稲岡大志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「信頼」とは何か? どうすれば信頼される人になれるのか? そんな問いに対する答えを、本書『信頼と不信の哲学入門』は深く掘り下げている。ただ「誠実でいればいい」という単純な話ではなく、「信頼を得るには、慎重に約束をすることが重要」 という視点が提示されている。
信頼されるためには、「できない約束はしない」ことが大事
本書を読んで特に印象に残ったのは、「信頼されるには、ただ約束を守るだけではなく、そもそも無理な約束をしないことが大切」だということだ。これは相田みつをの言葉 「できない約束はしないことだな」 にも通じる。誠実に見せかけるために何でも「できます!」と言ってしまうと、結局守れずに -
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Posted by ブクログ
ネタバレ著者のコンサルタントエピソードとマネジメント思想の歴史や批判的な考察などが交互に挟み込まれて並行して話が進んでいく変な本だった。
ビジネスってハッタリなんだなと言う印象。
本書の中で一番好きな箇所を引用する。
「教祖たちによる未来予測の記録が嘆かわしいものである一方で、過去の予測は常に素晴らしいものだ。」
「教祖が提示する理論はすべてを説明するが、一切予測をしない。なぜなら、それは実のところ理論ではないからだ。」
金言だと思う。マネジメントの思想家たちはマネジメントを科学だと主張するが、教祖と皮肉られる通りそれは宗教なんだと思う。 -
Posted by ブクログ
哲学の博士号を持つ著者が、偶然コンサルティングファームで働き出し、ペテンじみた仕事で高給を得ながら会社が崩壊、訴訟沙汰になりつつ辞めるまでの自伝と、メイヤースやドラッカーなどのマネジメント理論史の解説が、交互に出てくる妙な本。通して読むと、コンサルティング業界って、実務も背景の理論もすげーうさんくさいなと思ってしまう。
また、アカデミズムに属する経営学や、「ビジネススクール」との微妙な緊張関係の話もおもしろいが、このあたりはぶっちゃけ、アカデミシャンではない自分にはどうでも良いなあとも思う。アカデミズムの範疇になくても、「役立つ部分だけ使えば良くない?」という想いは抜けきれないんだよな。 -
Posted by ブクログ
(Twitterの連投から誤字や順序等修正した上で転記)
▼稲岡大志・森功次・長門裕介・朱喜哲 共編『世界最先端の研究が教える すごい哲学』(総合法令出版 2022)
『〔世界最先端の研究が教える〕すごい哲学』の長門さん(長門裕介)の問いの立て方は、情報技術(がもたらしがちな言説状況)に対する倫理学的回答の前線紹介という趣が多く、学問が(そのまま解説者本人の)キャラクターになってもいる。典型は「レアグッズの転売は道徳的に問題なのか?」だが、技術と関係ない「本当の愛に理由はいらないのか?」も好き。「巨大感情としか言えないからといって、その感情は他の恋愛感情や友情より明確に尊いものと言えるのか -