絶対に終電を逃さない女のレビュー一覧
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ああわかる、わかるの嵐
著者さんのように最初から虚弱に苦しんだわけではないけど、私はわりかし早いうちに虚弱に転落した民
遊ぶを精一杯やるための時間のゆとり、準備、前後の休み方、とにかく健康を維持したり自分の体を保つためにはこれしかないというやり方、共感だらけで笑ったりほろりとしたり
健康寿命が保てないなら早死に希望ですといつも色んな人に話してるけど、健康のありがたみはいつだって噛み締めている、心身ともに
虚弱だと予定も減るから世の中にはアクティブの方が目に見えやすいけど、こんな風に虚弱で悩んだり対策して頑張ってる人がたくさんいるんだと思うと嬉しいかぎりです。
世の中の虚弱民みなさん、健康に生 -
Posted by ブクログ
わあ、虚弱について書く人が現れた、というのが本のタイトルを見た第一印象。
私も著者と同じ自認体力がない人間だと思っており、小中高大学ずっと普通に学校を行ってるだけで家帰ったら疲れて動けなくなるし、運動も苦手だし、友達と長期的な関係を築く体力すらないので、ほぼ友達はいない。
一時期自分は怠惰な人間だとずっと思っていたが、人よりも不安と緊張を感じやすいため、虚弱であることを認識した。
周りやSNSを見るとみんな友達いっぱい出し、様々な場所に旅行してる子とのことで、よく自身の体力のなさを責めてきたが、著者の本をみて安心することができた。私と同程度または以下?虚弱で、健康維持に時間をかけている。同じ -
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絶対に終電を逃さない女さん(以下、終電さん)の『虚弱に生きる』を読んだ。
「虚弱エッセイ」という、今までにないジャンルのエッセイである。
いや、まったくなかったわけではないのかもしれない。私はいろんな人のエッセイをちょこちょこ読むが、中年以上の文筆家の人などは、一冊のなかに何度かは体調不良に関するエピソードが出てくる。
ただそれはあくまで、デフォルトで平均的な健康さを有している人が、時たま自分の身に起こる体調不良を綴っている、という文脈だ。
終電さんのように、デフォルトで「虚弱」が搭載されてしまっている人が、日々のあれこれをどう乗りこなしているのか、というのとは確実に文脈が異なって -
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虚弱対談がSNSで流れてきた時に、共感を覚えすぎていたので、書籍化されるのを知って刊行を楽しみにしていた
奇しくも久々の通勤でもらってきたインフルエンザで床に伏せている時に読んだため、作者の様々な不調に対して、より親近感を感じることができた(動きたいのに動けない、可処分時間が少ない など…)
作者は虚弱さとの戦いの結果、バリバリ働くことなどに対して折り合いをつけ、目指したい姿や優先すべきことを自分で決めようとしているように感じる
SNSや実社会などにおいては、体力があり、家庭を持っており、社交的で…などの姿が良いものとされるように感じてしまうが、そうしたくてもできない人に優しく寄り添うエッセイ -
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著者の「虚弱」と「健康」という二つのテーマをとことん深掘りしたエッセイ集。
私自身も「虚弱」を自覚しており生きづらくて仕方がないのだが、たまたま男性の体で生まれてきたため、身体面での虚弱さは著者よりは多少マシなのかもしれない。もし女性の体に生まれてきていたら、著者の抱える生きづらさや経験を、より深く身をもってなぞるように生きていただろうな…と思う。
梅崎春生「怠惰の美徳」、pha「パーティーが終わって、中年が始まる」といった著作を好んで読んできたことも重なり、すごく共感できる内容だった。
一方で、以下の健康ルーティンに関する記述などからは、同じようなことをしているのに、ストイックな性格の著者 -
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エッセイを書くひとを尊敬している。
どう繕ったって、どう自然にしようとしたって
時折垣間見える本質的な部分が
見え隠れするものだと思うから。
書いてくれてありがとう!
まさしくあなたにしかできない仕事です。
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卓球がうまくなってうれしかったのくだり
ちょっと泣きそうになった。
よかったね!!!と。
なにもしなくても「健康」なひとと、
「健康」でいるための努力が必要なひと。
それぞれ悩みはあっていつだって
ないものねだりなんだろうけど切実だな〜
たとえ効果が薄れてきてもそこでやめずに、
これをやってるからこの程度で済んでいるんだと
いう底上げしてるのもかっこいい。
第二章で試したこ -
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ネタバレ共感しきりの虚弱エッセイ。そうそう、虚弱ってハンデだよね…。一日数時間しか働けない、お出かけは週1程度、健康にいるための活動で時間を取られる…などなど、深く頷く。
著者は私より大変そうだし、年代が違うので軽々しく「わかるー!」とは言えないけれど、私も10代から薄々「健康だけど人より体力ない…?」と思い、20代前半で確信を持ったクチなので、「まだ若いのに」という周囲の無理解さにうっすら傷つくのは、大変よくわかります。
ほんと、自分の身体に合わせた活動量で生きていくしかないね、、多数派ではないけれど、自分だけじゃない。そのことに気づかせてくれてありがとう。
あと装丁が素敵。昭和レトロ(か分から -
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知り合いに「作者の考え方があなたに似ていて面白いよ」勧められて読んでみました。好きなカルチャーやファッションはもちろんのこと、少し捻くれた思考回路、一旦考えた物事を立ち止まってその裏を考えてしまったり、はたまた考え過ぎか…と冷静になったり。分かるーと思って読んでいたけど、ふと自分って他人からこのように見えているんだな、と。
シティガール未満というタイトルよりも圧倒的にインパクトのある「絶対に終電を逃さない女」というペンネーム。東京での暮らしに慣れて、もう終電も数回逃した経験のある人が読むと楽しいなー、今さらドキドキはしないけど、東京という街のこういうところが好きだな、と思える一冊です。 -
Posted by ブクログ
30歳目前の女性の虚弱体質の日々を詳細に語った『虚弱エッセイ』である。
『虚弱エッセイ』というワードはなかなかインパクトがあるので初めて聞いた時から気になっていた。よく言い表したもので、良いと思う。
「虚弱体質」という言葉は昔から聞くものの、実際それで困ってる人に出会ったことがなかったし身の回りにもいなかったので、この本を読んで知れてよかった。想像以上につらく、私たちが当たり前だと思ってる普通の毎日をおくれないのだと分かった。
あまりの虚弱さに笑ってしまいそうになったが、いやこれは笑っちゃいけないやつだよな…と複雑な気持ちになった。まるまる一冊虚弱体質について書いてあり、途中でちょっとお腹 -
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私も本当に体力がなくて、体調のいい日の方が少ないような人生を送っているため、共感できる本なのではと思っていました、が…
思っていた以上に壮絶で、健康のために時間も労力もかけて本気で挑んでいらっしゃって、驚きの方が勝った。
私はしんどいなあと思いながらもいわゆる“普通”に就職し、働けているけれど、もちろんそういう働き方ができない人もたくさんいる。じゃあそういう人はどう生きているのか、そのひとつの例をかなり赤裸々に語ってくれている。
元気に働ける時間が少ない中でのフリーランスのお金事情や、障害者年金、就労のあれこれなど、まだまだ私には想像力語りていなかったなと思わされた。
ままならない自分の身体 -
Posted by ブクログ
資本主義の限界、働くことと貨幣が必要不可欠である社会の脆さ、を再認識した一冊とでもいえようか。
彼女が勇気を振り絞って書き留めた彼女の現実、それをできる限り受け止めようと努力した訳だが、やはりどこかからふつふつと現れるのは、その現実を素直に読み進められない自分。その事実に、勝手に、もの凄く落ち込んだ。
虚弱であることを強制的に叩きつけられた人を、同時代を生きる社会の構成員として当たり前に支えたいと願う一方で、(とんでもなく底意地の悪い言い方をすれば)健康体として生まれてしまった自分は、働き、稼ぎ、納めることしか歓迎されないのだろうか、と思えてしまえなくもないのだ。働かない理由も、社会から離 -
Posted by ブクログ
理由のわからない、病名のつかない不調というのは不安でしかない。
虚弱というワードが最適解とも思える。
自分は割と体力があった方だから作者の悩み、苦しみに完全に共感…とまではいかないが、悩み苦しんでいるからこそ維持するために継続しているラジオ体操や食生活、私のように健康がデフォルトになっている人が健康を失って初めて取組むことを20代のうちから実施しているというだけですごいと思う。
これは凄まじい自己分析と努力のエッセイ。
今は他人事のように読んでいる人も、いつかわかる時が来るのかもしれない。
そして虚弱の人がいるという事実は周りと比べて普通を求める日本の在り方に一石を投じたような気がする。