絶対に終電を逃さない女のレビュー一覧
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匿名
ネタバレ 購入済みわかる
私自身、とても体力がなく、体調を崩しやすい。なにが原因なのかはわからなくて、だけどそれをなんと呼ぶのか…虚弱って呼んでもいいのかな?そう思えた。
私も自分をもっと大事にしたい。 -
Posted by ブクログ
「自分みたいな人が他にもいるんだ」という安堵感が得られるエッセイだった。人並みの健康を維持したいが故に努力をしても人並み以下の労働力しか得られない虚しさに共感しっぱなしだった。私も小動物を一匹飼える程度には元気になりたい。
現代社会において労働しない、できない人間は狂気として見做され矯正される対象になるとフーコーは語っていた。(生活保護受給者へのバッシングなどが最たる例だろう)この社会において並の労働力を持たない人間の生きづらさって半端ない。週5フルタイムでの就労が難しい人間のロールモデルが世の中にほとんど出ていないので、著者にはこれからも虚弱体験談を出してもらいたい。
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Posted by ブクログ
ああわかる、わかるの嵐
著者さんのように最初から虚弱に苦しんだわけではないけど、私はわりかし早いうちに虚弱に転落した民
遊ぶを精一杯やるための時間のゆとり、準備、前後の休み方、とにかく健康を維持したり自分の体を保つためにはこれしかないというやり方、共感だらけで笑ったりほろりとしたり
健康寿命が保てないなら早死に希望ですといつも色んな人に話してるけど、健康のありがたみはいつだって噛み締めている、心身ともに
虚弱だと予定も減るから世の中にはアクティブの方が目に見えやすいけど、こんな風に虚弱で悩んだり対策して頑張ってる人がたくさんいるんだと思うと嬉しいかぎりです。
世の中の虚弱民みなさん、健康に生 -
Posted by ブクログ
わあ、虚弱について書く人が現れた、というのが本のタイトルを見た第一印象。
私も著者と同じ自認体力がない人間だと思っており、小中高大学ずっと普通に学校を行ってるだけで家帰ったら疲れて動けなくなるし、運動も苦手だし、友達と長期的な関係を築く体力すらないので、ほぼ友達はいない。
一時期自分は怠惰な人間だとずっと思っていたが、人よりも不安と緊張を感じやすいため、虚弱であることを認識した。
周りやSNSを見るとみんな友達いっぱい出し、様々な場所に旅行してる子とのことで、よく自身の体力のなさを責めてきたが、著者の本をみて安心することができた。私と同程度または以下?虚弱で、健康維持に時間をかけている。同じ -
Posted by ブクログ
絶対に終電を逃さない女さん(以下、終電さん)の『虚弱に生きる』を読んだ。
「虚弱エッセイ」という、今までにないジャンルのエッセイである。
いや、まったくなかったわけではないのかもしれない。私はいろんな人のエッセイをちょこちょこ読むが、中年以上の文筆家の人などは、一冊のなかに何度かは体調不良に関するエピソードが出てくる。
ただそれはあくまで、デフォルトで平均的な健康さを有している人が、時たま自分の身に起こる体調不良を綴っている、という文脈だ。
終電さんのように、デフォルトで「虚弱」が搭載されてしまっている人が、日々のあれこれをどう乗りこなしているのか、というのとは確実に文脈が異なって -
Posted by ブクログ
虚弱対談がSNSで流れてきた時に、共感を覚えすぎていたので、書籍化されるのを知って刊行を楽しみにしていた
奇しくも久々の通勤でもらってきたインフルエンザで床に伏せている時に読んだため、作者の様々な不調に対して、より親近感を感じることができた(動きたいのに動けない、可処分時間が少ない など…)
作者は虚弱さとの戦いの結果、バリバリ働くことなどに対して折り合いをつけ、目指したい姿や優先すべきことを自分で決めようとしているように感じる
SNSや実社会などにおいては、体力があり、家庭を持っており、社交的で…などの姿が良いものとされるように感じてしまうが、そうしたくてもできない人に優しく寄り添うエッセイ -
Posted by ブクログ
著者の「虚弱」と「健康」という二つのテーマをとことん深掘りしたエッセイ集。
私自身も「虚弱」を自覚しており生きづらくて仕方がないのだが、たまたま男性の体で生まれてきたため、身体面での虚弱さは著者よりは多少マシなのかもしれない。もし女性の体に生まれてきていたら、著者の抱える生きづらさや経験を、より深く身をもってなぞるように生きていただろうな…と思う。
梅崎春生「怠惰の美徳」、pha「パーティーが終わって、中年が始まる」といった著作を好んで読んできたことも重なり、すごく共感できる内容だった。
一方で、以下の健康ルーティンに関する記述などからは、同じようなことをしているのに、ストイックな性格の著者 -
Posted by ブクログ
原因不明の不調と常に戦い、病気ではないのに他の人より色々なことが体力がないせいでできない…。
いつも不調。私も感じることであり、特に生理の話はすごく共感できた。常に生理不順で元気な時が1週間くらいしかない。なんて生きづらいのだろう。女が嫌いな訳ではなく、生理があること自体が疑問。ほんとによく分かる。運動神経がとことん悪く、足も遅かったこと。ほんとに私と似ている。私も早稲田に推薦で入ったのであり、決して頭が良いわけではない。でもこの方と違うのは努力の差。健康になるために食事や運動に気をつけて生活をしているところ。動きたくないのに重い腰を上げて運動しているなんてとてもできない。虚弱体質だから努力す -
Posted by ブクログ
『すぐ具合悪くなる人』と家族に認識されている私。
早寝早起きして、栄養バランスに気をつけた食事に、朝の散歩に筋トレ、朝晩のヨガ
できうる限り健康的な生活をしても、不摂生している同世代より、疲れやすいし、動けない。
そんな私にとって、このエッセイは、なかなか共感できる話だった。
そんな私ももうすぐ50代。
じきに同世代の人より元気って時が来るんじゃないかと夢見て日々過ごしている。
とにかく無理しないというのを徹底しだしたここ数年は今までで一番調子が良い。
無理できる身体が素晴らしいと思っていたころもあったけど、そうともいえないかもなという視点をこの本からもらえたりした。