浅野皓生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんだか作中ずっと雪がしんしんと降っている曇天のイメージで読み切った。
何かがおかしいのに、何がおかしいのは分からないという気持ちをずっと引きずって一章を終え、2章に入った途端徐々に明るくなっていく感じだった。
正直に言うとお嬢さんのことを小学生ぐらいかと思っていたので、成人されていてびっくりした。
登場人物の行動などから全体的にすごく若いと思っていたが、ある程度分別つく大人の話だったのでまたこれも驚いた。
自分ですら仕事のことで引きずったり心にずっと残っていることがあるのに、人の生死が関係している話は心のケアというのが非常に難しい話だとは思う。
真相というか理由にたどり着いた時は、やはり -
Posted by ブクログ
第44回横溝正史ミステリーホラー大賞優秀賞受賞作。
雪の夜、職務質問から逃げた不審者の乗る車を追跡した結果他の車両を巻き込む大事故に発展、5人を死なせてしまった刑事の松野徹。警察への批判が高まる中、逃げた男・藤池光彦が事故直前に強盗致傷事件を起こしていたことが判明し風向きが変わる。
12年後、光彦の冤罪を疑う家族から再調査を依頼された松野は、いまだに抱える自責の念から引き受けてしまう。
冤罪はあり得ず、新事実など何も出てきようがない、はずだった……
面白かった。
ホラーの要素は一切なく、ミステリ要素のみ。文章は端正で読みやすく、主人公の造形もよく、読み出すとどっぷりはまった。
光彦は冤罪 -
Posted by ブクログ
刑事の松野徹が、2010年不審車両に遭遇し、職務質問中に運転手の藤池が急発進した後、家族4人が乗る車と衝突し死亡する大事故となった。
追跡した警察への批判が強まりかけたとき、藤池が強盗致傷事件を起こしていたと判明するが…。
それから2022年の現在、藤池の墓碑の前に居た松野が、藤池の父の稔と会う。
藤池の両親から再捜査を懇願される松野は、自責の念に誘われるように引き受けるが…。
新事実など出てくるはずもないと一人で動いたていた松野が、暴きだした真相とは…。
松野の抱える葛藤と真実を知ろうとする行動にページを捲る手が止まらなくなる。
警察内での様子も隠蔽か…と思ったが、松野の娘・莉帆の強さ -
Posted by ブクログ
ネタバレ刑事の徹は12年間ずっと気に病んでいることがあった。職質した不審車両が逃亡の末、家族4人を巻き込み事故死したのだ。逃亡した男は近くの家で強盗をした帰りだった。
12年後、その男の家族から息子の事件をもういちど調べてほしいと依頼を受ける。
真相が明らかになったことで新たな犯罪者が出てきてしまうのだが、徹をふくめ、多くの人の苦しみに一段落ついたのかと思うと、これで良かったんだと素直に思える。
とくに光彦への心象は180度変わった。
この作品には加害者家族の苦しみ、そして事故を起こしてしまった警察や刑事たちの苦しみは描かれているが、なぜか巻き込まれて死んだ家族の話はほぼ出てこない。そのせいで徹 -
Posted by ブクログ
過去の罪の念に苛まれる刑事が、責任感から再び調査を行うが… 刑事の職人気質を描いた警察小説 #責任
■あらすじ
刑事である徹は、かつて不審車両の職務質問をしている際に逃げられ、その結果大事故が発生してしまった。その後逃げた光彦は、直前に強盗傷害事件をおこしていたことが判明する。
徹は自らの過失のせいで光彦や巻き込まれた家族が亡くなってしまったと思い、自責の念に苛まれていた。ある日、光彦の家族から事件の再調査を依頼され…
■きっと読みたくなるレビュー
刑事の職人気質が描かれた痺れる警察小説です。
事件の被害者、加害者、刑事、関係する家族など、ひとりひとりに焦点を当てながら物語は進行してい