山田登世子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『その時ひとは、ページをよこぎって漂流し、旅をする目はおもむくままにテクストを変貌させ、ふとしたことばに誘われては、はたとある意味を思いうかべたり、なにか別の意味があるのではと思ってみたり、書かれた空間をところどころまたぎ越えては、つかの間の舞踏をおどる』―『解説』
ヴィトゲンシュタインが定式化した「語り得ぬもの」について、ミシェル・ド・セルトーは「沈黙」することなく、訥々と語り続けてゆく。たとえ「語る」という行為を文字に起こした瞬間から、行為に含意されていた意図を失った屍となって「他者」に委ねられてしまうものと理解していても、この知の巨人はその限界に挑み続ける。自分はその「意図」なるものを -
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タイトルだけ見ると、ありがちな内容だとおもいますよねえ。
私も中身を確認することなく通り過ぎた本でした。が。
会社の某BOSSに薦められ、読んでみたら最高でございました。
通勤&LUNCH時くらいで速攻読めます。
ココシャネルさんってこんなにかっこいいんだ。
しかもあの時代だもんな。
ブラント論の軸で読むとかなり覆されます。それがいいのね。
タイトル見て読むの止めた人には読んでほしいなあ。
中身に触れるときりないし、エキス言うとネタバレになるだろうし。詳しくは是非読んでみてください。
痛快です。
今で言うと誰だろう。思いつかん。 だれもいないな。 こんな人。 -
Posted by ブクログ
シャネルは以前のクチュリエたちのモード(メイドに着せてもらわなければならない服)を、働く女の為のモードに塗り替えた。
飾り立てることを嫌い、実用的なものを好んだ。
エピソードとして面白かったものは、
以前の飾り立てたモードのアンチテーゼとしてイミテーションジュエリーを考え出したこと。
現在のアクセサリーはシャネルが作ったのだ。
こういったブランドの本質を少しとはいえ知ると、今まで興味がなかったにも関わらず欲しくなるのが
一般人の性だ。しかし、ココ・シャネル自身は「着たきり雀」で同じスーツを何年も愛用していたという。流行を作り出すことは彼女にとって、商売でしかない。
「廃れるのがモード」と言いつ -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
リップスティック、ショルダーバッグ。
創ったのは一人の天才起業家だった。
その名はシャネル―。
貴族趣味を時代遅れにし、大衆消費社会の寵児に。
ひた隠しにした出自とセレブとの交流、大国アメリカへの親愛感と悔蔑。
辛辣な「シャネル語録」から伝説の生涯に迫る、ファッションブランド研究の第一人者、待望のまるごと一冊シャネル論。
[ 目次 ]
第1章 贅沢革命1―アンチ・ゴージャス
第2章 贅沢革命2―偽物のチカラ
第3章 著作権無用論―マスの思想
第4章 起業家シャネル―ブランド・ビジネス
第5章 スタイルはライフスタイル
第6章 はたらく女
[ POP ]
[ おすすめ度 ] -
Posted by ブクログ
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▼ 100文字感想 ▼
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男なら誰しも「シャネルのバッグ買ってぇ〜」とせがまれ
たことがあるだろう。シャネルの強烈な語録で綴る、天才
企業家の伝説の生涯。自分が伝説に、シンボルになる
には、凄まじいまでのハングリー精神と嫌悪感が必要。
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▼ 5つの共感ポイント ▼
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Posted by ブクログ
ネタバレ20世紀のフランスに生まれた、世界をまたにかけた一流の女性向けブランド・シャネル。
その創始者であるココ・シャネルの仕事、恋、考え方、などを軸にして一生を追った本です。
彼女がその絶頂期と言われるくらいの活躍をした1920年代のパリの描写があるのですが、
ストラヴィンスキーやサティやピカソにコクトーなど、そうそうたる顔触れがみられます。
あの時代の、世界の文化の中心地だったんでしょうね。その空気を僕も嗅いでみたいくらいです。
それはさておき、
シャネルという人は、この一冊を読みとおした印象だと、
自己肯定によって成功した人のようですね。
肯定された自己が、時代の空気、その変化の時期にジャス