責任

責任

小説・文芸
1,870円 (税込)

9pt

雪の深夜の当直中、刑事の松野徹は不審車両に遭遇し職務質問する。運転手の藤池光彦は急発進、徹は追跡するが車は交差点に突っ込み、光彦と通りかかった車の家族四人が死亡する大惨事となる。警察への批判が強まりかけたとき、光彦が事故直前に強盗致傷事件を起こしていたと判明、非難は遺族に集中した。冤罪を疑う光彦の両親から再捜査を嘆願された徹は、自責の念に誘われるように引き受けてしまう。新事実など出てきようがない、はずだったが――。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最初から最後まで飽きることなく、一気に読み進めてしまいました。
    内容は決して明るいものではありませんが、非常に深く、考えさせられる重みのある一冊でした。最後まで興味が尽きない、素晴らしい物語です。

    0
    2026年04月14日

    Posted by ブクログ

    選考委員のどなたかが書いていましたが、私も特に前半が引き込まれて没頭されられました。後半も殺人教唆や主人公の殺害は他に決着方法はなかったのかなとも思いましたが、よく考えると被害者の複雑な心理や犯罪者の悪質さを表すためには必要だったと思います。新人の方の小説とは思えないすごい完成度だと思います。冒頭から引き込まれて最後まで一気に読んでしまいました。また追いかけなければならない作家の方を見つけられてとっても良かったです。

    0
    2025年08月05日

    Posted by ブクログ

    横溝正史ミステリー・ホラー大賞を受賞した23歳の作者で、読みやすく、久しぶりに一気に読みました。
    この作品も鈴木保奈美さんのTV番組で紹介されて、手に取ったものです。

    0
    2024年12月29日

    Posted by ブクログ

    横溝正史ミステリー&ホラー大賞だけあり、大変内容が濃く読みやすく思いがけない展開に惹きつけられた。

    前半での思いがけない結末に、この後この物語が何処に行ってしまうのか?
    そんな思いで後半を読み進めたが、軽率な娘の行動かと思ったところこれが事件を大きく展開させる。
    松野徹刑事にとって12年前の事件の責任を、あまりに真摯に向き合う姿に思わず落涙してしまった。
    心に沁みる小説だった。

    0
    2024年11月14日

    Posted by ブクログ

    なんだか作中ずっと雪がしんしんと降っている曇天のイメージで読み切った。
    何かがおかしいのに、何がおかしいのは分からないという気持ちをずっと引きずって一章を終え、2章に入った途端徐々に明るくなっていく感じだった。

    正直に言うとお嬢さんのことを小学生ぐらいかと思っていたので、成人されていてびっくりした。
    登場人物の行動などから全体的にすごく若いと思っていたが、ある程度分別つく大人の話だったのでまたこれも驚いた。

    自分ですら仕事のことで引きずったり心にずっと残っていることがあるのに、人の生死が関係している話は心のケアというのが非常に難しい話だとは思う。
    真相というか理由にたどり着いた時は、やはり人は少しずつ壊れていくんだなと思った。

    0
    2026年06月10日

    Posted by ブクログ

    横溝正史ミステリー&ホラー大賞優秀賞受賞作です。
    刑事の松野が追いかけた逃走車が事故を起こし巻き込まれた車の四人が命を落とした。 自責の念に駆られる松野の前に、容疑者の遺族が現れ再調査を懇願される。現役東大生作家の作品で新人の方の小説とは思えないすごい完成度だと思う。冒頭から引き込まれて最後まで一気に読んでしまいました。2部構成の1部目で事件や謎のほとんどが解き明かされたように思えるので、どのようになるのかと思ったら、予想外の盛り上げ方でした。

    0
    2025年11月01日

    Posted by ブクログ

    この作品はなんと東大法学部在学中の作者が執筆されたのだと知り、とても興味深く手に取った。
    冒頭からとてもスリリングで、先が気になり読む手が止まらず、、、

    お話は想像していた方向とは違う展開、驚きの結末。面白く読み進められました。

    警察官を身内に持つのは大変だろうな〜とかそんな人とは余程の覚悟がないと結婚できないな〜とか作品とは関係ないことを思ってしまった。
    くどいようだが、この作者が法学部の学生でありながらの執筆に感動。また専門的な用語を多用使するでもなく、凡人の私にさえ楽しめてしまうこんな力作、今後にかなり期待する!

    0
    2025年04月07日

    Posted by ブクログ

    新人作家さんとは思えない破綻のない展開で一気に読んだ。巻末の選考委員の先生方がいろいろ書いてるけど、デビュー作だし、単なるミステリーと違った気持ちのこもった次作に期待です。まあ整理したら200ページくらいにまとまったと思いますが。

    0
    2025年01月26日

    Posted by ブクログ

    第44回横溝正史ミステリーホラー大賞優秀賞受賞作。

    雪の夜、職務質問から逃げた不審者の乗る車を追跡した結果他の車両を巻き込む大事故に発展、5人を死なせてしまった刑事の松野徹。警察への批判が高まる中、逃げた男・藤池光彦が事故直前に強盗致傷事件を起こしていたことが判明し風向きが変わる。
    12年後、光彦の冤罪を疑う家族から再調査を依頼された松野は、いまだに抱える自責の念から引き受けてしまう。
    冤罪はあり得ず、新事実など何も出てきようがない、はずだった……


    面白かった。
    ホラーの要素は一切なく、ミステリ要素のみ。文章は端正で読みやすく、主人公の造形もよく、読み出すとどっぷりはまった。
    光彦は冤罪なのか、そうで無いとしたら何故また罪を犯したのか、と掴みはバッチリ。組織の論理に潰されそうになりながらの調査、そして明らかになる事件の裏にあった真相。

    後半はガラリと目線が変わり、どうなった?と思う間もなく突然の展開。ここでこうなるか?と思いながらその後さらに明らかになる真実の姿。もう、二転三転でした。
    ただ、真実の展開は意外で、ここは好き嫌いが分かれるところ。ただ、一つの事件の周辺で起こる関係者へのいわれのない差別や中傷への作者の思いを描くために必然の展開だったのかもと理解した。
    タイトルの「責任」は、「責」だったのを改題したというが、責任に加えて自責の念、他者からの責めという意味も含めて「責(せめ)」の方が良かったのではと感じた。

    それにしても、この作品に限らず刑事がよく正式な捜査でなく一人で動くことがまかり通っているけど、現実でそんなことはできるんだろうか。そんなに暇じゃないと思うんだけど…

    0
    2024年12月02日

    Posted by ブクログ

    刑事の松野徹が、2010年不審車両に遭遇し、職務質問中に運転手の藤池が急発進した後、家族4人が乗る車と衝突し死亡する大事故となった。
    追跡した警察への批判が強まりかけたとき、藤池が強盗致傷事件を起こしていたと判明するが…。

    それから2022年の現在、藤池の墓碑の前に居た松野が、藤池の父の稔と会う。
    藤池の両親から再捜査を懇願される松野は、自責の念に誘われるように引き受けるが…。

    新事実など出てくるはずもないと一人で動いたていた松野が、暴きだした真相とは…。

    松野の抱える葛藤と真実を知ろうとする行動にページを捲る手が止まらなくなる。
    警察内での様子も隠蔽か…と思ったが、松野の娘・莉帆の強さと父を思う気持ちが真実まで辿りついたのかもしれない。


    0
    2024年10月25日

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