などは普通に面白かった。

    途中で異国の言語を見せられ、意味を推測するクイズがあったのだが、正答率8割くらいを出してしまって震えた。

    0
    2026年01月17日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    ことばは、どのようにう生まれたのかと言われてピンとこなくて気になり読みました。

    内容は、オノマトペを柱として世界との比較、動物の比較などを用い言語の本質に近づいていきます。

    読み物としては、大学で扱うような内容に近く、考えながら読んで、ちょっと戻りを繰り返し読みました。

    オノマトペって凄いと思う1冊だと思います。

    0
    2026年01月11日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    オノマトペとアブダクション推論、記号接地問題、ブートストラッピングサイクル をキーワードに言語の本質、人間の思考の本質への思索に至る大作?新書。
    なぜ人類だけが言語を獲得できたのか、学習したことを逆方向の結びつきに過剰一般化するバイアスが鍵という。対称性推論も相互排他性推論も論理的には正しくないし、だまし絵や錯視を勝手に補正して非論理的に見せている人間の脳の働きこそが言語体系の獲得というエベレスト山頂にまで到達する。
    人間とはかような非論理的で過ちを犯すからこそ、なおさら論理学という教養が重要視されるのだろう。
    AIのことは少ししか出てこなかったけど、こういった人間の思考回路がより正確に理解で

    0
    2026年01月10日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

     いかにして現実感覚と接地しているオノマトペから、抽象的な記号に見える言語に至るのかを考察した本書。議論が丁寧なので、序盤は退屈するかもしれないが、まぁそうだよねー的な妥当な結論に至っており、文字通り言語の本質を感じ取れた。

    0
    2026年01月01日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    子どもがどのように言語獲得をするのか関心があり、読んでみた。
    非常に明快で読み応えがあった。
    対称性推論の有無がヒトとそれ以外をわけている、ヒトは対象性推論が先天的にできる、というところが面白かった。

    0
    2025年11月18日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    学びを深めるために読んだ。

    普段当たり前に使っている言葉、そしてオノマトペ。オノマトペは言語か否かという問いから、まさかの言語はオノマトペから始まったという考察に至る。言われてみればと思いつつ、全く考えに至らなかったことだなと思った。

    多様な実験結果をもとに言語の本質に迫る本書を見て、かなりの学びがあった。さらに学びを深めたい。

    0
    2025年11月11日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    AI隆盛の時代だからこそ、記号設置問題に向き合う意義は大きく、オノマトペを起点に非常に分かりやすく言語の本質(の仮説)をあぶり出していく良書。
    最後、人間だけが対称性推論バイアスを保持している理由のところだけはやや雑な仮説かなぁと思ったので、文化人類学からの回答が欲しいなぁと思った。

    0
    2025年10月21日
  • 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか

    Posted by ブクログ

    一般教養として読んで損はない とくに言語学に興味があったわけではないが、ネットの書評でべた褒めされていたので興味が出て読んでみた。

    結論として、とくにおもしろい!というものでは無かったが、言語について考えるきっかけにはななったし、一般教養としては読んで損はなく、学びはあった。

    人が人たる所以に関し、キーはオノマトペにあるとのこと。
    それをきっかけに記号接地、身体との繋がりを持ち、あとは帰納・アブダクション推論をエンジンとして、ブーストラッピングサイクルにより、知識の幅をどんどん拡大していく。
    これに必要な、対称性推論の能力は、人間特有のもの。
    (一部のチンパンジーもこの能力があるため、進化

    0
    2026年03月21日