吉永良正のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
パスカルの言葉は知っているだろう。
「人間は考える葦である」とか「この無限の空間の永遠の沈黙がわたしをおびえさせる」とか。
ふだんは、モラリストやキリスト者としての面ばかり語られるパスカル。
だがその思想は、徹頭徹尾、数学的思考をベースにしている。
『パンセ』から最新の宇宙論やフラクタルへ。
理科系の哲学入門。
[ 目次 ]
テクスト―パスカル『パンセ』より(考える葦(B347,B348)
永遠の沈黙(B205,B206,B208) ほか)
第1回 宇宙空間の永遠の沈黙(「考える葦」は日本人の常識?;頭を使えば、それでいいのか ほか)
第2回 無限大と無限小の中間(無限をめぐる -
購入済み
数学者のエピソード満載
数学者のエピソードが満載の本。
天才の凄さが分かる本です。世の中には信じられないほど優秀な人間がいることが分かるだけでも読む価値がある。
例えばリーマンの章ではリーマンが800ページを越えるルジャンドルの本を6日で読破したと、
凡人はおろか相当数学の才能がある人間でも信じられないエピソードが書かれています。
残念なのは20世紀の数学者が一人も取り上げられていないこと。
20世紀にもとんでもなく凄くてエピソード満載の数学者がいる。
例えばヒルベルト、フォン・ノイマン、ゲーデル。
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Posted by ブクログ
数学に関心を持ってもらうための数学者の歴史書。
けども、たぶん、数学が苦手な方は苦手だと思う。
数式の出ている部分は、やや理解しにくいと思う。
古代ギリシャから原題までの数学者が挙げられているんだけども、残念ながら、日本の大数学者はとりあげられていない。
たとえば、江戸時代の和算家(数学者)関 孝和(せき たかかず)なんてのは、世界に先駆けて微積分をおこなっていたのだから、入れておくべきだろう・・・
なんでかなぁ、と思っていたら、結局、著者はアーベルとガロアに話を持ち込みたかったようだ。
面白い書で、読む場所によって、解説調であったり物語調であったりする。
あとがきにあるんだけども、本書