【感想・ネタバレ】運を育てるのレビュー

あらすじ

「肝心なのは負けたあと」ー著者が50歳で名人位を手にした折、“勝利の女神”がなぜ自分に微笑(ほほえ)んでくれたかを考えてみた時の言葉。その女神に好かれる人、嫌われる人、その違いを徹底分析の結果出た結論。「幸運は七度(ななたび)人を訪(と)う」とは?

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Posted by ブクログ

20年も前に、思春期の息子さんを持つ上司に貸してあげた。そのおかげで彼は、上場企業の社長に成った。運・鈍・根。私は切れると評されたが根気がなく、運も掴めなかった。

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2014年10月12日

Posted by ブクログ

数々の将棋の勝負を通して「いかに運を育てるか」という考え方と実践法をまとめた本。米長さんの勝負に対する心構えなどが垣間見える。

特に印象に残ったのは、プライドと謙虚さを併せ持つ物にしか運命の女神は微笑まないとの一節。人生の指針となるような本。
将棋界の話から子育て論まで載っていて話題が幅広く読み物としても楽しい。

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2011年03月03日

Posted by ブクログ

BOOKOFFで懐かしい人の名前を見つけたので手にとりました。

米長邦雄氏は見るに、多彩すぎたように思えます。だが、運命の女神は見捨てなかった。
七たび名人へ挑戦し得たもの奇跡なら、50歳の時に、名人になれたのも奇跡である。
一度だけだが、彼に微笑んだのである。

対して、同時代人の大名人中原誠はひたすら将棋を指し、書いた本の中身もほぼ将棋一色です。
女に溺れたのを悪く書くようであるが、名人という重圧の元でそうは思いません。
でもその相手が米長の内弟子であったことも稀有の因縁なのでしょうか。

書中気になった言は以下のとおりです。

・いかなる局面においても、「自分は絶対に正しい」と思ってはならないということだ。謙虚でなければならない。
・どんなに自信があっても、それを絶対と思い込んで発言してはならない。

・足らぬ物は余る 余るものは足らぬ 
・足りないと思っているうちに必ず間に合う、いくらでもあると思っているといつの間に足らなくなる

・どんな将棋でも、全力投球しなければならない。加えて、森下の実践哲学はその上を行く。目の前の一局がすべて。

・どうしても勝たなければならないのだ。さもなければ殺される。食うか食われるかの時代であった。

・言うは易く、行うは難し

・幸運は七度人を訪れる

・勝負も商売もおなじですよ。「運」「鈍」「根」。この3つが大切だ。
・世の中には、運と根の大切さに気付いている人はたくさんいる。でも、鈍ということをわかっている人は少ない。
・根というのも、よく知られている。根性、性根です。みんな大切だと思っている。しかし鈍はむずかしい。
・言葉だけは知っている人も多いようだが、これを実践できるかとなると、できる人はほとんどいないんです。

・「学ぶ」より「捨てる」ことのほうがむずかしい。一所懸命に学んで、どんどん捨てなければ、進歩はない。

・多くの企業人、経営者と接していくうちに、どんな人が出席していくかを見分けられるようになった。簡単にいうと平社員のときから、社長のような発想をしている人である。

・(勝負の)女神は、結果よりも、過程に興味を持っている

・天の時、人の和、地の利

目次

まえがき
第1章 生涯の女運を賭けた勝負
第2章 眼前の一局に生きる
第3章 惜福で生きる
第4章 馬鹿になれるか
第5章 トップの気概とは何か
第6章 女神の好きな国・嫌いな国
第7章 奇跡の起こし方
第8章 薹(とう)が立って咲く
第9章 七度目の名人戦
第10章 仰げば尊し

ISBN:9784396311155
出版社:祥伝社
判型:文庫
ページ数:256ページ
定価:533円(本体)
発行年月日:1999年02月
発売日:1999年02月10日

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2023年04月24日

Posted by ブクログ

司馬仲達の逸話の米長流解釈が面白い。空城の計に引っ掛かって撤退した仲達はよく腰抜け扱いされるが、最終的に仲達の孫の司馬炎が晋を平定したことからも、仲達が勝利を避けた可能性があると。オセロのように、多くの駒をひっくり返すことが命取りに繋がることもあると。

他にも、有名な米長語録の一つ「運の女神は謙虚と笑いを好む」や「勝負や商売には運、鈍、根が必要」など、頭で理解できても実践は難しい言葉が並ぶ。この「鈍」を体現している人にはなかなかお目にかからない。単に鈍いのとは違うからねえ。

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2014年07月15日

Posted by ブクログ

最初のエピソードは面白かったが、次第に将棋の話中心になり散漫になり話の筋が見えにくくなる。それが心地いいこともあるけど、やっぱり最初のエピソードが一番いい。

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2014年05月10日

Posted by ブクログ

失礼ながら将棋界にはあまり詳しくなく、某囲碁漫画から得た知識の類似で将棋界の空気を想像しながら読んでいた。将棋界は、大学全入といわれ私のように20を過ぎても親のすねをかじっているのが標準という現代にあって、若くからプロとして勝負の世界で生きるという選択をした人々が集まっている。人の脳みその成長が20代で頭打ちになるとして、今のとりあえず大学、という風潮は人の脳をサビさせると感じる。米長さんはかなり極端なところもある方だなとは思ったが、若くから勝負の世界に身をおいてきた人の頭はキリキリと回って気持ちが良いなと思った。
私は10年以上野球部で活動してきた経験として、勝ちは勝ちを呼び寄せると思う。そして勝利の女神というような、勝負の空気を擬人化したような存在も肌で感じてきた。米長さんいわくこの女神は"何度肘鉄をくらわした相手にでも、見直した点さえありさえすれば、それまでの冷たい態度を急変させて惚れてくれる"らしい。世界中の全男子が熱い視線を注ぐ相手をおとさねばならんとは、中高男子校で干からびた生活を送った私には少々辛いが、またなにか男として燃えるところがあるのも確かである。

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2013年08月24日

Posted by ブクログ

けっこうおもしろかった~

一番印象に残ってるのは
お墓に行ったら、そこで神頼みするんじゃなくて
お墓の人を思って、フツウに話してくればいいって
そうするとそれを女神が見てて、気が向くと微笑んでくれるらしい^^

ま、どっちにしろ前向きにがんばってる人にしか女神は微笑まないってこと!

米長さんと将棋に興味がわきました。

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2013年03月14日

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