アンクリーヴスのレビュー一覧

  • 沈黙

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    ネタバレ

    2025年の32冊目は、アン・クリーヴスの「沈黙」です。「哀惜」に続くマシュー・ヴェン警部シリーズの2作目となります。読書の舞台は、ウェスト・ドーセットからノース・デヴォンに移りました。
    作者アン・クリーヴスの円熟した作品を堪能出来ます。
    派手なアクションシーン等は有りません。派手な作品が好きな人には物足りないかもしれませんが、マシュー、ジェン、ロスのチームが、関係者から丹念に聞き取りを重ねて事件の犯人とその真相に一歩一歩辿り着いて行きます。最後は、一気読みでした。以外な人物が犯人です。
    マシューとジョナサン、ロスとメラニーの2組の夫婦関係やジェンと子供達との関係等、捜査陣の私生活の描写が、良

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    2025年09月07日
  • 沈黙

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    シリーズ第2作。
    やっぱり好きな主人公マシュー警部。罪悪感を抱えて堅苦しく生きている彼だけど、どんな相手の話でもよく聞いて理解しようとする姿が美しい。周囲の人達にも彼の良さが少しずつ浸透していく感じも良い。起きる事件は悲しいですが、夫ジョナサンをはじめ、明るいキャラクター達に救われます。次回作も楽しみ!

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    2025年08月14日
  • 沈黙

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    CL 2025.7.6-2025.7.9
    連続殺人事件だというのにこの落ち着いた淡々とした捜査はなんなんだろう。
    マシュー•ヴェン警部シリーズ第2作。
    禁欲的で真面目で面白みのない主人公なんだけど、なんとも味のあるこのシリーズ。
    今回は事件の捜査さえ部下たちの活躍が大きいのだけど、なぜかマシューには魅力がある。
    やっぱりアン•クリーヴスはいいな。

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    2025年07月09日
  • 哀惜

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    ネタバレ

    2作目が出たので読んでみた。
    初っ端に殺人事件が起きるのが早くて良い、そこから評判は聞いてたけど、じっくりゆっくり事件解明。出てくる人達の描写が丁寧。
    内容にショッキングな所が少ないので全体的に落ち着いてる。
    ラスト近くにようやく走り出すけど、ラストはスッキリしない感じ。
    マシューの性格が落ち着いてるからだろうけど、ストーリーの熱もマシューみたい。何処かで冷静に出来事を眺めてるような気分だった。
    ただルーシーが可愛いくて、解説でも取り上げてたけど両手でグーサインするの最高ですね。他にも好きな台詞があって
    「彼は個人的な好き嫌いを道徳規範と混同するタイプの人間だった。」とかよかった。

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    2025年06月27日
  • 哀惜

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    キャストが皆、人間味があって、面白く読めた。いろんな問題をぶち込んだ感はあるけれど、なんだか、いつまでも切ないのは主人公ヴェンのキャラのせい?

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    2025年06月25日
  • 沈黙

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    シリーズ2作目の読み応えの一作。この作家さんが凄いのは、捜査員の日常も含めて、全てがリアルにしっかり描かれている点。折り畳む様に関係者のアリバイとかが捜査で明らかになっていく。皆が知ってる筈の集落、そして暴かれる犯罪にページを捲る手が止まらなかった。

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    2025年06月16日
  • 沈黙

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    楽しみにしていたマシュー・ヴェン警部シリーズの第二弾。
    あ〜、やっぱりアン・クリーヴスが好きだ!
    ストーリーも人間模様の絡み方も
    相変わらず聞こえてくる心の声も、十二分に楽しめた。

    特に今回はラストの種明かしもすごく良かった。
    取ってつけた感もなく、終わってみればこの人しかいない、と言う事実。(もちろんノーマーク)
    前作ともリンクする部分も多く、また読み返したくなった。

    今回、マシューとその部下であるジェン(シングルマザー、いつも疲れている)とロス(マシューとは微妙な関係、愛する妻と最近すれ違い)のエピソードも良かった。
    それぞれにかかえているものがあり、それがストーリーに厚みを持たせてい

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    2025年06月02日
  • 沈黙

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    吹きガラス職人のイヴが自宅で父ナイジェルの遺体を発見した。捜査を指揮するマシュー・ヴェンは患者救済組織の所長であるナイジェルが、青年マックが自殺した事件を調査していたことを知る。マックは精神科病棟から退院させられた後、自殺を教唆するサイトにアクセスしていた。マシューは病院とサイトの両方を追うが、イヴは父の死が自分のせいではないかと心を痛めていて…。人間心理の闇に分け入るシリーズ第2作。

    時間があるときに、じっくりと味わいたい一冊。

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    2025年05月27日
  • 沈黙

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    気の利いた会話も、派手な展開もないが
    普通の生活なんてそんなもの
    育った環境から影響を受けた自分の性格と向き合いながら
    淡々と、そして実直に職務に携わる主人公がいい

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    2025年05月07日
  • 哀惜

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    アン・クリーヴス原作ドラマのヴェラ・スタンホープシリーズが好きで、こちらも読んでみた。マシュー警部はヴェラとは打って変わって控えめな人物で、物語も静かに淡々と進んでいく。しかし事件の内容はずっしりと重く、派手さはないのにいつの間にか引き込まれている。
    マシューは実は同性婚をしており、両親とも過去に色々あり断絶状態である。そんな背景を抱えながらも善良で真面目な彼が真摯に事件を捜査する姿は魅力的で、続編も楽しみなシリーズだ。

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    2025年03月31日
  • 哀惜

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    ネタバレ

    アン・クリーヴスの新シリーズ!
    「凄く好き」と「星4つ」が同居する不思議。
    派手さや尖ったところがないので星4つにせざるを得ない。
    けれども脳内にはこの上なくしっくりくる。

    シェトランド諸島とは打って変わって今度はイングランド南部のノース・デヴォンのスモールコミュニティが舞台。
    マシュー・ヴェンはこの地を担うバーンスタプル署にとってまだ新顔の警部。
    かつて家族内の信仰に背を向けたことにより堂々と参列出来ない事情のある父の葬儀。
    物悲しさと共に遠目で見やった余韻もままならぬ中、自宅付近の海岸で刺殺体が発見される。

    身元を辿っていくと夫のジョナサンが運営するケア・センターとの繋がりが。
    被害者

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    2024年09月22日
  • 哀惜

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    ネタバレ

    海沿いの街でおきた殺人事件、その一つの事件に対し冗長とも思える、周りの人々のひとりひとりの人物紹介に加え、施設の意義、案内を含め生まれつきの病気を持つ女性たちのことも丁寧に。尚且つ受け持つ警察の人たちの過去や現在抱えている悩みや状況まで。
    丁寧すぎると言えばそれまでだけどようやく解決させるまでの長かったこと。
    この作家さんの前のシリーズと共通するのはその丁寧さで読者の感情移入までさせてくれて、理詰めに緻密に事件を解決する整った感。読む人を選ぶのかもしれない。私は嫌いじゃないけれど。
    このシリーズの警部は配偶者に対してかつてない愛情の深さを示してくれてその点でも、作家さんの本を書く丁寧さが伝わっ

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    2024年08月02日
  • 哀惜

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    初読みの作家さん。しかも新シリーズらしい。
    登場人物たちの描写、背景が丁寧に書かれていることもあってとても長い小説だった。
    マシューの穏やかさ知的さ、自信のなさや自分を過小評価しすぎるところが、今まで読んできた刑事像と違って、新鮮で好感が持てた。
    次回作が出るなら楽しみです。

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    2024年04月01日
  • 哀惜

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    シェトランドシリーズのアン・クリーヴスの新作。
    もしかして新シリーズになるのかな?
    (本国ではシリーズ3作が刊行されている様子)

    今回も主要な登場人物たちの心の声、ダダ漏れ。
    これによってその人となりが理解できるのがうれしい。
    主役の警部、マシュー・ヴェンは見た目冷静で、できる男な雰囲気なのだけど、内面はナイーブで繊細。
    家族関係に問題を抱えていて、
    同性婚をしているという設定も新鮮。

    今作は事件の真相自体にはさほど目新しさはないものの、描かれるキャラクターがとても魅力的。
    マシューとその部下たち、
    マシューとパートナーのジョナサンとの関係性など、
    まだまだこの先変化していきそうで楽しみ。

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    2024年02月16日
  • 哀惜

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    ネタバレ

    殺人事件はすぐに起きるのだけど、少し前までホームレスだったアルコール依存症の男が、なぜ殺されなければならなかったのか、が全然わからない。
    そこがわからないので、もちろん容疑者なども全然絞れない。

    捜査責任者のマシューの生い立ちや、部下たちの生い立ちも交えて描かれるこの作品は、ともすればまだるっこしく感じられるかもしれない。
    しかし、親や夫の言葉や肉体への暴力にされされてきた捜査員たちは、被害者がボランティアとして働いていた複合施設で接していた、学習障害のある人々(社会的弱者)が被る偏見や、彼らの持つ優しさ・素直さなどから、徐々に事件の本質に迫っていく。

    そしてそれは殺人事件の解決だけではな

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    2024年01月03日
  • 哀惜

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    イギリス南西部の町ノース・デヴォンの海岸で死体が発見された。捜査を行うマシュー・ヴェンは、被害者は近頃町へやってきたサイモンというアルコール依存症の男で、マシューの夫が運営する複合施設でボランティアをしていたことを知る。交通事故により子供を死なせたことで心に病を抱えながらも、立ち直ろうとしていた彼を殺したのは何者なのか?

    新シリーズ開幕。ジミー・ペレス警部の連作は未読が多いまま、こちらを先に読む。めったにないことなのだが、マシュー・ヴェン警部のある人物への感情に同化していた。

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    2023年12月10日
  • 哀惜

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    こちらの作家さん初めて読みました。
    マシュー刑事が同性のパートナーの暮らしていて、男性であること、そ~いったアイデンティティの小説で読むのは初めてで、はじめ「エッ?」ってなった。
    でもとても魅力があって物語に、深く影響があることも、なる程!納得!
    宗教や、障害者、絡み合うストーリーが上手く成り立っていて凄い!今後の、マシューの活躍がまだまだ読みたいな!

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    2023年09月05日
  • 哀惜

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    登場人物が詳しく書かれていて読みやすかった。それは色んな人目線で話が進むので、心の声まで読めたからかなと思う。特にマシューはそうで、親しみが持てた。事件自体はやるべきことをひとつずつやったら正解にたどりついた感じ。
    あと、時代は現代なんだろうけど、クリスティーのような古い感じがした。英国ミステリーだからなのか、翻訳だからか、田舎が舞台だからかは分からないけど。

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    2023年08月04日
  • 哀惜

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    当たり前の話しなんですが、物語が持つ雰囲気みたいなんて、主人公の持つ特性に依存しますよね
    当たり前ですが

    本作の主人公マシューは礼儀正しく落ち着いていて、公平で清々しく凛としている
    そしてまさしく物語はそのように進む

    とてもとても落ち着いてゆったりと進む
    だけどダラダラしてるわけじゃなくてページはすいすい進む
    なんか変な感じ
    ゆっくりだけど澱みがないんよね

    そしてマシューにはジョナサンという彼とは正反対の夫がいるんだけど、彼がいることでさらにマシューの人となりが際立つんだよね
    そう、そしてこれめちゃくちゃさらっと書かれてるんだよね
    最初なんのひっかかりもなくさらっと進行しちゃうの、マシュ

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    2023年06月20日
  • 哀惜

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    殺された人間がどのような人物だったのかが徐々に明かされながらも、そこから更に謎が深まったり、新たな事件が起きたり、人物像が皆くるくると変わる様などは大変独特だと思いました。

    後半の弱者が虐げられながらも人知れず団結して抗うあたりが読んでいて胸が熱くなりました。
    また犯人の身勝手さや、考えが至らず結局は犯罪の隠蔽に手助けしていたりと、人の善性と悪性が緩やかに対比されていたのも面白かったです。

    あと主人公マシューとジョナサンの関係と、それを受け入れているイギリス社会が興味深かったです。日本だと物語の軸に据えられがちなのに、「そういうものだ」という価値観で話が進んでいくのは最初面喰らいました。

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    2023年06月18日