ひろさちやのレビュー一覧
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著者は仏教の研究者で、禅の世界の住人ではないと、ただだからこそよい案内書が書けるのだとして禅のガイドブックを書いた。亡くなって家に眠っていたのが発見されて出版された。
大阪人の語感で、馬鹿になるな、阿呆になれ。分別智を振り回さず無分別智を働かせよ。あきらめは人間の努力で改善できるかできないかを明らかにする「明らめ」。南無はおまかせしますの意味のサンスクリット語ナモーを音訳したもの、南無そのまんまそのまんま。
そして禅僧列伝として釈尊から菩提達磨、慧可、六祖慧能、馬祖道一、大珠慧海、龐居士、鳥窠道林、南泉普願、趙州従諗、法眼文益、俱胝、臨済義玄、明庵栄西、希玄道元、一休宗純、鈴木正三、盤珪永琢、白隠慧鶴、誠拙周樗、大愚良寛のエピソードを紹介。読みやすくわかりやすく面白い。 -
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「往生したければ、善行や修行を頑張らないといけない」
そんな当時の”当たり前”に、「本気で阿弥陀仏を信じて念仏をとなえれば、その時点で往生が約束される。だから、煩悩まみれの今を生きる人たちも大丈夫だ」と逆説をぶちかました親鸞。
親鸞の生きた当時は、飢饉や災害、戦などで世が乱れており、人々は「もう終わりだ」という気持ちでいっぱいだったことと思います。
そこに「本気で念仏をとなえれば大丈夫!」という説が現れたら、それはたしかに爆発的にヒットする気がします。
ただ、ヒットした一方で誤った解釈が広まってしまい、それを歎いて異をとなえたのが、この『歎異抄』。
今の世の中も、ストレスばかりです。
災害、戦争、環境破壊と、様々な問題があちこちで起きています。
もっと狭い視点でみても、仕事や学業、育児などでの生活のストレスも絶えません。
そう考えれば、中身は違えど、親鸞が生きた当時と似ている部分はあるのかもしれません。
親鸞は「地獄こそ我がすみか」というようなことを言っています。
現世”しか”ないと思うから、ストレス(煩悩)にとらわれるけど、“もともとそんなもんだ“と思えば、少しは気が楽になるように思います。
歎異抄を初めて読みましたが、読む人によって解釈が違う、奥深い一冊だなと思いました。 -
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あきらめることは現実を見て対処することなんですね。よくモヤモヤした出来事があったら、起きた現実を書いて、次にこれからできることを書くということをしていたので、今までの行動は正しかったんだなと思うことができました。
仏教の世界では生きるとは苦しみを感じること、苦しみたくないと思うのは生きたくないと言ってることだと書いてあり、目からウロコでした。まだ、苦しみを無くしたいと思っているので、その言葉を理解した時どんな景色が見えるのかワクワクします。
本書で気になった点は「しなければいけない、してはいけない。」という言葉が何度も出てきて、作者の決めつけが多いなと感じたところです。
焦らず、楽しく、のんびり、ゆったり生きていきたいです。 -
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仏教は4章から。釈尊は全てのものは自分が愛しいと説いた。現代でも実際そう。仕事があってお金を稼げているから募金できる。状態が安定していて自分への愛が確保されているから他者に優しくできる。自己愛が前提になっている。けどこの自己愛をつきつめると、各人が自分自身を愛しているのだから、それを害してはならないと他者を尊重する姿勢に変わる。釈尊の教えはわかりやすく実践しやすい。この教えが広まればセクハラやパワハラ、いじめの数は確実に減るはず。
この書籍でひろさちや氏は「人間-宗教=動物」と主張。極端だけれど道徳心を忘れた人間は動物という意味では間違ったことは言っていない。人間として幸せに生きるためには何をするか。それを説くのが宗教で、それを規範とするから真っ当な生き方ができる。少なくとも自分さえ良ければ他は構わないという性格が腐った人間にだけはなりたくない。不当な行為をした自分を後からひどく恥じるから。 -
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『正法眼蔵』道元著 新訳
1.購読動機
僕は無宗教です。しかしながら、人間だから身体と心の修養が必要と考えています。
心については2020年からインプットを増やしています。
目的は、外界と自己の内部を対比したいためです。
2.学び
鎌倉時代の原書です。
貴族出身の道元が庶民に仏道を伝える目的の本書は、初心者の僕に読みやすかっです。
①仏道を知る目的
己をしること。自我を知り、切り離すこと。
布施とは金銭でなく、奉行のこころ。
②身心脱落
自我を捨てること。
僕が、私が→私たちは の概念。
③知足
足りるを知る。→物含め欲がない→憂いが少ない。
④少欲
③に類似。
⑤直観
みたままを感じる。そう、主観で評価しない。
花は咲き、そして枯れる。それだけ。
⑥楽寂静
孤独の時間をつくる。自己をみつめる。
関係を少なくする。それが、わずらわしさを減らす。
⑦奉行
自然に善ができるようになること。
すべてを理解するのではなく、僕の心に残る言葉を取り出す読み方をしました。
只管打座。
著名な言葉。
意義は、ただひたすらに。
800年の時を経て、只管の言葉が残る理由。
なんとなくわかります。
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宗教の入門書としては最適
高度な宗教学を学んでいない方が各国の宗教をあっさり学ぶのには最適。
神道と仏教と日本の政治の関連などは実にスッキリ明確に述べられている。
神仏習合から国家神道、そして神仏分離令の流れから靖国参拝の是非まで、実にクリアに論が進められます。
ただ終盤著者の主観にまみれた人生観というかそういうたぐいのものの説明が続くのですが、まるでワタミや幸福の科学、創価学会を連想させるような洗脳思想を是とするような内容になります。それこそまさに宗教の原理から外れてるのではないかとは思いますが、そのままそれでよしとして説明が終わります。この点が残念でした。