【感想・ネタバレ】シャネル―最強ブランドの秘密のレビュー

あらすじ

動きやすくて機能的な働く女性のための服を次々つくりだして貴族趣味を時代遅れにしたシャネルは、女性の社会進出と大衆消費社会を先取りした近代初の女性起業家だった。ひた隠しにした出自とセレブとの交流、大国アメリカへの親愛感と侮蔑。ファッションブランド研究の第一人者が、永遠にオーラを放って女性たちを魅了する「最強ブランド」の秘密を、伝説に彩られたその生涯と辛辣で知性に満ちた「シャネル語録」から探る。まるごと一冊シャネル論!

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Posted by ブクログ

タイトルだけ見ると、ありがちな内容だとおもいますよねえ。

私も中身を確認することなく通り過ぎた本でした。が。

会社の某BOSSに薦められ、読んでみたら最高でございました。

通勤&LUNCH時くらいで速攻読めます。

ココシャネルさんってこんなにかっこいいんだ。

しかもあの時代だもんな。

ラント論の軸で読むとかなり覆されます。それがいいのね。

タイトル見て読むの止めた人には読んでほしいなあ。

中身に触れるときりないし、エキス言うとネタバレになるだろうし。詳しくは是非読んでみてください。

痛快です。

今で言うと誰だろう。思いつかん。 だれもいないな。 こんな人。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

シャネルは以前のクチュリエたちのモード(メイドに着せてもらわなければならない服)を、働く女の為のモードに塗り替えた。
飾り立てることを嫌い、実用的なものを好んだ。
エピソードとして面白かったものは、
以前の飾り立てたモードのアンチテーゼとしてイミテーションジュエリーを考え出したこと。
現在のアクセサリーはシャネルが作ったのだ。
こういったブランドの本質を少しとはいえ知ると、今まで興味がなかったにも関わらず欲しくなるのが
一般人の性だ。しかし、ココ・シャネル自身は「着たきり雀」で同じスーツを何年も愛用していたという。流行を作り出すことは彼女にとって、商売でしかない。
「廃れるのがモード」と言いつつも、自分自身は
上質なものを長年使い続ける。
シャネルというブランドを追うミーハー側の人間ではなく、ココ・シャネル自身のように自分を持つ、強く美しい人物に少しでも近づくことができるように努力していきたい。
シャネルというブランドではなく、ココ・シャネルという人物について知ることのできる一冊。
ただし読み終わったあとは、シャネルが欲しくなるのでご注意を。

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2018年05月26日

Posted by ブクログ

2017年19冊目。

ショルダーバックやリップスティック、シンプルで実用的な洋服、ショートカット、ブラック。これらを全てシャネルが生み出したものだったとは。
彼女の時代に対する強いアンチテーゼがこの伝説の存在にさせたのはいうまでもなく、またその常識にとらわれない自由な発想力や、自分のセンスを信じて突き進む推進力の凄さにも感嘆した。

シャネルの残した力強い言葉の数々は、ブランドだから、高価だからという理由でシャネルを身につけている浅はかな女たちにも衝撃を与えるだろう。

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2017年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
リップスティック、ショルダーバッグ。
創ったのは一人の天才起業家だった。
その名はシャネル―。
貴族趣味を時代遅れにし、大衆消費社会の寵児に。
ひた隠しにした出自とセレブとの交流、大国アメリカへの親愛感と悔蔑。
辛辣な「シャネル語録」から伝説の生涯に迫る、ファッションブランド研究の第一人者、待望のまるごと一冊シャネル論。

[ 目次 ]
第1章 贅沢革命1―アンチ・ゴージャス
第2章 贅沢革命2―偽物のチカラ
第3章 著作権無用論―マスの思想
第4章 起業家シャネル―ブランド・ビジネス
第5章 スタイルはライフスタイル
第6章 はたらく女

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年06月05日

Posted by ブクログ

シャネル自身の言葉がふんだんに散りばめられながら、ココ・シャネルという女性の生き方や信念、ブランドの歴史が語られた1冊。ブランド論という側面も持ちつつ1920年代から戦後のパリを生きた一人の女性の、ココ・シャネルというあまりにも有名な女性の人生論としても面白い。

彼女の放つ言葉はとても力強く、時代を超えてドキっとさせられるものばかり。シャネル語録。

また彼女の生きた時代背景やファッションの歴史を通してファッション/モード史、フランスの歴史や文化、業種問わずブランド論のお勉強にも。

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2011年01月17日

Posted by ブクログ

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▼ 100文字感想 ▼ 
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男なら誰しも「シャネルのバッグ買ってぇ〜」とせがまれ
たことがあるだろう。シャネルの強烈な語録で綴る、天才
企業家の伝説の生涯。自分が伝説に、シンボルになる
には、凄まじいまでのハングリー精神と嫌悪感が必要。


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▼ 5つの共感ポイント ▼ 
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■シャネルは自分のライフスタイルをそっくりそのまま
 商品化した初のビジネスウーマンだった

■「貧しい土地に宿命づけられた」人間たちの知恵を
 その血に継いだシャネルの贅沢は、明白にアンチ・
 ゴージャスであり、アンチ・新品である

■女性はみなそろって同じ一つの型を身につけてこそ、
 それぞれの個性を発揮する

■クチュールというのは商売であって、芸術ではない。
 われわれは才能がどうのこうのというより、服をおさ
 める御用商人と思えばよい。自分の作った服を壁に
 かけ展示したりしない。売るだけだ。

■人が真似してくれれば結構じゃないの。アイディア
 というものは広まるためにあるのだから

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

『クチュリエの役目が時代の空気にただよっているものを素早くとらえることだとしたら、ほかの人間が同じことをして、わたしの真似をしても不思議ではないし、わたしのアイディアにインスピレーションを得てもおかしくないわ。わたしだってパリに散らばりただよっていたアイディアにインスピレーションを得たのだから。そうよ、いちど発見されてしまえば、創造なんて無名のなかに消えゆくものよ。わたしは自分の考えを全部ひとりで開発するわけではないし、時にはそれが他人の手でうまく実現されているのを見るのはとてもうれしいことよ(ココ・シャネル』

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

淡々とシャネルの生涯を綴っている。山口路子氏のココ・シャネルという生き方と対照的に学者らしいというのか、感情を交えない語り口である。シャネルのデザインは付き合った男性(どちらも、公爵級!)から着想を得ているというのが面白い。サロンの傲慢さの一端に触れることができたのも収穫。宝石商のカルティエがベルギー大使に間違われてサロンに招かれても、サロンに入ることができずに、屋敷を見て回るだけなら良いと言われたとのことだ。そんなサロンに請われて参加したシャネルという人は改めて、すごい人なのだなと思った。

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2018年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

20世紀のフランスに生まれた、世界をまたにかけた一流の女性向けブランド・シャネル。
その創始者であるココ・シャネルの仕事、恋、考え方、などを軸にして一生を追った本です。

彼女がその絶頂期と言われるくらいの活躍をした1920年代のパリの描写があるのですが、
ストラヴィンスキーやサティやピカソにコクトーなど、そうそうたる顔触れがみられます。
あの時代の、世界の文化の中心地だったんでしょうね。その空気を僕も嗅いでみたいくらいです。

それはさておき、
シャネルという人は、この一冊を読みとおした印象だと、
自己肯定によって成功した人のようですね。
肯定された自己が、時代の空気、その変化の時期にジャストに合っていた。
それまでの大仰なドレスを着ていた女性たちは、
男性のファッションからフィードバックされた新しい、実用的なファッションを選ぶようになり、
それはまさに革命だったようです。

ただ、シャネルは、最初こそ、長く着られる服こそぜいたく品として、それまでの使い捨ての
ぜいたくを批判したのですが、それから自らが大きな会社を持つようになると、
その否定したはずの、使い捨てのファッションを肯定することになります。
それが、ビジネスにとっては都合が良いからです。
そのあたり、たくましさを感じますし、そういうところだけ頑固じゃないのが、
商売のうまさであり、商売人そのものの姿を感じさせられました。
巨額のお金のためならば、そういう自分の小さなこだわりは捨てる。
「シャネルおばさん、そういうところだけ便宜的だね」と軽く言葉のジャブを見舞ってやりたい
気持ちもしました。

また、彼女は、自分のシャネルというブランドの服のコピーが大量になされて、
安く売られている様を肯定し、逆に喜んだそうです。
それは、本物の質の良さに対する自信があって、偽物が出回るほど、本物の価値が高まるという論理を
最初からわかっていたためのようです。
また、イミテーションジュエリーというものを作って、
本物の宝石類のもついやらしさ(権威や財力の象徴としての宝石のいやらしさ)
を抹殺してしまおうともしました。
彼女の人生には、このように、いろいろなコピーが出てきます。

彼女が他のクチュリエたちとは違って、コピーを認めたからといって、
それを現代に適応して類推してしまうのはちょっと違うんですよね。
音楽のデジタルコピーなどは、話は変わってきます。
しかし、それに類する、ポストモダン期になると出てくるという
コピーの氾濫のさまというものの走りは、きっとこの20年代のファッション業界に
あったんじゃなにかと思ってしまいますね。
ポストモダンのコピーというものは、オリジナルがまずあって、それをデータベースとして、
そこからコピーがどんどん生まれていくというもので、コピーであっても、すべてが
本物と同等かそれに近いものだったはずです。
ポストモダンについての詳しくは、東浩紀さんの『動物化するポストモダン』を読んでください。
このシャネルの本を読んで、きっと、初めてポストモダンというものを考えた人は、
この20年代のファッション業界から、それはきっとあまり悩まずに未来を見たんだなという気がします。

それほどに、ファッションというものは、
人間の感覚においての先鋭的なものをくみ上げられるんじゃないかと思うのです。
言葉も論理も追いつかない感覚の早さ、その最上級の早さでもって動く世界が、
当時のファッション業界だったかもしれないです。

普段、まるで足を突っ込まない分野だっただけに新鮮な本でした。
女性の方は、もっと面白くそして身近なこととして読めるのでしょうかねぇ。

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2013年01月12日

Posted by ブクログ

ココ・シャネル入門書といった感じ。
分かりやすくまとまっている。
私はここからシャネルに
近づいていきました。

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2010年01月20日

Posted by ブクログ

シャネルというブランドに関する議論ではなくシャネルがいかに自分をブランド化していったかという視点で読むと解りやすい。ビジネスに対する考え方や20世紀に対する分析は面白い。著者の愛と気合が伝わります。

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2009年10月04日

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