セレステ・イングのレビュー一覧

  • 密やかな炎

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    CL 2025.7.12-2025.7.16
    リチャードソン家が末子のイジーが放った火に包まれて焼け落ちる場面から始まって、そこに至るまでの物語が丁寧に描かれる。
    人種と階級がテーマではあるけど、何より「母と娘」がいろんな形で描かれている。
    家族とは、お互い求めながらもなんとも複雑で理解しがたい集団でもあるんだなと、ラストのイジーの行動がちょっと切なくなる。

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    2025年07月16日
  • 密やかな炎

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    正反対の生き方をする女性2人の話でもあるし、エレナと2人の娘、ミアとパール、ミラベルと2人の母親、他にも母と娘の話でもある。
    イジーとレキシーのフルネームは作中で呼ばれる(ガチギレで叱られる)ことがあるけど息子2人にはそこまで感情的にならない。

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    2025年07月13日
  • 秘密にしていたこと

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    重苦しい作品だった。
    一人の少女、彼女の死をきっかけに明らかになる事とは。
    差別や偏見は目に見えてわかりやすくあるのではない。それは空気のようにそこにあり続けて知らぬ間に生活に浸透しているのだ。劇中に出てくる新聞の一節は彼らの抱える孤独を百分の一も理解していなくて言葉を失った。

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    2024年03月21日
  • 秘密にしていたこと

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    ネタバレ

    アジア系の大学教授の夫・ジェームズは
    小さい頃からアジア系や日系が受ける差別を経験して育ってきた。
    誰とも関りをもたず結婚するまで寂しい人生を送っていた。
    そのせいもあり、娘に友達を作れ周囲に溶け込めと
    しきりに言ってきかすようになる。

    医師を志すのを諦めた子育て育児に精を出す妻のマリリン。
    夫と同じ大学で出会い成績も優秀で医師を目指すために
    頑張っていたがその矢先に妊娠が分かる。
    そこからは医師を目指すのを諦め家庭に専念するようになる。
    そして、その諦めは次第に娘に向き、娘に必要以上の
    勉学や知識を与えようとする。

    長女のリディアは父と母からの「愛」をたくさん受け、
    それをしっかり受け止

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    2023年10月25日
  • 秘密にしていたこと

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    長女のリディアが生きていた時と亡くなった後の時間がごちゃまぜに話が進んでゆき、なぜ自殺するに至ったのかを家族メンバーの視点を替えて複眼的に語られる。
    途中ダラダラと冗長な話の展開だったが頑張って読み切った。アメリカでのアジアンヘイトや女性の生き方、浮気するお父さんと秀才の兄、崩壊していく家族の様子は小さな火の手がそこいらじゅうだが、次の小説のタイトルはLittle Fires Everywhereとのこと。

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    2023年01月21日
  • 秘密にしていたこと

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    本を読まない人にこの内容を話すとしたら「異民族間結婚の難問題 アッパーインテリ層の嘆き 女性特有のガラスの天井 銀の匙を咥えて生まれた悲哀」そして女性であるがゆえに苦しむ自分の歩きたい路、目指す頂上、そして結婚、家庭、子供・・だろうか。

    最初はマリリンの苦悩 生き辛さ 米社会での東洋人の立ち位置に共感を持ちつつ読み進めるが ひりひり感が増す一方で苦しくなっていった~思った通り、家庭はバラバラ、岸辺のアルバム的空気感が募り リディア・ネイス・そしてハンナ(この子だけ、余りに空気感が薄く、だからこその幸せを見つけられそうな気配が)のそれぞれの立場と相互関係、それは両親との其々の関係にも微妙に絡ま

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    2022年12月24日