武田惇志のレビュー一覧

  • ある行旅死亡人の物語

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     多額の現金を残して死んだある身元不明死者についてその身元を調査する物語なのであるが、その当時起こった有名な事件と関係しているのではないかというミステリー。ストーリーは淡々としていてあまりドラマチックではないのだが、いかにも自分たちの身の回りにもありそうなので、妙に面白い。

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    2025年11月27日
  • ある行旅死亡人の物語

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    尼崎のアパートの1室で死亡した状態で発見された身元不詳の女性。多額の現金を持っていたにも関わらず風呂なしのアパートに住み続けた女性を追ったルポルタージュ。記者が書いた書籍だが、表現がやや劇場的で、できればもう少し落ち着いた筆致がいいなと思った。

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    2025年11月14日
  • ある行旅死亡人の物語

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    現実にあったことなんだよな、実際に生きていた人間の話なんだよな、と思うと読み進めるほどしんどくなってしまったというか、この人の人生に興味を持っている、つまりおもしろがっている自分が嫌になってしまった。
    18ページに書かれている「亡くなった方は個人情報保護法の関係もなく、守秘義務も発生しない」という事実に救われる反面、死んでしまったらそういうセンシティブさはなくなるのだ、という恐怖もある。
    でも名誉毀損的な書き方じゃなかったし、むしろ敬意があった。最後の「沖宗千津子さん。あなたに一目、会ってみたかった。」という誠意が全てだと思う。

    私は一人暮らしのこの部屋で死んだら何日後に発見されるのだろうか

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    2025年11月10日
  • ある行旅死亡人の物語

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    ネタバレ

    ある行旅死亡人の物語という題名だが
    実際のところは一本の記事ができるまで記者がどう考えてどうやって動いたかという感じの話がメイン。
    最初に表紙を見て行旅死亡人の謎が次々に解き明かされるんだろうと思った筋とは違って謎は身元以外ほぼ不明なまま終わる。まぁそのあたりはノンフィクションとしてはリアルと言えるかな。
    結局のところ一番の引きである3400万円の現金の謎について全くわからなかったところがうーんというところ。

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    2025年10月27日
  • ある行旅死亡人の物語

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    私も職場で官報を見てたので「行旅死亡人」の欄は不謹慎ながら興味深いと思って見てました。
    人知れず亡くなる人ってこんなにいるんだな、と。
    それもあるし、こんなでっかい帯にビッシリ推薦文が書いてあるし、めっちゃ期待膨らませてしまった。
    たまたま官報で見つけたある行旅死亡人に引っかかった著者。記者である強みをフル稼働して真相に迫っていきます。
    亡くなった状況に謎が多くて初っ端から引き込まれたのはそうなんですが、うーん…
    広げた風呂敷をそっとたたんで「人生いろいろでした〜おわり〜」みたいな。そこは読む前から予想できてた。「物語」ってその事だったのかな。
    ひねくれ者の私には、「ウケそう!」って調べ始めて

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    2025年10月19日
  • ある行旅死亡人の物語

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    身元の分からない死亡人のことを行旅死亡人と言うのだと初めて知りました(一年間に600〜700人もいるというのがびっくりでした)。
    尼崎のとあるアパートで亡くなった行旅死亡人の女性は、右手の指が全部欠損し住民登録もなく、金庫に3000万以上の現金を持っていました。
    謎だらけの女性の身元を新聞記者である2人が探っていくドキュメンタリーです。

    全国に100人ほどしかいない沖宗という珍しい名字から行旅死亡人の身元に辿り着くのですが、記者の方の執念と地道な聞き込みで、警察も探偵も辿り着けなかった身元をつきとめたのは本当にすごいなぁと思います。
    結局高額の現金の謎が分からないままだったのは残念でしたが、

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    2025年10月12日
  • ある行旅死亡人の物語

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     この本は47NEWS 2020に前後編で配信されたものを書籍化されたものだという。行旅死亡人の物語というより、記者たちが身元を探り出すまでの奮闘記という内容だった。ヤフーニュースで検索1位になったこともあるようなので、多くの人の興味を引いたのだろう。でも結局彼女がなぜ人目を避けるように生きてきたのか、なぜ彼女が40年生きてきた界隈で何の糸口も見つけられなかったのか、という一番の疑問点が解けないままなので、読み終えてもモヤモヤしたままだった

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    2025年10月04日
  • ある行旅死亡人の物語

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    行旅死亡人という言葉を初めて知った。行旅死亡人の過去を調査するドキュメンタリー。どういう結末になるか期待して読み進めたが結局不明のまま。消化不良

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    2025年09月23日
  • ある行旅死亡人の物語

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    ネタバレ

    3000万の大金を部屋に残して亡くなった片方の指のがない80代女性。その女性は一体誰なのか。2人の記者が探っていくノンフィクション。

    桐野夏生さんの帯が

    死者の物語をいくら紡ごうとしても、真実は死者が持ち去ってしまって、もうそこにはない。

    とても魅力的。

    亡くなった孤独な女性がぬいぐるみを子供のように可愛がっていた写真が残っていた。
    生きている間に会ってどんな人だったのか、気持ちを交わしたかったという感情が湧いてきた本。

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    2025年09月14日
  • ある行旅死亡人の物語

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    実際に起きたある出来事がもとに、記者たちが
    真実に迫るノンフィクション作品です。
    兵庫県尼崎市のあるアパートで、孤独死した
    女性の遺体が見つかった。
    その女性の部屋からは、クマのぬいぐるみと、数枚の写真と、所持金3400万が発見された。
    一人暮らしの高齢女性の所持金としては、高額な
    金額が残されている。
    そこから疑問が生まれ、共同通信の記者である武田は、興味が深まりこの謎を追いかける。
    一人の死体から、伸びていく真実。
    舞台は尼崎から広島に移っていく。
    記者としての矜持や、真実を追う執念が読んでいてうちに伝わっていきました。

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    2025年09月14日
  • ある行旅死亡人の物語

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    記者が書かれたノンフィクション作品。
    今日もどこかで起こっているような非日常を見るような感じ。
    話の展開が記者視点で新鮮でした。

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    2025年09月07日
  • ある行旅死亡人の物語

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    ノンフィクションではあるのだけど、、この本に漂う独特な雰囲気をどう表現して良いのか迷っていたら、高橋ユキの「つけびの村」に似てると思った。記者が限界集落のような慣れない土地にまで足を運び、謎を探っていく様子をハラハラしながら追体験できる内容。小説のような大きな展開や謎解きミステリーのような後味スッキリ感はないけど、本作の醍醐味はそこではないと思う(逆にそれを求めるとモヤモヤが残ると思った)

    事件ものノンフィクションのように大きな出来事はないけど、だからこそ謎が多い。ノンフィクションの醍醐味は分かりやすい展開ではなく、むしろ人間って奥が深くて難しいなあと考えさせてくれる部分だと思っているので、

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    2025年08月22日
  • ある行旅死亡人の物語

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    ネタバレ

    田中千津子さんが幸せだったならそれで良い。
    確かに存在した方で、何か事情があったのかもしれない。
    身元がわかった、それだけで十分だと思う。
    あとは本人だけが分かっていれば良い。

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    2025年08月17日