雨宮純のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
20260727
発信する情報には、あえて常識を疑うことで現実感をズラす要素を埋め込んでおく。その説を裏付ける多数の証拠や謎解きを組み込むことにするとよい
顧客との価値創出
共通敵の利用
アイデンティティを与える
p50
終わりを意識させる
終わりを、意識させた上で今やっていることに意義・意味を見出してあげることで、本人の組織への帰属意識が高くなる。
①相手の悩みを自分の会社の仕事と紐づける
②物語をつくる
暴力否定の思想を定義にいれておかないと暴動化してしまう。
外集団と内集団で、「他にはない特別な集団」という認識を内集団の認識を与えることが重要
人間は2つの強力なしかし相反する社会的動機を持つとされる。
下記2つが「特別な集団」への所属
①自己を大きな集団に同化させたい
②自己を他者から分け隔てたい差別化欲求
マックス・ウェーバー
「合法的支配」「伝統的支配」「カリスマ的支配」
セミナーイベント
参加費は高い方が顧客の感じる価値は高くなる
高額プランを用意すると、他社との比較で優越感
(特別なプランに入っていることで価値がある)
・スタッフとして働けるチケットもある
・壇上に上がり非日常空間を作る側に回ることあり
→個人の成功欲求に訴えかける
①セミナーやトレーニングに導入して上位コースを受けさせる
②会員ランクをあげることで、金銭や自由が得られると謳い、勧誘活動や労働に向かわせる
製品が持つメリット デイビットあーかー
①機能的便益ー機能自体のメリット
②情緒的便益ー製品使用に伴うメリット(コーヒーでの活性化や紅茶における安心)
③自己表現便益(アップルアイフォン)
④社会的便益(特別なコミニティーへの所属)
不安が強いひとにはグループアイデンティティがよさそうやな。 -
Posted by ブクログ
タイトルで期待していた以上にすごく面白かった。昨今はやりのスピリチュアルや陰謀論、怪しいコーチング、引き寄せの法則、スピリチュアル量子力学などをヒッピーカルチャーの時代から体系的に解説してくれている。マルチ商法、自己啓発セミナー、UFO、風の時代など様々な「何?そのうさんくさい話?」みたいなことがまるっと掴める。
もちろん、そういったうさんくさい話が、すべて悪いことではないし、信じる信じないは個人の自由には違いない。
ただ、ヒッピー、ニューエイジなどからの流れや、似たような話が引き起こした過去の事件などを知っていると、教養ある知識人としての判断はしやすいように思う。
とはいえ、スティーブ・ジョブズだって、スピリチュアルだったし、一概にすべてが悪いってわけでもないとは思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ気がついたら読み終わっていた。あまり触れることのないカルト組織や陰謀論の内情を垣間見ることもでき、とても興味深かったです。
個人的にセオリー2の部分が最もおもしろかったです。
カルトに人を引き込み過激行動を起こさせるプロセスは戦時の政府のプロパガンダ、ネットの女叩き扇動と構造としては同じだと理解でき、最近のネットの男女対立ら社会保障費を盾に老人を殺せとか言ってる人々にモヤモヤしていたが、自分の中で冷静に分析できそうな気がした。(もちろん現実問題として人口推移や社会情勢の変化に基づき社会保障や医療のあり方を変える政策議論が必要なのは別論で、出来るわけもないのに老人は今すぐ死ねとか馬鹿の一つ覚えみたいにヘイト撒き散らしてる人間に対しての非難です)。
筆者の共通敵の設定に関する考察は非常に鋭く、自分自身も世界を単純化して敵味方という偏った見方をしていないか思考を正すきっかけにもなった。
最後はもし身近な人がカルトなどにハマってしまったらどうすべきか、周囲の人間の構え方と具体的な相談窓口も豊富に掲載されていて勉強になりました。 -
Posted by ブクログ
カルトという言葉を聞いて思いつくのは、さまざまなイメージであるが、基本的にはオウム真理教や法の華など、社会に有害と言える活動をする熱狂的集団を思い浮かべるだろう。カルトは世界や自分の人生を変えられ、何か大きなものと繋がれる教義を作り、発信する。それが特定の悩みや被害者意識と結びつき、拡大される。特定の敵を作り、コミュニティ内で人間関係を作り、外部との違いを強調し、ゲームではなく、新しい現実であると演出し、アイデンティティに昇華させていくそのメソッドは極めて興味深いと言える。ちなみに、真実に目覚めることを、マトリックスの映画にちなんで、レッドピルを飲むと言うらしい。アメリカのオルト・ライトの人たちもこういった表現して、白人が迫害されているという認識を共有しているのだ。
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Posted by ブクログ
「スピリチュアル好き」の方も、
「スピリチュアルちょっと苦手」な方にも読んで欲しい一冊。
ところで、みなさん、「スピリチュアル」や「引き寄せの法則」や「風の時代」や「思考は現実化する」や「癒し」や「ヨガ」や「自己啓発」や「成功哲学」や、、、のルーツってご存知でしょうか?
「好きでやってるけれど、実は知らない」方が結構多いのではないでしょうか。
私の場合、10年以上、精神世界を探求し続けてきて、
「こことここ、繋がっている!こことここも繋がっている!
別々の立場の人が、結局同じことを言ってる!
どうもみんな、地下水脈で繋がってるんじゃないか?」
と気がつき始めて、色々調べ始めると、
ほぼ全ての分野が、「カウンターカルチャー」「ニューエイジ」「ニューソート」「神智学」という分野に端を発していることを知りました。
普段ほとんど説明されることのないこれらの思想が、実はかなり身近なものの生みの親になっており、現在も影響を与え続けていることに気がつくはずです。
で、注意すべき点は
全てがインチキと言いたいわけではないですが、
中にはやっぱり人を食い物にするものや、依存させてしまうものも少なからずあります。
宗教の形態を取らないものの、「ミニカルト」みたいなのがたくさんある。
実は、自己啓発とマルチ商法は一緒に日本に輸入されてきています。
自然派とスピリチュアルとマルチ商法はその出自からして近く、さらにスピリチュアルと陰謀論は相性がいいために容易に合体してしまいます。
また発想から言っても、反近代合理主義とスピリチュアルは自然派と相性が良く、自然派は健康食品や擬似科学と相性が良く、健康食品や擬似化学はマルチ商法と相性が良く、
そして陰謀論は大企業を嫌う傾向にある自然派、さらにはエビデンスを重視しない姿勢や、現実的には考えられない理屈で離れたもの同士をつなげてしまう思考回路が共通するためにスピリチュアルとも相性がいいのです。
もちろん、それらを全否定するわけではないのですが、
スピリチュアルや自己啓発で言われている
「一見良さそうに見える考え方」も少し考えると危険な考え方になっていることがあるので、少し立ち止まってみた方がいいと思うのです。
例えば、
「子供は親を選んで生まれてくる」も虐待があるケースだったら、「子どもの自業自得」となるわけですし、
引き寄せも同様に、「うまくいかないのは環境ではなくあなたが100%悪いから」と、悪徳商法を正当化する理屈にも使われてしまいます。
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無害でポジティブなものと、危険なものとの見分けかたは決して容易ではなく、無数のグレーゾーンのグラデーションが広がっている状態かもしれません。
今の時代、おそらくスピリチュアルや精神世界の一切を排除して生きていくことはほとんど不可能だと思います。
「ウィズコロナ」ではないですが、
無知な状態で、「一見良さそう」と思えるものからどんどんハマっていって、いつの間にか、「闇の勢力と戦う目覚めた人」として、家族や周りの人を不幸にしないように、
多少、その思想の背景を調べておいて、
「この先はちょっと危ないかも」という感度を免疫のように持っていてもいいのではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
主にニューエイジを中心とした,現代に蔓延る陰謀論の構造を独自に読み解く。陰謀論といってもその種類は膨大で,本書はその一部に過ぎないが,現代への影響力が大きいものに絞っている。
普段手につけるタイプの新書ではないが,以下の点が優れていると感じた。
・20世紀後期から現代に至るまでの流れを独自に整理している,単純にこの手の成果は貴重
・補助線の引き方が良く,一見理解し難い概念を理解する手助けとなっている
・ところどころ陰謀論に対する警告を発しており,知的好奇心だけで進まないようにしている
・(個人差あり)感情のバランス感覚がちょうど良く,陰謀論者の過度な全否定ではない,あくまで敵は犯罪であるスタンス
・参考文献が充実している,アクセスしやすい資料も多い
題名や表紙が内容にあっていない点が主なマイナス点だが,これは出版社の問題なので致し方ない。