【感想・ネタバレ】長崎奉行所秘録 伊立重蔵事件帖  江戸の仇(かたき)のレビュー

あらすじ

長崎開港以来初めてとなる「武芸仕合」の開催が決まった。長崎奉行所の与力格・伊立重蔵も腕を見込まれてエントリー。出島にいる阿蘭陀(オランダ)人の大男、腕自慢の唐人、さらには重蔵と江戸で因縁の関係だった男まで出場して……。いよいよ重蔵の江戸での過去も明かされます。物語が大きく転換する、書き下ろし時代小説シリーズ第5弾!

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Posted by ブクログ

本作『江戸の仇』…思いも掛けぬ人物が主人公の前に姿を現した…その人物こそが“仇敵”と呼ぶべき人物であったというお話しである…これがなかなかに面白かった!!

本作の主人公。伊立重蔵は、長崎奉行を拝命した旗本の家臣である。主君である奉行に先駆けて長崎へ乗り込み、早速に“マフィア的”な暗躍を見せる一味と対決し、以降シリーズの2作目、3作目、4作目で長崎の事情を背景とした色々な事件と向き合う。なかなか面白いシリーズなのだが…本作では初めて、「長崎にやって来る以前」が詳しく語られる…長崎奉行を拝命するような旗本は色々な役目を歴任しているのだが、重蔵の主君は“目付”を務めていた時期が在り、重蔵は御家人達による不正の疑いに関する捜査を行っていた。その時に悔いても悔い切れない“事件”が出来している…

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2013年04月14日

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