桑原亮子のレビュー一覧
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NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』の登場人物たちの詩歌を収録した歌集です。
と言っても、詩を詠んでいるのは、もちろん脚本家である桑原亮子さん。
俵万智さんから現代の紫式部だと称賛された桑原さんの読む詩には、登場人物たちそろぞれの視点があって、とても奥深いと感じました。
これは、読むときの自分の状態によって、心に響く詩が変わっていくであろう作品集。
ふとしたときに手に取って、たまたま開いた頁の詩を読むという風に、ずっと楽しめる詩歌集だと思います。
ちなみに。今の私が一番好きなのは37Pのバスの行き先表示の詩かな?
自分がどこに行きたいのか、どこに向かっているのか。ゴールはどこか。 -
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わたしが短歌を詠み始めるちょっと前くらいにNHKで放送していた朝ドラ『舞いあがれ!』では、主人公の幼馴染、のちに夫となる梅津貴司が、短歌を詠んでいた。
貴司は歌人となり、ドラマ内で歌集を二作発表する。
その二冊の歌集からの抜粋。
貴司の短歌に影響され、自らも短歌を詠むようになるファンの秋月史子の短歌賞受賞からの連作。
貴司が教えた小学生の短歌。
貴司の編集者であり、学生時代に短歌を嗜んでいた北條龍之介の若き日の連作。
貴司に大きな影響を与えた古書店の店主八木巌の詩と短歌。
これらすべてを『舞いあがれ!』の脚本家桑原亮子さんが書き分けているというのだから驚く。
桑原さんは学生時代から短歌を詠 -
Posted by ブクログ
桑原亮子さんの詩歌集ですね。
この歌集は、NHKの朝ドラ『舞いあがれ!』の登場人物が詠んだ短歌、詩を集めたアンソロジーです。
桑原亮子さん(1980ー)京都生まれ。脚本家、歌人。
『舞いあがれ!』の登場人物の一人一人の個性に合わせて、詠むのはなかなか至難の技だと思います。
解説の俵万智さんは『桑原さんは紫式部だということだ。「源氏物語」には八百首近い和歌が登場する。ダサい姫君にはダサい歌を、イケてる貴公子にはイケてる歌を、桑原さんもまた、貴司の初心のころからの上達具合を調整しておられるように見えるし、子どもたちの短歌も、それぞれの性格の違いがよく出ていて楽しい。』と絶賛されています。解説も、一