秋田道夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
機嫌をよく保つにはまわりに期待をしない。即ち景色としての自分を美しく保つ。出かける時はユーモアをポケットに持ち合わせることです。要は、機嫌の良さを軽やかに持ち歩くということです。
挨拶は形式的な礼儀ではなく、間合いを測るための技術である。イルカは超音波を出して仲間との距離感を評価している。摩擦を産まないために、適度な距離感を意識すべきである。
人は環境に左右される。負の影響を我慢せず自ら離れましょう。無理な適応が1番ダメモチベが1番アテになりません。天気の良し悪しに左右されてはいけないです。
小心者でも構わない。それでも結果を出せる方法を考える。相手が喧嘩を打ってきても自分が逃げればいい -
Posted by ブクログ
筆者の人間性がよく伝わる内容で非常に読みやすかったです。
機嫌をデザインするというのは一見すると自分一番な感じがしますが、私はむしろ反対なんだろうなと感じました。
相手を思いやる結果として常に機嫌良くいる必要があるし、そのために自分の心の余白を大切にしていると言ったような感じです。
要するにWin-Winの関係になるためのスキルの一つとして機嫌をデザインするという能力があるのだなと理解しました。
特に印象に残っている私が好きなところは『気を使う』行動ではなく、『気が利く』行動のほうが優しさがあるという所です。
気を使うアクションは相手に見られているというニュアンスが強いため神経をすり -
Posted by ブクログ
新しい考えというよりも、今までうまくいっていたことを方程式で説明してくれたような内容だった。「なるほど、道理でそうなるわけか」と感じることが多かった。普段人に説明が難しいと感じていたことを、綺麗に言語化し、整理してくれた感じ。すごく、読んでいて気持ちが良かった。
秋田さんは、足るを知る人なんだろうと感じた。目的思考がしっかりとあり、信念を持ってそこに突き進んでいる。だからこそ、余計なことには一切反応しない。それぐらいブレない軸があるんだろうと思った。
これは本の内容とは関係ないが、一部「そうかな?共感できないな」と感じる部分があった。(悪い心象はなく、価値観が違うなー程度)その時に、自分は -
Posted by ブクログ
1336
森博嗣さんとか秋田道夫さんとか工学畑の人って基本出版界に出てこないんだよね。理由は言葉の世界の人じゃないからと、出版界の人が多分ほぼ文系でそういう人達の面白さを見出しづらいというのがあるんだけど、そういう人たちの書く本が好きという矛盾。東野圭吾のエッセイとかも好きだな。あと科学系レーベル。
秋田 道夫
プロダクトデザイナー・京都芸術大学客員教授。1953年大阪生まれ。愛知県立芸術大学卒業。ケンウッド、ソニーで製品デザインを担当。1988年よりフリーランスとして活動を続ける。代表作に、省力型フードレスLED車両灯器、LED薄型歩行者灯器、六本木ヒルズ・虎ノ門ヒルズセキュリティゲー -
Posted by ブクログ
プロダクトデザイナーである秋田さんの「言葉」が詰まった一冊。
特に心に残ったものは以下。
・どんどん本を読んで色々ななものを観てください。
そしてどんどん忘れてください。
それでも残っているのがあなたの知識です
→40歳過ぎて自分自身でも感じていた感覚を代弁している言葉。。。
・人の悩みは個人的な悩みに見えて、その実は一般的によくある悩みだったりする
いかに相手の特殊性を損なうことなく「一般的な解決法」を伝えられるかが大切なポイント
→歴史は繰り返す・・・
・自信というのは浮くためではなく流されないための重りです
・曖昧で無形なものは追いかけない。
ただ目の前にあるものに向 -
Posted by ブクログ
コンパクトにまとめられた体裁で、あっという間に読めてしまった。キレキレではない、静かだけども主張のあるリズム、トーンが読んでいて心地よい。当人が意識せずとも、日々の中で心地いいと感じることを言語化するとこうなった。そんな感じではないだろうか。あたりまえを見つめ直して、改めて書いてみる。押し付けがましくない文体と、読み手にふと自分と照らし合わせてみる余白を与えてくれる。そんなちょうど良い印象を持った一冊。こうしなさいと言われているのではなく、わたしはこうですよ。あなたはどうですか?あなたならどうしますか?と問われているようにも感じられる。自分はこうなのかもな、と語れる大人になりたいところ。
-
Posted by ブクログ
エッセイのような自己啓発書。著者の魅力がありありと伝わってきて、けれど決して真似したり、押し付けたり、こういうふうにすると良いよ。といった類の自己啓発書ではない。
そもそも真似できない。のだけども、著者の生き方、考え方、人との距離感、自分の見せ方。その人一つの思考を、様々な魅力を、ただただ味わう本。なので自己啓発書のようなエッセイ。の方が正しいのかも。
心に残る素敵な言葉は以下
・光より速いものは何か
想像力。言葉と想像力はわたしたち人間に与えられた尊い力です。大切にしたいですね。
・どんどん本を読んで色々なものを観て下さい。
そしてどんどん忘れてください。
それでも残っているのがあなた -
Posted by ブクログ
秋田道夫の「機嫌のデザイン」は、生き方に迷っている中で偶然出会った一冊だ。
秋田氏の卓越した才能は明白で、中学時代にメーカーへ手紙を送り改善点を提案した話や、入社1年未満で名誉ある賞を受賞した経験など、これらのエピソードは、特別な実績のない読者には劣等感を抱かせるかもしれない。
しかし、著者の率直な言葉に励まされる部分も多い。特に印象的なのは「何事にも期待するな、周りにも自分にも」という言葉だ。過度の期待や希望は、失望時のショックを増幅させる。多くを望まず、自分の機嫌を保ち淡々とした日々を過ごすことで、自分も周りも心の平穏を保つことができるという。
「機嫌のデザイン」は、自分自身を受け入