イリナ・グリゴレのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
CDジャケ買いならぬ、本の題名借り。
革命前後のルーマニア。
チェルノブイリ原発事故被曝。
エッセイ全体が薄鼠色。
死と共に送る生の日々 みたいな。
「映画と宗教と夢がちと多い。全て著者を表すアトリビュートではあるもののこれってどこが本筋?七夕の短冊は綺麗だよ。だけどそれだけでは。肝心の笹はどこにあんのよ」
ちょっと読者(というか私)置いてけぼりな感じ、柔道の技のかけ逃げか偽装的攻撃みたいだな
と、とまどいながらおどおど読んでたけど、ページが進むにつれて読み方が分かってきたというか、馴染んだ。
表題は収められた短編エッセイのひとつでしかないけど、本全体、彼女から見た世界全体とのダブルタ -
Posted by ブクログ
ネタバレようやく、本書を手に取りました。
全体の感想としては、興味深いところもあったが、全体としてトーン?が自分とは合わなかったかもな〜
以下印象に残った箇所
今にしてみれば、あれ(社会主義)は人間から宗教とアート、尊厳を奪ったら、その社会に何が残るのかという、一種の社会実験だったのかとさえ思う。(p.25)
では、この世界の肉に含まれている身体性とは誰に帰するべき身体なのか。ジュディス・バトラーが言うように普遍的な身体ではない。…こうしてバトラーはヘーゲルに、ドゥルーズはベルクソンに戻り、最後に二人ともスピノザに戻る。
でも私は一つの裸の、生身の身体にしか戻るところがない。…映像は夢と同じ。夢の -
Posted by ブクログ
ジェンダーとか、閉鎖的な国について書かれたものは、どこからその人たちを見ているのか、が結構重要になると感じている今日この頃。
私たち(いわゆる自由が比較的ある環境に住む人)の視点から、厳しい男尊女卑が続いている国に住む人たちを描いたり、言論の自由がかなり制限されている国に住む人たちを描いたりすると、かわいそうな人々とひとくくりにしてしまう傾向があると思うのです。
(偏見かもしれませんが)
日本から遠く離れた、文化も宗教も考え方も全く違う場所で生きてきた生の声(一次情報)は、かなり稀な存在だと思います。
この本の著者、イリナ・グレゴリはルーマニアで育ち日本に留学し、一時帰国したりもしたけれど