鵜飼有志のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
ベテラン揃いの絶海の孤島 感想
なんと言ってもキャラ美人!水着姿で思わずガッツポーズしてしまいました。
四十回目の大台を超え、数々の修羅場をくぐってきた主人公が挑む、記念すべき第44回目のゲーム《クラウディビーチ》が幕を開ける第6巻!?
今巻の最大の特徴は、これまでのデスゲームとは一線を画す「不気味なほどの平和さと静けさ」です。絶海の孤島に集まったのは、50回目を筆頭とする一筋縄ではいかないベテランプレイヤーたち計8人。本来であれば殺し合いが始まっているはずの状況下で、何をするのか目的すら分からないまま、ただ時間だけがゆっくりと流れていきます。人狼ゲーム?など考えながら読み続けて、この「何も起きなさすぎる」状況こそが、かえって読者に強い緊張感と「ここから一気に地獄に突き落とされるんだろうな」という強烈なサスペンスを感じさせます。
物語が大きく動き出す直前の、嵐の前の静けさをじっくり味わう一冊。ベテラン勢の腹の探り合いや、この特殊なステージで幽鬼がどう立ち回るのか、次巻への引きとしても非常に続きが気になる展開になっています! -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじやXの出場評にすっかり騙されてしまった。
個人的には9巻の人体売買がフラグになって、幽鬼が今回死んで死体が売られることになり、それを阻止するためエージェントちゃんがデスゲームに復帰する、死亡幽鬼で飯を食う第2部スタートという結末を想定していた。
けれど振り返ってみれば、既に6巻にて自分に打ち勝っている幽鬼が今更何かを恐れたりぶれることがあるはずもなく、真熊か意外と現実的で、藍里が強者感出していたけど既に格付けは終わっていて、たった三百人を相手に幽鬼が負けるはずも無かった回だった。
幽鬼を倒せないのと、船を極限状態に持っていき、同士討ちに持っていくという作戦は、これまでのどのゲームにおいても頭脳的で、逆に幽鬼からしてみてば圧倒的に冷静に考えればすぐにたどり着く結末で、それがとても美しく感じた。
これだけ数感引っ張ってきた密会がたった一つのデスゲームで崩壊して、尸狼が呆気なく死んだのは、きっと運営側の策略なのだろう。密会の存在に気づいて、幽鬼に跡形もなく片付けさせるよう仕向けた。そんな切れ者が、きっと最後に出てきた10歳くらいの謎の女の子、恐らく九龍なのだろう。
次回でラストということだが、幽鬼がデスゲームを99回クリアした後の選択。
クリア特典も絡んでくると思うが、それが一番の楽しみ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまず。作品それ自体については全く文句をつけるつもりはない。好くまとまっており、段落分けが極端に少ない特有の文体、かつその内容にも関わらず、読みやすい。そのため、アニメとの比較をしようと思う。
アニメで改変されたことの一つとして、お話の順番がある。ご存じの通り、アニメだと『キャンドルウッズ』は最後4話に回された。
意図は理解できる。だって、こんなに盛り上がる話(かなり表面的な感想だが)なのだから。
とはいえ、この話より先に、『ゴールデンバス』をやるというのは、気がくるっているとしか思えない。幽鬼の決意表明があってこそ、『ゴールデンバス』での生存の希求がより一層の重みを持つのだから(尤も、アニメの『ゴールデンバス』にその重みがあったとは思わないが)。
とはいえ、順番を除き『キャンドルウッズ』単体で見れば、アニメの方がより優れていると思う。ただし、この「優れている」というのは、必ずしも完成度の高さを意味しない。ただ私が、萌黄の生活、或いは伽羅との師弟関係を深掘りすべきだと考えただけのことである。
『ゴーストハウス』についても軽く述べておく。これについては、アニメと原作のどちらが優れているとか言うつもりはない。好みの範疇だと思う。
主な変更点は、アニメには「全員で抱き着き合って移動する」のような、ある種の百合的表現が削除されていることだが、作品の雰囲気を端的に表現するべき1話であるので、そもそも作品の雰囲気が異なる以上、この改変は必然であろう。
『ゴーストハウス』では、金子が死にかかるシーンがそうであったが、アニメ版では、正直尺稼ぎとしか思えない意図の分からないシーンが多々ある。5話なんて、ほぼほぼ全部そうだった。最後に、これについては、全く擁護するつもりはない、ということだけは述べておく。