深町あおいのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
■ 数あるコーチング本の中でも「別格」の実践性
これまで多くのコーチング書に触れてきましたが、本書は群を抜いて実践的で、読み終えた瞬間に「明日からの1on1でこれを意識しよう」と思わされる一冊でした。単なる対話のテクニックではなく、人間が誰かと対峙する際の「あり方」そのものを根本から問い直してくれます。
■ 印象に残った「変革」のメカニズム
1. 「不快感」がもたらす最大の学び
信頼関係があるからこそ、あえて相手の論理の破綻や盲点に踏み込む。その時に生じる「きまり悪さ」や「無防備な感情」こそが、新しい視野が生まれる最高のチャンスであるという指摘には、これまでの会話の概念を覆されました。相手を傷つけないように避けるのではなく、共にその不快感を笑い飛ばせる関係性を目指したいと感じます。
2. 「知っている」という慢心を捨てる
人は相手を知れば知るほど好奇心を失う、という言葉にハッとしました。「知ろうとしない(先回りしない)」「自分が正しいと思わない」という、コーチ側の「無知の姿勢」を保つことの難しさと重要性が、具体的な5つの手順として整理されており、非常に有用です。
3. 自分の「ネガティビティ・バイアス」を自覚する
私たちは無意識に他人を決めつけ、自分の正義で裁いてしまう。この「無意識の偏見」を排除するのではなく、まずは「認め、気づく」こと。自分の感情の出どころを客観視することで、初めて相手と一体になりすぎない真の共感が可能になるのだと学びました。
■ 読後の決意:1on1が「探求の場」に変わる
「何が正しく大切か」という自分の基準を一旦脇に置き、相手の言葉をクリアな頭で受け止める。もし自分の勘が外れていても、それが相手の自己理解のヒントになればいい——。そんな「腹をくくった」対話の実践を、少しずつ積み重ねていこうと思わせてくれる、座右の書にしたい一冊です。 -
ネタバレ 購入済み
単純,退屈な考えにこそ本質あり
単純,退屈な考えにこそ本質あり
アイデアは,「重要で得意な部分に一点集中し,リソースを集中することで成長を加速する。」という基本的であたりまえなものである。しかし,基本的であたりまえであるからこそ強いし,広く応用できる。
多くのプロジェクトにはパレートの経験則がみられる。これは 2 割の部分が 8 割の結果を生んでいるというものである。では,もしその 2 割に集中して,8 割を手放す,あるいは移譲するなどができたらどうだろうか? 単純に長く働くなどであれば,2 倍までは長く働くことはできるかもしれないが普通,10 倍は不可能である。
この 8 割りを捨て,2 割に集中するを繰り返す。繰り返しだが,アイデアは単純であたりまえである。しかし,それを実行するのはとても難しい。自分のコンフォートゾーンから離れる必要や,未知の状況に飛び込む必要がある。これまでやってきたことがサンクコストとなることも多い。しかし,この本ではいかにしてそれを実行するかについて事例を含めたストーリーもあり,参考になる。もし 8 割を捨てることができれば,10 倍成長の方が努力が不要で簡単になる。
似たような考えとしては,川原卓己の「人生は捨て」,Greg McKeown の Essentialism: The Disciplined Pursuit of Less, 四隅大輔の「自由であるために 20 代で捨てるべき 50 のこと」,Tom DeMarco のSlack: Getting Past Burnout, Busywork, and the Myth of Total Efficiency などがある。これらは繰り返し「余裕を持ち,重要なことに集中すること」の重要さを解き,それによる劇的な変化の可能性を説いている。
アイデアがシンプルであたりまえだから強い。というのを感じた本だった。お薦めする。
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Posted by ブクログ
たきさん推薦
主張はエッセンシャル思考と似ているかな、と。
足枷になっている80%と成果の大半をもたらす20%を明白にする。
そして、20%にコミットメントすることで10倍成長につながるという話。
その上で、80%のものを手放すことが大切。
10倍成長は難しそうだが、実は2倍成長より簡単
というのが本書の内容
読んでいると
自分にとっての10倍は何か?
何にコミットメントすべきか?
と考えるようになる。
定期的に読み返したい
1最も欲するものについて、自分や周囲に対し、これまでにも増して正直になる。
2自分が何になり、何をして何を得られるかについて、ビジョンや思考を指数関数的に膨らませる。
3理想の将来像と活動を思い描く。
4 自分にとっての20%を明確にする。 その20%で熟達すれば、自由や時間、お金、人間関係、目的意識において自分が望む10倍飛躍ができる。
5 自分にとっての80%を手放す。 そうして、自分の好奇心や関心を追求できるようにする。
10倍を経て自分と人生を変容させるたびに、「唯一無二の能力」をより明確に把握できるようになる。
・10倍を実践する人は
4つの自由を追求する
時間の自由
お金の自由
人間関係の自由
人生の目的の自由
・労働時間変えずに、パフォーマンスの価値や報酬を10倍にする
1自由な日(回復日)←大切。1年、1ヶ月、1週間を通してつくる
2フォーカス日(実演の日)
3予備日(組織と準備のための日)
・「スケジュールをびっしり埋めている起業家は、変容を遂げられない」
働く日を減らす
・10倍を実践するなら、長いまとまった時間(4時間以上)をつくり、細切れの時間を減らすべき
・会議など同じ類の仕事は同じ日にまとめて予定を入れる
・その日やるべき3つのことを終えたら、必要以上にに働かない
(従来の公立教育のシステムと従来の企業構造は結果ではなく、どれだけ忙しく働いているかという量に重点が置かれている。
・ギャップを感じると、理想とかけ離れ苦しみの原因にもなる。
しかし、外界とではなく、自分自身と比較することで、収穫となる
・当時の自分は、将来の10倍を思い描けない
でも、核となることを経験しているはず
・フォーカスすべき20%と自分を今の場所に押し止まらせようとする80%がある
80%を手放す
・唯一無二の能力をのばせば、10倍変容を成し遂げられる
・適応度関数という概念
自分を何に向けて最適化するのか、という問題
これにより、磨きあげたい質と成長と成功を測るための基準を明確化できる。
何にフォーカスすべきか、具現化できる
・どんな価値を提供したらよいか?
「安い買い物」だと思ってくれる価値のある唯一無二の能力とは何か?
・生き方を10倍に変換したいのならば「どうやるか」ではなく、「誰とやるか」を基本理念に
※「誰」はデジタルでもOK
※顧客対応は、組織を使わず自分だけでやってはいけない
(メール対応など本人がやるのは、レベルが高くないように受け取られる。
1人で全てやっているように見えるのは、プロとしての手腕や結果にも疑義をもたれなねない)
※「誰かを雇う余裕がない」ことはないはず。
誰かをコストとして考えるのではなく、自分と結果に対する投資と考える
・敵はもつべき
人は好きなものより嫌いなもの同士で繋がる方が簡単な場合が多い
敵は信条にまつわる存在や人の集団、一連の行動だったりする。
敵は、「私たちとは違う」と一線を引く起因になる。
・人を信じる
信頼は稼ごうとしても得られない
相手に信頼を寄せて、初めて得られる
人を細かく管理するのではなく、行動するためのビジョンと明快な考え、文化、基準を整える
同時にメンバーそれぞれの基準リーダーが尊重し、大事にする
信じて見守る
・唯一無二は人それぞれ違う
その人だけが創造できる独自性が非常に高い価値
・唯一無二の能力(自分が欲する、最も楽しいこと)にコミットするのは、大変な決断と勇気を必要とする
・人生の目的は唯一無二の能力において、技を極め、それを精一杯表現すること
・常に書い手であれ
買い手と売り手の違いは、買い手はその場を立ち去ることができる
・継続できるものだけが福利的に指数関数的に成長できる
変化できるものだけがけいぞくできるあ有効に順応めきるものだけが首尾よく進化し除外されない
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Posted by ブクログ
良本!めちゃくちゃ面白い。メモが止まらない。そして、内省が止まらない。。
私は2倍を目指す努力をしてしまっていた。
10倍を目指そう。根底から考え方が変わる。パラダイムシフトを起こしてくれた
メモ
10倍は質と変容を伴う、頂点を目指す道だ。 2倍は量と競争を伴う、底辺を目指す道だ。
自分が必要だと思うもの、または周囲が必要だと思って忠言するものを追いかけるのではなく、【自分が本当に欲するものだけを受け入れ】、ダンは10倍のプロセスを繰り返してきた。企業家に1対1でコーチングする新しい仕事を始めて軌道に乗せ、いまでは何万人をも訓練する世界規模の企業を運営している。 「欲する(やりたい)」と「必要とする(やらねば)」は、まったくの別物だ。 やらねばと思ってビジネスを始める起業家は、10倍を達成できない。
「唯一無二の能力」を発揮すると、他人のことは気にならなくなる。周りとまったく競い合わなくなる。何より、本当の意味での自分の姿に気づかされる。「ダビデ(真の自分)」ではないすべてのものを削り落とし、力強い正真正銘の自分を手に入れるのだ。 それでは、始めよう。
「欲しいものを欲する」ときに大事なのは、その欲求を誰かに正当化する必要はまったくないという点だ。 弁明すべきことは何もない。なぜそれが欲しいのか聞かれても、説明は不要だ。 単純に欲しいから欲しい。 ただそれだけだ。
「必要とする」世界から離れ、「欲する」世界に生きる
使命感のある人は、仕事における成熟度、仕事へのコミットメント、仕事や人生に見出す意義、仕事や人生に対する満足度のレベルが一貫して高いとの調査もある。この傾向は、人が実際に天職に就いたときに最も強くなるという。ほかの調査では、使命感のある人は、仕事に関する助言、中でもより安全な道や王道の提案をメンターやアドバイザーから受けても、参考にしない傾向がある。アドバイスに耳を貸さないとか受け入れないという意味ではなく、最後の段階で結局は自分の内なる声を信じ、自ら決断するということだ。
収穫は、どんな時間枠の中でも見出せる。収穫の意識をもつために、問いかけをいくつかするので、ふり返って考えてみてほしい。 ■ 過去3年間で、あなたはどんな成長をしただろうか? ■ 過去12カ月間における最大の学びとは? ■ 過去12カ月間で成し遂げた10の大事なことは? ■ 過去90日間で、意味のある経験としてどんなことがあったか? ■ 90日前に比べて、目標やビジョンはどのくらい明確になったか? ■ 30日前に比べて、人生はどう変わり、良くなったか? ■ 過去7日間で、どんな重要な進歩があったか? ■ 過去24時間で、どんな重要な進歩があったか?
だ。 これまでの10倍飛躍を、ぜひ時間を取ってふり返ってほしい。同時に、それぞれの飛躍において〝核の20%〟だったもの──いまの10分の1だった過去の時点で、手放さずに残したもの──もふり返ってほしい。さらに、飛躍のたびに手放した80%についてもふり返ってほしい。 各段階の20%を明らかにする中で、自分が「唯一無二の能力」をどう磨き、人生に10倍の自由をつくり出してきたかがわかるだろう
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既に私たちは10倍飛躍を何度も遂げてきたと言う事実は非常に自信をくれるものだ。その際の20%は何だったのかどんな20%があったから、そしてどんな20%にフォーカスだから、その10倍飛躍があったのか、それらを考える事は、私自身の唯一無二の能力を削り出す作業にもなる。非常に面白かった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ変革的コーチングとは何か
本書はコーチングを単なる目標達成の手法としてではなく、「クライアントの内面に深く働きかける変革のプロセス」として捉えている。特に「内省的探求」という独自の対話手法を通じ、持続的な行動変化を引き出す点に新鮮さを感じた。
コーチングの本質と人間性
ICFの倫理規定やコア・コンピテンシーが「人のカタチを為す文章」として描かれていることは、コーチングが技術以上に人間性を扱う営みであることを体現している。単なる技法ではなく、生きた「あり方」としてコーチの在り方を問う核心だ。
理論と実践の融合
ティモシー・ガルウェイのインナーゲーム理論やジョン・ウィットモアのビジネス・コーチングの背景からも本書の位置づけが見える。心理的自由と主体的行動の重要性が理論と実践で深く結びつき、コーチングの普遍的価値を証明している。
実践的手法の具体性
変革的コーチングは、感情の揺れに寄り添いながら、SMARTな目標設定で決意を具体的な行動約束に変化させる実務的な方法も示す。これがクライアントの自己効力感を高め、持続的な変化を可能にしている。
組織におけるコーチングの可能性
個人だけでなく組織文化の変革に寄与するとの示唆も重要だ。リーダーがコーチングを理解し実践すれば、創造性豊かで適応力のある組織へと成長できることを学んだ。
総括として
本書はコーチングを学ぶ者にとって、技術だけでなく「人間としてどうあるべきか」を問い続ける深い示唆を与える。読むことで、自己の内面と対話し、他者の成長を真摯に支える真のコーチングの道に近づけると感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレコーチングの本。
本質を大事に。
会話にコーチングの手法を取り入れたい人が、どのように内省的探求を使えば相手により集中して効果を上げられるかを解説するもの
CTIの教えとも共通する部分多い。良著
メモ
・コーチングは思考を組み直し、視点を変え、自分と自身が置かれた状況を捉え直すのに役立つ効果的な技術
・コーチングが目指すのはクライアントがいったん立ち止まり、自分の視野を狭めている思考や疑義を挟むことで望みをかなえる新しい道を見出すよう仕向けること
・人に助言しても短期記憶に留まるだけで効果は望めない
・考えを伝えるより自分で考えてもらうことを先に。
・コーチングが最も効果を発揮するのはクライアントが何らかの知識とスキルはあるが、どの選択肢を取るべきか、最初に何をするべきか、何が不安要素なのかがよく見えていないとき
・閉じた質問が有効な状況
コーチングを通じてクライアントが解決したいものを明確にするとき
内省を促す言葉が的を射ているか確認するとき
ハッとするような洞察を得たらしいのに、それを口にしようとしないクライアントを促す時
・コーチングモデルに価値があるかの達成基準
セッションの目標が常に明確である
クライアントが解決すべき問題や障害が見つかる
実現可能な次のステップが決まる
⭐︎クライアントが自分自身や周囲を新しい見地から眺められるようになった時、可能性と限界、成否の判断は一変する。そこから本人の選択や行動も変わる
・クライアントが新たな発見に向き合うためには自分の中に疑念が湧くのを味わう必要がある。疑いを持った時に信条や動機を改める必要性について考え始める
・問題解決ではなく、相手の内面に働きかけるコーチングのための3つのアドバイス
コーチングに期待するものを決める
クライアントの力を信じる
問題の明確化から人へのコーチングに移るタイミングを知る
・内省を促す発言と質問、アクティブリプレイに必要なスキル
クライアントの話の鍵となるポイントを要約する
相手の感情の変化に気づき、私見を挟まずに指摘する
・要約スキルの分解要素
要点をまとめる クライアントの言葉を使う
言い換える 提案でありクライアントが採用を決める 例えを使う。
短く言い表す ラベリングをする 根幹に迫る 言い訳や裏話は傍に置く
・人は自分が感情的に反応した理由を理解した時に自身をより深く知ることができる
・感情の変化に気づくために
クライアントがかえた姿勢や声の調子、表情、息遣いに気づく
クライアントが何を表現しても進んで受け止める
相手に関心を持つ力を磨く
・コーチが丈夫なブックエンドを置くために実践すべきこと
クライアントが望んでいるものを解き明かす
目標への進度と目標の変化を把握し、その都度クライアントに確認して、目標が変わった場合は改めて目標をつくり直してもらう
クライアントが得た気づきを確認し、目標に向けて行動するよう促す
・クライアントの目標は正しい意思決定をすることではない。自分が選んだ道でやっていけるのか展望を持ちたい
・クライアントに問題について語ってもらうときの留意点
クライアントは何を望んでいるのか→要約したり、言い換えたり短く表したりしてみる
最も大事に考えているのは何か→感情の変化をとらえる。満たされていない欲求は
苛立ちや恐怖、困惑、罪悪感の原因は→語る内容にリアリティがあるか。
・コーチングの会話を目的地に導くための三つのアドバイス
クライアントが問題を複数挙げたら、それを要約し、どれから取り組みたいか聞く
目標が変化する兆候に気づいたら、クライアントの言葉を使って本人に確認する
クライアントが繰り返し口にする言葉や感情的に口にする怒りや言い訳、非難の言葉に注意する
・大事な質問
今何が起こったのか、教えていただけますか?どんなことがわかりましたか?
・受け取る行為
相手とつながるため
尊重する気持ちを伝えるため
強い関係を結ぶため
共に探究心、学び、成長するため