吉村仁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
北米の「13年ゼミ」や「17年ゼミ」は知っていましたが、なるほど、素数ゼミとはうまく名付けたし、実際に「素数」であることが意味を持っていることを平易に解き明かしてくれていて、面白く読めました。
著者の吉村さんは数理生態学が専門とのことなので、実際には様々な数理モデルを駆使して解明したのでしょうが、この本ではうまくかいつまんで説明してくれています。
私自身は数理生態学が専門ではありませんが、私の出身研究室は数理生態学の分野ではおそらく日本で一番有名なところで、私が在学していた当時の教授も優秀な数理生態学者でした。農学部だったので、害虫の発生予測を数理モデルにして、被害が出る前に対策することが -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
北アメリカで、17年や13年のサイクルで大発生する周期ゼミ。
この周期ゼミの謎を解き明かし、生物界を“あっ”といわせた著者が、仮説やモデルを使った検証をもとに、周期ゼミ(素数ゼミ)の全貌を解き明かす本書は、生物進化についても衝撃的な展開が盛りだくさん。
「生き残るための条件とは?」「メイトチョイスとは?」など、生物好きを夢中にさせること間違いなし。
[ 目次 ]
プロローグ セミの大発生に街は大騒ぎ!
第1章 日本のセミと素数ゼミの違い
第2章 素数ゼミの秘密に迫る!第3章 素数ゼミを追って!
第4章 素数ゼミの謎はどこまで明らかになったか
第5章 進化の歴史とムシの多様性
第