ヴィクトル・ユゴーのレビュー一覧

  • レ・ミゼラブル (下)
    下巻で印象に残ったのはジャベール警部

    ジャンバルジャンは前科者だけど善行を行う人、ジャベール警部は法律家だけど正義を盾に悪行を行う人として描かれる。

    ジャンバルジャンを追いかける中で盲目的に信じてきた法律が完全ではなく、前科者にも善性がある事に気づいてしまったが故に、戸惑い苦しむ。
    今までに行っ...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (上)
    厳しい時代のフランスで主人公ジャンバルジャンが前科者から聖人に至るまでの人生の旅路を描いた作品。

    ジャンバルジャンは何度も重要な決断を迫られる中で、ただ神の教えに従って、法に従って決断するのではなく、何が最善か苦しみを伴いながら葛藤する。何かに影響されて決断するのではなく何が善い行いか、自身が責任...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (下)
    詠み終わった後はやはり映像や舞台の方も観たくなった♪頭の中では『民衆の歌』を始めとする有名な曲が流れてきて、まさに名作だと感じられた。
  • ノートル=ダム・ド・パリ
    ダイジェスト版なので、かなりうっすい本です。ぜんぶ読みたいというチャレンジャーは岩波上下巻へ。

    とはいえ拾うべきところは拾ってあるので、あのユゴー特有の脱線とかないしわけわからん解説ないので文字を見ると眠くなる自分にはかなりオススメ。しかも当時出版された挿絵も載ってるのはおおきい。ああ、副司教マジ...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (下)
    パンを盗み19年間獄中生活を過ごしたジャン・バルジャンは、出獄後に再び盗みを働く
    しかし司教の優しさで良心に目覚め、市長となり、過酷な状況で暮らしていた売春婦の娘コゼットを養女として引き取り共に生活を始める
    フランス革命下の激動の時代を生きる様々な人の運命が描かれている作品

    どの人物にも心の奥に強...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (下)
    終わりに近づくにつれ苦しくなる、魂と進歩の話。
    魂が穢れる、魂が清らか、そんな曖昧な言葉の意味をこの本は教えてくれる。
    壮絶だった…。
    強くなるには、同じ位のパワーを持つ仲間や家族を持たねばならない。
    品物ではなかなか無いと思う。
    対話が大事。
    そこに魂と愛があるならば。
  • レ・ミゼラブル (上)
    初めて本作品を読むのに恐らく丁度良い量かと思います。
    パンを一斤盗んだら…から始まり、司教に出会ったジャン・ヴァルジャンは善も手探りながら心得るようになり、しかし過去の悪を知る彼は悩み、葛藤する。
    善と悪は紙一重であり、心得さえあれば…しかし難しい美徳の道へと一歩一歩進むことが出来る。
    その道は、悪...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (下)
     下巻は、1832年6月5日に起きたパリ蜂起の模様が中心である。1830年の七月革命でブルボン王朝が倒れた後に、日和見主義のブルジョワジーの推薦によって新たに誕生したフィリップ王政に対する、人民の不満が、深刻な経済状況に加え、コレラの蔓延などで沸騰点に達し、若者たちを中心にパリ市街にバリケードを築き...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (上)
     子供の頃に接した「ジャン・バルジャン物語」やミュージカル「レ・ミゼラブル」で分かったつもりになっていてはいけない。一度は原作を読んでみなければ…と思っていたが、文庫本4冊の完訳はやはり長すぎる。この「抄訳」で妥協したつもりだったが、これが面白い!!
     ユゴーの原作はさぞかしお固くて、重々しい社会派...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (下)
    こちらの作品はヴィクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル』の原作の本質を残しつつ過剰な部分を取り除き英訳したものを日本語訳したものらしく最後まで読みやすい作品でした。

    上巻と同様、登場人物それぞれに味があり読み進めるのがとても楽しい作品でしたが、下巻はフランス革命に巻き込まれる場面や最後の方のジャン・ヴ...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (上)
    舞台も映画も未鑑賞にて読み始める。
    新潮のは長そうなので、角川版。
    評判だけあってたしかに面白い。
    元日に上巻を読み終えたので、元日中に映画を観る。
    映画も良かった。なるほどこう物語は進むのね。
    早く下巻を読まなくては…
  • レ・ミゼラブル (下)
    初めて本を読んで泣いた
    涙が止まらなかった
    教科書で読む"革命"だけでは伝わらない色々なものがあった
  • レ・ミゼラブル (上)
    これは大作。土壇場でチケットを購入できたミュージカルを鑑賞した後、何の予備知識を持たず鑑賞したことを悔い読んでみた。
    舞台は19世紀のフランス。アコギな大人にこき使われる孤児と、それを不憫に思って引き取った前科のある紳士を中心に物語は進む。繁栄と没落、純真と汚れた心、追う者追われる者など、人間の生々...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (下)
    下巻はコゼットとマリウスの濃い恋愛が底辺に据えられた展開。少々飾りすぎた語りであるもののジャン・バルジャンなりマリウス視線で没入して読む。革命ゲリラによる籠城の場面で無駄に人物が増え、間延びし停滞するが、それ以外は様々な要素が盛り込まれ、主要人物達がその人柄を活かした活躍をするので興味尽きず読めた。...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (上)
    人の感情を揺さぶるエピソードが絶えず展開する、まさに娯楽小説。肩苦しいイメージの先入観はなく、時折挿入される名文に酔う。
    さらさら苦なく読めるのは翻訳の良さからか。
    ジャン・バルジャンと関わる人物達の群像劇の先が気になる。
    細やかな状況設定も物語に深みを与えている。
    下巻が楽しみです。
    当時物の挿絵...続きを読む
  • レ・ミゼラブル【上下 合本版】

    レ・ミゼラブル

    話の流れに不必要な詳細描写が割愛されていること、訳が現代に適した表現であること、それでもおそらく作者にとっての本質や品位などが落ちていないだけのレベルが保たれていて、現代人が読むにはとても適している訳だと思います。
  • レ・ミゼラブル (下)
    この本は、嘘が無い文章だと思いました。
    たとえ何があろうと、前を向いて前進していかなければと思いました。
    最後は、目が潤んでしまいました。
  • レ・ミゼラブル (下)
    上巻から出てきてた人物すべてが最後につながって、みんながそれぞれの末路を迎える。
    大抵は非業の死を迎えるのだが、精一杯生きたからこその満たされた様々な最期が描かれているのがなんとも奥深い。
    市街戦のくだりは個人的にはあまり面白みが感じられなかったのでかなり端折りながら読んだけど、それを差し引いても☆...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (下)
    訳者あとがきで知ったが、この上下巻は原書を読みやすくするため色々な箇所をカット、加工しているらしい。そのせいか通して大概読みやすく感じた。

    どう表現して良いのか分からないが、魂に訴えかけるものがある作品。罪、愛、神等々色々とキーとなるものがあるが、仮に過ちを犯しても自分次第でやり直しはきく、重要な...続きを読む
  • レ・ミゼラブル (上)
    さすがフランス文学の最高峰。一級の娯楽小説の側面もあり非常に面白く読むことができる。

    上巻は、忍耐のときが、まさにああ無情といった現実が多く描かれている。ジャン・バルジャンに神の祝福を!と祈らずにいられない。表紙の女の子はコゼットなのかな?