トムミードのレビュー一覧

  • 空に浮かぶ密室

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    ネタバレ

    銀行の支配人が観覧車のゴンドラで射殺された。ゴンドラには被害者と妻のみと言う状況。逮捕された彼女の弁護を担当するイブズは遊園地で目撃された片足を引きずる謎の男を探し始める。そんな中イブズが観ていた“教授”と呼ばれる奇術師のショーで第二の密室殺人事件が。更にイブズと2人で部屋にいた“教授”が殺害されイブズが逮捕される。

    『死と奇術師』の続編。密室殺人事件、強盗事件、足を引きずる謎の男などなど魅力的な謎がたくさんで読んでいて楽しい。グレート・マーリニのようなスペクターも良いキャラだしもっとシリーズを読みたいな。

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    2025年11月27日
  • 空に浮かぶ密室

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    1938年のロンドンが舞台、連続密室殺人事件に居合わせた若き弁護士イブズが犯人として逮捕される。警視庁のフリント警部補から絶大な信頼を持たれる元奇術師のスペクターが探偵として事件を暴く。奇術師探偵シリーズ2作目。奇術の舞台を観てるかの様に、鮮やかに不可能な犯罪を解き明かすのが面白かった。

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    2025年12月05日
  • 死と奇術師

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    ネタバレ

    高名な心理学者アンセルム・リーズ博士が殺害された。現場は完全な密室状態。事件直前、博士を訪ねてきた謎の男。容疑者には博士の3人の患者。フリント警部補は元奇術師の探偵ジョゼフ・スペクターに捜査の協力を求めるが、容疑者の1人が住むマンションのエレベーター係が密室状態で殺害され、フリント警部補は何者かに銃撃される。

    リーズ博士の事件の状況がなんとなく『三つの棺』のようだった。事件の展開もグレート・マーリニのようなスペクターも魅力的で好み。事件の真相も良く出来ていて感心。続編と『帽子から飛び出した死』を読みたくなった。

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    2025年11月19日
  • 死と奇術師

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    丁寧に書かれた謎編と袋とじの解決編に分かれる。
    難解な密室殺人をテーマにしていて、謎解きも、各登場人物も面白かった。

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    2023年09月08日
  • 死と奇術師

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    やっと全て読めました。事件編のみを先読みで読ませていただいていました。それで推理するのですが、全くの大はずれ。これだけミステリー読んでるのにがっかり、、。記述を全て活かしてすっきりと終わっていました。こんなにうまくいくの?と若干の懸念はあるものの、スペクター、見事です。湯川先生か古畑さんか、っていうくらいです。またお目にかかりたいです。

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    2023年06月03日
  • 死と奇術師

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    『死と奇術師』トム•ミード

    楽しかったー!!

    娘の習い事の待ち時間、ふらっと本屋に立ち寄り
    ボーッと眺めてた新刊コーナー。

    一冊だけ、小説なのに変わったポケットサイズに
    透明ビニールカバーのかかった本が…
    『なんだろ?この本?』
    手に取ると、本の帯にイギリスのミステリーとの紹介が。しかも、解決編が赤い袋とじになってるぅぅぅー!!
    『なにっ?この本?すごく気になるっ!』
    娘のお迎えの時間までしばらく悩みに悩んで、買ってしまいました…。

    本格ミステリ…よく分からないのですが、読んでる途中わくわくしっばなし。
    そして、最後の解決編、
    赤い袋とじに、『名探偵ジョセフ•スペクターが導き出した答え

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    2023年05月18日
  • 死と奇術師

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    袋綴じですぜ親分、ぐひひひ
    (嫌われてる方の親分についてる岡っ引きのイメージで!好かれてる方の親分に対する妬みや対抗心から町人たちにつらく当たってしまうけど実は情に厚く、今回も夫が殺されて幼い娘と二人残され悪人たちに付け狙われる後家さんを助けるため奮闘するが、実力不足で悪人たちに取り囲まれたところを好かれてる方の親分に危機一髪で助けられ、美味しいところを持っていかれた上にほのかな恋心を持っていた後家さんは親戚筋を頼って江戸を離れることになり、町人たちには「あの野郎が人助けなんてするもんか」と信じてもらえないが、最後の最後に母娘を見送った峠で最初は嫌われていた幼い娘に「親分ありがとう」と一輪の野

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    2023年05月18日
  • 死と奇術師

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    ネタバレ

    楽しかった!もちろん真相なんてさっぱりわからなかったけれど。袋とじの中を読みながら、えぇ?!そんなの読者に分かるー?嘘でしょ〜??と思いつつ、久しぶりに黄金時代と呼ばれる英国ミステリの雰囲気を楽しめたのでどうもありがとう次作の翻訳も楽しみにしております。

    あとこれ千街さんの解説が好きだな。

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    2023年05月13日
  • 死と奇術師

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    【解決篇袋とじ】黄金時代の本格ミステリーを楽しもう! あなたは密室殺人事件が解けるか #死と奇術師

    ■きっと読みたくなるレビュー
    まず、こんな本格ミステリーを体験させてくれたことにお礼を言いたい。
    密室殺人、不可能犯罪、怪しい容疑者と背後に見える秘め事、タレント性抜群の名探偵。そしてなんといっても、袋とじの解決篇ですよ。こんなのワクワクが止まらない。

    実際に読み進めてみると、期待通りのプロットが展開されます。かつて私が若かりし頃のミステリーがそこにあり、夢中になって読み漁っていたのを思い出しました。

    本書はミステリーに対する「潔さ」が素晴らしいんです。
    強引に社会性を入れたり、無理な動機

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    2023年04月30日
  • 死と奇術師

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    ネタバレ

    トム・ミードの初翻訳。
    解決編は袋綴じで、早川書店さんの本気が垣間見える(ポケミスがあんなに平積みされてたの初めて見ました笑)。

    舞台は1930年代と、いわゆる黄金期。密室で首を切られた博士の死体が発見される。いかにして犯人は密室から消えたか。また、直前まで博士を訪問していた謎の男。外連味ある不可能犯罪に挑むのは引退した年齢不詳の奇術師スペクター。読者への挑戦に加え、解決編が袋綴じになった作品。

    よくぞここまでカーの作品に寄せたなと笑!
    正直、全体としては面白いけど残念な時のカー作品のよう。それでも楽しめたのは、なんとなくみんな推理できる、そのちょうどいいレベルにあったんじゃないかなと。

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    2023年04月21日
  • 死と奇術師

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    ミステリ。密室。
    奇術師が探偵役を務めるミステリ。
    一定の水準の品質はあると思うが、どこかインパクトが欠ける印象。
    不可能犯罪の解決シーンって、もっとカタルシスがあるものじゃなかったっけ?自分が慣れただけか?
    とはいえ、全体的な雰囲気は好きだし、フリント警部補のキャラクターが意外と親しみやすく、普通に楽しめた。

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    2025年05月29日
  • 死と奇術師

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    ネタバレ

    良いところ
    今どき貴重な袋綴じの読者への挑戦
    1930年代のロンドンが舞台

    あんまりなところ
    トリックの描写が複雑過ぎる(特に落とし戸を自動的に戻すゴムシート)
    設定が荒い

    "読者への挑戦"の袋綴じっていうだけで読む価値があると思う
    でも、内容は単調で、あんまり魅力を感じない
    全員のキャラクター像も最後まで掴めなかった
    例えばウィーバー。彼が動く車のタイヤを一発でパンクさせられる程の射撃技術をもっていて、尚且つそれをあの場でできる豪胆な人物とは到底思えなかった

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    2024年09月22日
  • 死と奇術師

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    ネタバレ

    ミステリーチャンネル、クローズドサークル小説のおすすめ20選から。
    クローズドサークルというより完全に密室殺人に重きをおいた作品だった。
    今までミステリーはそこそこ読んできたけれど好みがクローズドサークルなのもあって密室殺人ものは全く読んだ記憶がなかったので新鮮な気持ちで楽しむことができた。
    お恥ずかしながら外国のミステリーはアガサ・クリスティやティーンズ向けの冒険譚しか嗜んだことがないので本書で話題になる密室殺人もののパイオニア、ジョン・ディスクン・カー氏も初耳で機会があれば読んでみたいなあと思いました。
    内容としては登場人物みんな魅力的で全員に裏がありそうで展開がどうなっていくのかワクワク

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    2024年06月07日
  • 死と奇術師

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    ポワロさんのような最後の謎解きはヘェーだらけで全く私の推理は当たらず。でも、ドラマ化したら面白いだろうなと思う良い作品。

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    2024年02月04日
  • 死と奇術師

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    エラリークイーンみたいに、謎解きの段階になると、読者への挑戦として、ここまでに全ての材料が提供されており、推理力だけで解決に導くことができる、という手法が使われている。
    解決編を袋とじに入れることで、雰囲気を盛り上げている。精神科医が密室となっている書斎で発見される。使用人が密室となっている経緯を証言する。被疑者は患者の3人、音楽家、女優、作家、それに被害者の娘とその許婚。誰も犯行時間帯のアリバイはしっかりしている。捜査が進むにつれ、精神科医の過去の患者で自殺した事件が浮上する。袋とじの前では謎解きはできなかったが、袋とじのなかの解説は淡々と進み、容易に犯行が可能であるように語られているが、す

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    2023年05月30日
  • 死と奇術師

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    ほぼ読んだ経験のない、ある種ベタな謎解きミステリーをジャケ読みにてセレクトしてみたら、当たり。さくっと質の高い文章にて、謎解きが楽しめてよい。

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    2023年05月30日