山田登世子のレビュー一覧

  • 日常的実践のポイエティーク

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    ネタバレ

     合理性や理性みたいな、いわゆる「理系」的なものを重要視する現代。でもやっぱり理性だけじゃ解決できないことあるよね?科学だけが正しいとは限らないよね?と問いかけられる本。
     「海獣の子供」という漫画内でも、宇宙の総質量のうち90%以上は観測できない「暗黒物質」だと言われていた。科学は役に立つけど科学の目では見れないところも沢山あって、そういう問題をどう乗り越えるのか、興味深いものが沢山ある本だった。
     夏目漱石が言っていたが、回向院の相撲の如く、人生は案外力づくで、無理矢理で、非合理的にどうにかするものかもしれない…。

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    2022年02月08日
  • 日常的実践のポイエティーク

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    『その時ひとは、ページをよこぎって漂流し、旅をする目はおもむくままにテクストを変貌させ、ふとしたことばに誘われては、はたとある意味を思いうかべたり、なにか別の意味があるのではと思ってみたり、書かれた空間をところどころまたぎ越えては、つかの間の舞踏をおどる』―『解説』

    ヴィトゲンシュタインが定式化した「語り得ぬもの」について、ミシェル・ド・セルトーは「沈黙」することなく、訥々と語り続けてゆく。たとえ「語る」という行為を文字に起こした瞬間から、行為に含意されていた意図を失った屍となって「他者」に委ねられてしまうものと理解していても、この知の巨人はその限界に挑み続ける。自分はその「意図」なるものを

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    2021年05月21日
  • シャネル―最強ブランドの秘密

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    タイトルだけ見ると、ありがちな内容だとおもいますよねえ。

    私も中身を確認することなく通り過ぎた本でした。が。

    会社の某BOSSに薦められ、読んでみたら最高でございました。

    通勤&LUNCH時くらいで速攻読めます。

    ココシャネルさんってこんなにかっこいいんだ。

    しかもあの時代だもんな。

    ブラント論の軸で読むとかなり覆されます。それがいいのね。

    タイトル見て読むの止めた人には読んでほしいなあ。

    中身に触れるときりないし、エキス言うとネタバレになるだろうし。詳しくは是非読んでみてください。

    痛快です。

    今で言うと誰だろう。思いつかん。 だれもいないな。 こんな人。

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    2009年10月04日
  • シャネル―最強ブランドの秘密

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    シャネルは以前のクチュリエたちのモード(メイドに着せてもらわなければならない服)を、働く女の為のモードに塗り替えた。
    飾り立てることを嫌い、実用的なものを好んだ。
    エピソードとして面白かったものは、
    以前の飾り立てたモードのアンチテーゼとしてイミテーションジュエリーを考え出したこと。
    現在のアクセサリーはシャネルが作ったのだ。
    こういったブランドの本質を少しとはいえ知ると、今まで興味がなかったにも関わらず欲しくなるのが
    一般人の性だ。しかし、ココ・シャネル自身は「着たきり雀」で同じスーツを何年も愛用していたという。流行を作り出すことは彼女にとって、商売でしかない。
    「廃れるのがモード」と言いつ

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    2018年05月26日
  • シャネル―最強ブランドの秘密

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    2017年19冊目。

    ショルダーバックやリップスティック、シンプルで実用的な洋服、ショートカット、ブラック。これらを全てシャネルが生み出したものだったとは。
    彼女の時代に対する強いアンチテーゼがこの伝説の存在にさせたのはいうまでもなく、またその常識にとらわれない自由な発想力や、自分のセンスを信じて突き進む推進力の凄さにも感嘆した。

    シャネルの残した力強い言葉の数々は、ブランドだから、高価だからという理由でシャネルを身につけている浅はかな女たちにも衝撃を与えるだろう。

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    2017年02月26日
  • シャネル―最強ブランドの秘密

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    リップスティック、ショルダーバッグ。
    創ったのは一人の天才起業家だった。
    その名はシャネル―。
    貴族趣味を時代遅れにし、大衆消費社会の寵児に。
    ひた隠しにした出自とセレブとの交流、大国アメリカへの親愛感と悔蔑。
    辛辣な「シャネル語録」から伝説の生涯に迫る、ファッションブランド研究の第一人者、待望のまるごと一冊シャネル論。

    [ 目次 ]
    第1章 贅沢革命1―アンチ・ゴージャス
    第2章 贅沢革命2―偽物のチカラ
    第3章 著作権無用論―マスの思想
    第4章 起業家シャネル―ブランド・ビジネス
    第5章 スタイルはライフスタイル
    第6章 はたらく女

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    2011年06月05日
  • シャネル―最強ブランドの秘密

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    シャネル自身の言葉がふんだんに散りばめられながら、ココ・シャネルという女性の生き方や信念、ブランドの歴史が語られた1冊。ブランド論という側面も持ちつつ1920年代から戦後のパリを生きた一人の女性の、ココ・シャネルというあまりにも有名な女性の人生論としても面白い。

    彼女の放つ言葉はとても力強く、時代を超えてドキっとさせられるものばかり。シャネル語録。

    また彼女の生きた時代背景やファッションの歴史を通してファッション/モード史、フランスの歴史や文化、業種問わずブランド論のお勉強にも。

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    2011年01月17日
  • シャネル―最強ブランドの秘密

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    ▼ 100文字感想 ▼ 
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    男なら誰しも「シャネルのバッグ買ってぇ〜」とせがまれ
    たことがあるだろう。シャネルの強烈な語録で綴る、天才
    企業家の伝説の生涯。自分が伝説に、シンボルになる
    には、凄まじいまでのハングリー精神と嫌悪感が必要。


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    ▼ 5つの共感ポイント ▼ 
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    2009年10月04日
  • シャネル―最強ブランドの秘密

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    『クチュリエの役目が時代の空気にただよっているものを素早くとらえることだとしたら、ほかの人間が同じことをして、わたしの真似をしても不思議ではないし、わたしのアイディアにインスピレーションを得てもおかしくないわ。わたしだってパリに散らばりただよっていたアイディアにインスピレーションを得たのだから。そうよ、いちど発見されてしまえば、創造なんて無名のなかに消えゆくものよ。わたしは自分の考えを全部ひとりで開発するわけではないし、時にはそれが他人の手でうまく実現されているのを見るのはとてもうれしいことよ(ココ・シャネル』

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    2009年10月04日
  • シャネル 人生を語る

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    シャネルの死後ほどなく刊行されたシャネルの古典的伝記。著者のポール・モランは第二次世界大戦後、スイスに隠遁するシャネルと交流を持ち、その言葉を書き留めた。

    シャネルが生前、(特に自分の生い立ちに関する)過去を虚飾したのは有名な話で、シャネルの語り書きという特性上、虚実入り混じる話となっているが、シャネルが「モード」について語った哲学は格言となり、モランがシャネルを称して(19世紀的なものを全て過去のものにした)「皆殺しの天使」と呼んだフレーズは、彼女の代名詞となった。

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    2025年08月31日
  • 日常的実践のポイエティーク

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    あまり理解できていないがメモ。
    自己から排除したものによって自己を差異化し、自己を定立する。
    自己に固有な場のない、他者にお仕着せられるような領域でも、戦術によって他者の空間を利用し、なんとかやっていく。

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    2021年11月03日
  • シャネル―最強ブランドの秘密

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    淡々とシャネルの生涯を綴っている。山口路子氏のココ・シャネルという生き方と対照的に学者らしいというのか、感情を交えない語り口である。シャネルのデザインは付き合った男性(どちらも、公爵級!)から着想を得ているというのが面白い。サロンの傲慢さの一端に触れることができたのも収穫。宝石商のカルティエがベルギー大使に間違われてサロンに招かれても、サロンに入ることができずに、屋敷を見て回るだけなら良いと言われたとのことだ。そんなサロンに請われて参加したシャネルという人は改めて、すごい人なのだなと思った。

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    2018年11月12日
  • シャネル―最強ブランドの秘密

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    ネタバレ

    20世紀のフランスに生まれた、世界をまたにかけた一流の女性向けブランド・シャネル。
    その創始者であるココ・シャネルの仕事、恋、考え方、などを軸にして一生を追った本です。

    彼女がその絶頂期と言われるくらいの活躍をした1920年代のパリの描写があるのですが、
    ストラヴィンスキーやサティやピカソにコクトーなど、そうそうたる顔触れがみられます。
    あの時代の、世界の文化の中心地だったんでしょうね。その空気を僕も嗅いでみたいくらいです。

    それはさておき、
    シャネルという人は、この一冊を読みとおした印象だと、
    自己肯定によって成功した人のようですね。
    肯定された自己が、時代の空気、その変化の時期にジャス

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    2013年01月12日
  • シャネル―最強ブランドの秘密

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    ココ・シャネル入門書といった感じ。
    分かりやすくまとまっている。
    私はここからシャネルに
    近づいていきました。

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    2010年01月20日
  • シャネル―最強ブランドの秘密

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    シャネルというブランドに関する議論ではなくシャネルがいかに自分をブランド化していったかという視点で読むと解りやすい。ビジネスに対する考え方や20世紀に対する分析は面白い。著者の愛と気合が伝わります。

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    2009年10月04日