指方恭一郎のレビュー一覧

  • 長崎奉行所秘録 伊立重蔵事件帖  フェートン号別件

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    本作の題名に在る“フェートン号”だが、これは実在した船である。1808年に長崎に現れ、オランダ船を装って近付いて来たイギリス船である…本作は、この史実に在る事件に着想を得た物語となっている…

    本作で計6冊のこのシリーズ…「江戸時代の長崎」を背景に、「ならでは!」な“舞台装置”(=劇中の出来事)を設定し、「江戸から長崎」と流れて来た主人公が色々な人物に出会いながら、自らが負っていたモノに関しても“昇華”させていく…というような物語になっていて、非常に楽しめた!!

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    2013年05月01日
  • 長崎奉行所秘録 伊立重蔵事件帖  江戸の仇(かたき)

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    本作『江戸の仇』…思いも掛けぬ人物が主人公の前に姿を現した…その人物こそが“仇敵”と呼ぶべき人物であったというお話しである…これがなかなかに面白かった!!

    本作の主人公。伊立重蔵は、長崎奉行を拝命した旗本の家臣である。主君である奉行に先駆けて長崎へ乗り込み、早速に“マフィア的”な暗躍を見せる一味と対決し、以降シリーズの2作目、3作目、4作目で長崎の事情を背景とした色々な事件と向き合う。なかなか面白いシリーズなのだが…本作では初めて、「長崎にやって来る以前」が詳しく語られる…長崎奉行を拝命するような旗本は色々な役目を歴任しているのだが、重蔵の主君は“目付”を務めていた時期が在り、重蔵は御家人達

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    2013年04月14日
  • 銭の弾もて秀吉を撃て

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    秀吉が出て来る歴史を感じる場面は、最後の四分の一から。歴史小説と言うよりも、前半四分の三は主人公が自分を奴隷として売った相手を探して復讐するというような時代小説とか判じ物の様な感じ。

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    2014年05月02日