絶対に終電を逃さない女のレビュー一覧

  • 虚弱に生きる

    Posted by ブクログ

    読みはじめてすぐに、作者が自分の弱さをそのまま差し出すように語る姿に親近感を覚えた。
    どうか名前がついてくれと、何度願ったことか。

    理由のはっきりしない不調を、飾らずに書いてくれていることで、「自分だけじゃなかった」と静かに救われる。

    虚弱であることを前提にしながら、それでも日々を回していく姿が淡々としていて、重さよりも不思議な安心感が残った。
    努力が報われることは無くとも、努力を辞めない(辞めることで悪化するため続けるしかない)苦しみを抱えて生きていく作者に尊敬を覚えます。

    やはり私は努力をする体力もないまま一生を終えそうです。

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    2025年11月14日
  • シティガール未満

    Posted by ブクログ

    地名からなんとなくわかる雰囲気がわかるようになってきた上京4年目
    全体的にテンション低めのトーンで、自分自身の東京生活への思うところが刺激されてしまった。本当に触れたエンタメにメンタルが影響されやすすぎる。

    モスバーガーで店員に親切にしてもらった話が好きだった。偶然モスバーガーで読んでたのも縁を感じる。

    若い女の子がそれぞれの小さな体で不安や喜びを抱えて生きていると思うと、あまりの尊さにしんみりちゃうね〜。
    何もかもがどうでもいい気持ちになる日が無くなることはないだろうけど、どんな日も地に足つけて粛々と頑張りたいね。

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    2024年07月07日
  • シティガール未満

    Posted by ブクログ

    ・作者の名前が見当たらず困惑したのは私だけじゃないはず。「絶対に終電をを逃さない女」がペンネームとはしてやられた。
    ・タイトルと作者の名前から物凄く感傷的な本を想像したが、どちらかといえばサブカル要素の方が色濃い印象を受けた。
    ・最後の消費で人となりが見えた気がして、エッセイとしてどんな人なのかというのは情報として大切なんだというのが学び。

    印象に残った表現
    ・自分へのご褒美という消費の仕方と相性が良くない。
    ・一生ものと呼べるような何かを買ったら、その寿命が尽きるまで生きようと思えるだろうか。
    ・夢はゴールではなく一つの通過点に過ぎなかった。

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    2024年04月13日