米長邦雄のレビュー一覧

  • 人間における勝負の研究

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    プロ棋士が、真っ直ぐな、プロフェッショナル論を述べている本書。

    「私たちプロのレベルで申しますと、強くなりたいのなら、自分自身になりきることです。」
    「大事なのは一日一日を今日は何のための日であるか、はっきり意識して過ごすことです。」
    「人生で貸し方に回るか、借り方に回るか、どちらの立場を選ぶか」
    といった、プロとして生きていた著者の考え方ですが、ビジネスマンとしても参考にできることがたくさんあると感じた。

    結局は自分がどう生きたいかを決め、
    それを実践していくことで、
    自分で自分の人生を豊かに、意味のあったなと思える、繋がるということが書かれていた気がします。

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    2020年04月12日
  • 人生一手の違い

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    著者は勝負の世界で超一流のレベルを30年間以上続けた人だけあって、独特の人生観、勝負観を、かなり面白いエピソードを交えて語っている。なるほどと思わせる示唆と、とても妻にはいえないような話が交じり合っているので、お勧めしづらい本ではあるが、とても興味深い。

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    2018年10月23日
  • 不運のすすめ

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    著者米長さんの人生哲学に触れることが出来て、とても興味深い本です。最近、幸運の女神の笑顔を拝謁していないと思う方は、ぜひ一読を。

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    2018年10月23日
  • 将棋の天才たち

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    故・米長永世棋聖が語る、プロ棋士についての回顧録。

    直接インタビューしてるのに加え、各棋士ごとに棋譜があり、とても勉強になった。

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    2018年09月14日
  • 人間における勝負の研究

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    米長は、昭和の時代の人だね。
    男が男としての威厳をもとうとしている。
    昭和の美徳の上に、勝負をしている。

    人間に必要なのは、
    女神にすかれる、きらわれないこと。
    人生勝負と考え「さわやかに勝つ」
    「確率」「勢い」「運」の 三要素。
    「細部にとらわれず、全体を見る」
    「弱いパットは入らない」
    「孤独に耐えられる力が必要である」
    「自分で解けそうもない問題を、
    自分だけの力で答えを出そうという苦労」
    「雑の精神」「省の精神」
    男らしさは「理性」と「思いやり」
    更に、男になるには、「貸し方」に回る。

    言葉が、実感を伴っているので、深みがある。
    将棋は、やはり図形認識しているなぁと思った。
    次の一

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    2018年03月09日
  • 勉強の仕方

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    『ジョコビッチ』の本の訳者のあとがきに、訳す前に読んだ本が10冊くらい紹介されていて、興味があるのを借りたり、買ったりしてみた。そのうちの一冊。
    「勉強の仕方」というよりは、将棋界トップの二人の「生き方」「学び方」。将棋に興味がない人でも、もちろん読めるけれど、将棋がやりたくなる。(微笑)

    二人の語録がとてもいい。

    米長語録
    「最終的に頼れるのは自分自身の力だけ。ということがわかっていないと、本当の成長はできない。さもないと、他人の残したものを少しずつ吸収するだけで、一生が終わってしまいます。」

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    2015年08月14日
  • 人間における勝負の研究

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    この人の言っていることは恣意的なのだが、自分の感覚にはよく馴染む。「貸しを作る側に極力廻る」「大義名分がない時には怒らない」「日常の振れ幅を大事にする」「しょうむない自慢をしない」「一流の誇りをもって自分を律する」ここらへんは特に。

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    2015年04月06日
  • 運を育てる

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    司馬仲達の逸話の米長流解釈が面白い。空城の計に引っ掛かって撤退した仲達はよく腰抜け扱いされるが、最終的に仲達の孫の司馬炎が晋を平定したことからも、仲達が勝利を避けた可能性があると。オセロのように、多くの駒をひっくり返すことが命取りに繋がることもあると。

    他にも、有名な米長語録の一つ「運の女神は謙虚と笑いを好む」や「勝負や商売には運、鈍、根が必要」など、頭で理解できても実践は難しい言葉が並ぶ。この「鈍」を体現している人にはなかなかお目にかからない。単に鈍いのとは違うからねえ。

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    2014年07月15日
  • 不運のすすめ

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    ネタバレ

    名人位の最年長戴冠者である米長邦雄の著書。自身の将棋人生、それに伴う運・不運の考察。人生勝ち続けることだけで一生を終えることはできない。必ず負けるとき、不運なときはやってくる。その時にどう行動するか?それが次の運を引き寄せる大事な鍵になる。そして陣屋の桜、説得力ありました。

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    2013年11月13日
  • 不運のすすめ

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    不運は、幸運と表裏一体の関係である。

    「幸せな40年と厳しい20年」
    勝った時、負けた時に何をするか。

    運も不運もトータルで判断する。

    失敗や敗北の言い訳をしたり、負け惜しみを言ったり、過去を振り返って悲しんでいてはいけない。
    そんな暇があったら、原因を突き止めて次の戦いに備えるべきなのである。

    勝っている時には負け将棋を並べ、負けている時には勝ち将棋を並べる。

    「長考に妙手なし」

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    2013年09月11日
  • 勉強の仕方

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    勉強方法に固定されたやり方はない。
    自分で見つけるしかない。
    それができなければ、没落あるのみ。

    そんなメッセージを読み取ることができます

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    2013年08月14日
  • 将棋の天才たち

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    故、米長邦雄が、将棋棋士の紹介をする。単なるお話だけでなく、その人の忘れられない対局も紹介する硬派な本。
    人に対する好き嫌いも激しかったと聞くが、同じ将棋の世界に生きている人間に対する愛情を十分に感じられる。
    好勝負を繰り広げた中原誠、加藤一二三への思い。内弟子とした先崎、林葉直子への愛情。羽生、渡辺への期待。
    将棋に関心がある人なら読む価値ある一冊。

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    2013年07月03日
  • 人間における勝負の研究

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    さわやか流の生き方。周りを味方につけて、運を味方につける。非常に参考になった。
    相手にとって大事な対局を命がけで挑む姿勢というのは参考になったし、なるほどと思った。

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    2013年02月22日
  • 人間における勝負の研究

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    先日亡くなった米長元名人の20年前の著作。米長さんの将棋における勝負の考え方を中心に、人生論、教育論、運や幸運の女神の引き寄せ方などが語られている。将棋の勝負の話が結構多く、将棋界のプロがどのように生活しているのか、プロ将棋の勝負において一局というものはどのように進められているのか、ということが(少しは将棋をかじったことがあれば)良く分かる。プロが1時間も2時間も次の一手を考えているときってのは何をどう考えているのか、本書で初めて知った。人生における”貸し借り論”というのも大変有意義な心構えだと思う。米長さんは「一生懸命」ではなく「一所懸命」を常に使っているのが個人的には非常に好きである。

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    2013年01月21日
  • 人間における勝負の研究

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    ○常に「今日は何のための日か」を考える○歩の動きは王様の都合で決まる。
    我慢するだけでなく現状を打破する機会と手段をじっといつも考えて待っている。
    とにかくじっと我慢して与えられた仕事を必死にやる。そして現状を打開する方策をこらす。
    いやな仕事を一所賢明にやりながら、自分のしたい仕事に対する準備を万端整えておく。この二つともやらない人は人生に失敗する危険性がある。

    ○雑の精神と省の精神
    →決定的に負けになるとすればどこなのか、だけを見逃さなければ、勝負はなんとかなる。
    ○不利な時の勢い
    逆転するには、どこでどういうことをすべきかを一心不乱にうかがう

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    2012年05月06日
  • 人間における勝負の研究

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    先日の『われ敗れたり』にあまりに感銘を受けたので、思わず米長邦雄永世棋聖の全盛期頃の本(当時かなりベストセラーになったらしい)も読んでみました。

    名著には違いないとは思いますが、昭和57年の初版ですから、さすがに現在とは時代背景が違い、夫婦観や仕事観など今読むと価値観に違和感を感じるであろう部分もありますが、驚いたのは言っていることの肝心な部分は『われ敗れたり』とほぼ同じということ。つまり、ぶれが全くありません。

    個人的には、この全盛期の本よりも、コンピュータに敗れた後の敗戦記である『われ~』の方がより円熟した迫力を感じましたが、とにかく氏が言っているのは「自分で考える」ことの大切さ。

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    2012年03月31日
  • 人間における勝負の研究

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    自分の個性を出すとか自分は他人と違うんだとかで奇抜な格好をしたり髪の毛を染めたりする人達が多いが、他人との違いとかパーソナリティーとはそういったことなのだろうか?この本の著者、米長邦雄のような人こそが本当の個性を発揮し、活躍してきた人である気がする。「最終的に頼れるのは自分自身の力だけ」「他人の知恵を借りたり、他人の目を気にしたりしない」といった意気込みで考え抜き、自分自身の他人とは違った将棋(人生)に対する世界観を作り上げていく、これこそが他人と違う自己を作り上げることだと感じた。

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    2010年06月11日
  • 不運のすすめ

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    米長理論結構好きです。やはり自分でとことん考え抜いて自信を持って持論を展開されると説得力がある。「たいていは、幸せなときが二十年、不遇のときが二十年、そしてどちらに転ぶ可能性もある二十年がある。この二十年を幸せのほうに引き寄せて、幸福な四十年と厳しい二十年、という割合で生涯を終えることが望ましい」どちらにも転ぶ可能性のある20年を幸せのほうに引きよせて私も人生に勝利したい。

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    2010年06月09日
  • 不運のすすめ

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    谷川さん、羽生さんの本に比べまして、米長さんの本は、人生読本といった趣きがあります。それは、谷川さんの本が『集中力』、羽生さんの本が『決断力』と、人生に必要な“力(ちから)”をタイトルにしているのに比べて、米長さんは人生にあってほしくない“不運”を“すすめている”のですから、それだけでどこか違います。

     運、不運に嘆き、苦しみ、自暴自棄になることがあります。しかし、運も不運も表裏一体で、運は不運の顔をしてやってくることもあります。見た目の運、不運に惑わされず、その時を如何に生きていくかということが大切なのかもしれません。
     常に運に魅入られて進む人生のほうが稀なのですから、運と仲良くするだけ

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    2010年05月13日
  • 人間における勝負の研究

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    26年前、プロ棋士であった米長邦雄氏が書いた勝負論
    棋士ということもあり、1対1のガチンコ勝負に勝つ方法かと思いきや全然違った。

    勝利の女神はどんな男に微笑むかといった、人生論ともいえる。
    現在から考えると、若干昔の考え方もあるかなと感じることはあったが
    著者のポジティブであれ、わがままであれという姿には昔のよき日本人の男らしさなのかな。
    ある程度アクが強くないと、人生においても突出しないのかも

    中でも感銘を受けた言葉を4つ挙げる

    (1) 人間は常に悪手の中を歩いている。悪手をささないことに十二分な配慮を行う
    (2) 集中力がないのではなく、何に集中するかが分かっていない
    (3) 弱いも

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    2009年10月04日