カルロス・ルイス・サフォンのレビュー一覧

  • 天使のゲーム(上)

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    「風の影」と繋がっているストーリーが面白い。すこし複雑だったのでまたじっくりと読みたい作品。それにしても、ああ言えばこう言うイサベッラに振り回されるダビッド。二人の会話を読んでるとついつい笑いが込み上げてくる。

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    2013年07月15日
  • 天使のゲーム(下)

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    こういう雰囲気は好きです。
    前作 風の影 のほうがよかったかもですが、
    全体を覆う微妙な湿度や翳りが 気に入ってます。

    ちょっと最後の方に少し不満がありますが、
    大半は楽しませて頂きました。

    また時間が経ったら 読みたくなる作家さんですね
    他にこういう感じいないですからね。

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    2013年05月29日
  • 天使のゲーム(下)

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    ネタバレ

    前作「風の影」に続くバルセロナを舞台に、書く側、作家の立場から話が進む「天使のゲーム」。
    塔の館に住んでいた、前住民と同じ運命を辿っている事に気がついたダビット。身の危険を感じながらも、真実を求めて進んで行く。

    コレッリは一体何者なのか。
    過去と現在が意外な所で繋がるのも読み応えあり。
    次の3作目も早く出てほしい!

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    2013年03月28日
  • 天使のゲーム(上)

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    前作「風の影」に比べると、良くも悪くも軽くなったという印象です。
    軽妙な文章を楽しめる反面、重厚さが感じられなくなりましたねぇ。
    ま、これはこれで良いと思いますが。

    ダビッドとイサベッラの掛け合いが面白いです!
    皮肉屋のダビッドに、すかさずイサベッラが反論するタイミング(笑)
    絶妙なんですよね~

    ミステリというよりもファンタジーに近い気もしますが、
    一体どんな結末が待っているのでしょう??
    「忘れられた本の墓場」や「センペーレと息子書店」、、、
    また戻って来る事ができて嬉しい。

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    2013年03月07日
  • 天使のゲーム(下)

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    ネタバレ

    『風の影』と時代は違うが、『センペーレと息子書店』の佇まいが変わらずあって、呪われた『塔の館』とともに、繋がっていく物語の面白さがある。最後になっても謎がすっきりしたわけでもなく、クリスティーナの写真でますますホラー的な要素が強まって、精神病との境界が不明だ。ただ、イサベッラの手紙は真実の愛が確かにあって、本当にただ一つの美しい物という感じがした。

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    2013年02月12日
  • 天使のゲーム(上)

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    ネタバレ

    訳者がいいのだと思うが、表現がとても思いつかないような比喩だったり情景描写だったりして、とても上手い。ストーリは前半少しイライラさせられるような暗く希望のないような展開で、読む方もどんよりした気分だったが、アシスタントのイサベッラが登場してから物語が色を持ち生き生きして、がぜん面白くなってきた。さて後半は?

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    2013年02月05日
  • 天使のゲーム(上)

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    忘れられた本の墓場シリーズ2作目。
    新聞社の雑用係ダビットは短編を書く機会を得、後に作家として独立する。
    ある日、謎の編集者から多額の報酬と望むものを与える代わりに1年間彼のために仕事をするよう依頼される。

    *

    前作『風の影』の方が好きだけれど、それでもやっぱり面白かった!
    今作はちょっと理解しきれない部分が多い。宗教とか信仰のくだりはどうも苦手。
    シリーズ3作目の邦訳出版が楽しみ。

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    2013年01月17日
  • 天使のゲーム(上)

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    「風の影」に続く第 2 部?。
    物語の大きな流れ、うねりには、
    大変ひきつけられる。
    が、細部は結構ゆるい。
    ビダルの「灰の館」なんて、
    あれでいいのか?
    忘れられた本の墓場も結構あっさり。
    下巻を読み終えてどういう感想になるだろう。

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    2013年01月17日
  • 天使のゲーム(下)

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    その話は、夢幻なのか、現実なのか。
    手に入れたと思った愛は、一瞬のうちに姿を消し、哀しみと憂いを秘めて再び姿を現す。
    支えられた人もいつか目の前から消え去り、我が身だけがつと残る。
    いのちは…生きる目的は…どこにあるのだろう。

    サフォンが紡ぎだす物語に、読者はただ酔いしれてしまう。

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    2012年10月26日
  • 天使のゲーム(上)

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    実に面白い。
    悲惨な生い立ちから作家に成り上がった主人公。
    しかし、行く手にはそれ以上の事が待ち構える。

    その不幸を助けてくれたパトロンにも、なぜか不吉な風が舞う。
    謎が謎を呼び、この先いったいどうなるのか。

    まさに、サフォンワールド!
    きっと訳者がいい仕事してるんだろうなあ。
    下巻が楽しみです。

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    2012年10月19日
  • 天使のゲーム(下)

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    よんだ、よんだよ、おもしろかったけど、オチが想像と激しく離れた部分に着地して、あっそうゆう話だったの、そうゆう世界だったの・・・!?って。イザベッラがひたすら可愛かった。「友達だよな?」「死が二人を別つまで」いい子すぎる。

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    2012年10月18日
  • 天使のゲーム(上)

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    ずっと住みたいとおもっていた塔の館。作家ダビット・マルティンは、その呪われた館に住むことになった。前作と同じく、過去と運命の様に重なっていく。前の持ち主とマルティンと。謎の編集者コレッリの依頼の意図は、何なのか?イサベッラが可愛くていいですね。一途な力強さがあります。下巻が楽しみ。

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    2012年09月17日
  • 天使のゲーム(下)

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    最初はこれミステリー?て思う出だしだが、主人公が自分にオファーを出した謎の編集者の正体を追ううち、殺人事件が発生する。
    終盤犯人が明かされるが、それでもなお、魔法の街バルセロナの不思議が残る。

    全体的にバルセロナの街の魔法、魔術的な雰囲気をただよわせる本。
    犯人探しの推理を楽しむのではなく、作者の魔術にのせられて読むのが良いと思う。

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    2012年08月09日
  • 天使のゲーム(上)

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    「風の影」が良かったので、その第2弾ということで購入
    「風の影」の冒頭にでてくるバルセロナの「忘れられた本の墓場」が本作にも登場する。訳者あとがきによると「忘れられた本の墓場」4部作の第2弾らしい。
    本作は「風の影」より少し前の時代で1928~1930年頃の時代設定で、1926年に建築家ガウディが没し、1929年に世界恐慌が始まるという時代背景がある。
    この本のエピローグに主人公に送られてきた女性の手紙の中に「ダニエル」という息子が出てくるが、これが「風の影」の冒頭にでてくる「センペーレ古書店」の息子「ダニエル」で、前作につながっている。

    感想は下巻で

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    2012年08月09日
  • マリーナ バルセロナの亡霊たち

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    サフォンの初期ミステリ。初バルセロナのために読んでみたが、実際の明るくまぶしい街とは違う、謎を秘めておどろおどろしい古都として描かれる。ホラーさながらの展開に、永久に失った初恋の思い出がますます清らかに咲いている。

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    2025年08月03日
  • マリーナ バルセロナの亡霊たち

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    ・ カルロス・ルイス・サフォ ン「マリーナ バルセロナの亡霊たち」(集英 社文庫)の「訳者あとがき」によつてこの物語の粗筋をできる限り 短い言葉で言へば、「ゴシック・ロマンの香りが全編ただよう本作 は、ミハイル・コルベニクなる人物をめぐる謎追いを経糸に、オス カルとマリーナの友愛を緯糸にして、一九七九ー八〇年の『現在』 と、その半世紀まえの『過去』の逸話を行きつ戻りつしながら紡が れていく。」(309頁)。主たる物語はミハイルだが、そこにオ スカルとマリーナが絡むといふことである。これを物語巻頭の文章 から引けば、「時という大洋がそこに埋めた思い出を、遅かれ早か れ返してくるなんて、あのころの

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    2024年07月26日
  • 天使のゲーム(下)

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    ネタバレ

    中盤から終盤にかけてどんどん周囲の人が亡くなっていき不気味さが増す。マルティンはただのヒョロヒョロの物書きのはずが、どうして刑事相手にやり合えるのか謎。
    終盤コレッリの影が出てこず、コレッリはどうした!?と突っ込まずにはいられなかった。

    クリスティーナはただただ悲劇としか言いようがないし、結局ディエゴ・マルラスカの存在もイマイチはっきりしない。
    読ませる割に腹落ち感がなく、後味がよくない。

    一体コレッリは何者だったのか。
    時空を超える、永遠の魂など本当にあるのか。
    ミステリーを超えたファンタジーのような物語だった。

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    2024年05月03日
  • 天使のゲーム(上)

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    風の影に続くサフォン本第二弾。
    今度の主人公は小説家マルティン。相変わらずぐいぐい読ませる本で、イサベッラとのやり取りも絶妙だ。続きが気になり一気に下巻へ。

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    2024年05月03日
  • 天使のゲーム(下)

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    ネタバレ

    そうかー、そう来るのかー
    それはでも無茶やわー
    四部作の二作目で急にそれは無茶やわー
    むしろどう収束させるのか気になって早く次読みたいわー

    ということで、一応このパターンもあるかなという予想の範疇ではありましたが、やっぱり無茶してきよる

    同じ世界なのに世界観変えて来やがったのよ
    しかも(繰り返しになるけど)四部作の途中なのよ

    まぁ誰も読んでないだろうからぶっちゃけちゃうけど、前作では一見ファンタジーに思えたことが実は裏であーなっててこーなってて最後にそれが明かされてうわーだったのよ
    でも今作はファンタジーに思えたことがそのまんまファンタジーっていう

    うそ〜ん

    だって共通する登場人物と

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    2024年04月01日
  • 天使のゲーム(下)

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    ネタバレ

     あれっ?幻想的なミステリーだと思ってたのに、ミステリーみたいな幻想小説だったの?
     最後は流血がいっぱいで色んな人が死んでしまってグロテスクなのだけれど、結局のところ何の犯人を探していたのか、何が一番の問題だったのか分からないまま、私の頭の中はとっ散らかっております。
     結局、上巻で「忘れられた本の墓場」へ行ったときから時空を超えた“天使”の罠に捕まったということなのかな?この小説の主人公は小説家なので、作者のカルロス・ルイス・サフォン自身が主人公でもあり、天使でもあったのかもね。
     でも、私は実は伏線はこの小説の外にあるのではないかと期待している。
    それは主人公ダビッドが子供の頃にセンペー

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    2023年03月14日