寺田浩晃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同名小説のコミカライズ。
自身が創作の中の人物であることに気がついてしまった主人公が、文字が1つずつ消えていく世界で生きていく。
小説では書かなければそこにあろうとなかろうと気にならないけど、マンガである以上は失われたものは描くこともできないので、コミカライズする上でとても苦労したろうな……
「自分が創作の中の人物だと気付く」というメタフィクションだが、マンガであるが故にそこから一歩踏み込んで「自身が原作のあるマンガの登場人物である」ことにも気付かせるのは素晴らしい展開。その媒体でしかできないことをやるのはメディアミックスの基本にして理想系だなあと。
終盤、文字が少なくなってきてからの展開は小 -
購入済み
三途の川の手前には巨大アウトレット店があり、そこで生前に貯めた徳を通貨にして、来世の特典(美人になるとか、〇〇の才能を持つ)を買えるという発想は新しいと思う。ストーリーも、最後の最後にどんでん返しを盛り込んでいるのもおもしろい。
難点をいうなら、絵があまりうまくないという点か。描きなれていない感じで、なんか不安定。全体的に線がごちゃごちゃしていて、とっちらかってる感じもある。あと、作者はたぶん定規を使わないのをモットーにしてるっぽくて(和風の味わいを出すため?)、建物の柱とかもすべて微妙にブレていてちょっと見辛い。キャラの表情はちゃんと描けているし、画力が要求されるようなバトル漫画ではないので -
ネタバレ 購入済み
他の方のレビューでも書かれているが、かなり後味の悪いバッドエンド。女の子を監禁し強制的に○○していた悪人がルールの抜け穴を使ってその後も好き勝手しながら幸せな来世を送り続け、○○されていた被害者の女の子は好きな男と永遠に結ばれない寂しい来世を送り、主人公にいたっては魂レベルで存在が希薄になって浮遊霊のような抽象的で不確かな存在になる(ある意味では永遠に苦しむのでは?)。「徳」をテーマにした作品なのに最後は、徳のない人間が裁かれないまま一番幸せになり、徳のある行動を取った人間が理不尽に裁かれ一番不幸になる。
1~3巻の各エピソードから鑑みるに、作者は意外な展開を作ることに力を入れているみたいなの -
無料版購入済み
物語の発想は面白いですね。
生前の行いの徳と不徳の差の分だけ買い物ができるという仕組みも面白い。
ただちょっと各話ごとのオチみたいなものが自分には分かり難かった。
母親と息子のストーリーのラストシーンは、転生した後なのか?
傍らにいたカラスはなんだったのか?
何か釈然としませんでした。
感情タグも選びにくいですね。 -
匿名
購入済みぼったくりだと思う
原作未読です。どのような推移をたどり、どのような結末にいたるのか気になって買いました。
が、なんというか・・・すべての表現において「これはこうなんです」と押し付けられている感覚で、微塵も感情移入できない。
物語が進めば進むほど「登場人物たちが勝手に盛り上がってる」ようにしか・・・
最後に解説が付いているのですが、これがまた「感想」にしか思えません。
別に推理小説だとか答えを見つけるゲームとかではないのですから、何が消えてどうなった、みたいなのはあっても良かったのでは・・・
物語の展開上仕方のないことですが、最終的にとても稚拙な感じになります。
これは物語だけでなく、表現、つまり画も該当しま