あらすじ
※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
アメリカで17年、13年おきに大発生する周期ゼミの謎を解き明かした吉村 仁氏の最新作がついに登場。『素数ゼミの謎』(文藝春秋)では公開されなかったシミュレーションデータや周期ゼミを始めとするセミの写真を大公開。どういう思考の過程で周期ゼミの謎が解き明かされたのか、素数と最大公約数が重要なわけとは、頻度依存による交雑と絶命とはどういうことか、大発生と地球温暖化は関係があるのかなど、数多くの謎に迫っていきます。日本の四季をあでやかにする秋のムシたちは、なぜ鳴き声があれほど多彩なのかなど、誰もが知りたい身近な疑問にも迫った一冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『17年と13年だけ大発生?素数ゼミの秘密に迫る!』
(吉村仁、2008年、サイエンス・アイ新書)
アメリカでは、13年と17年おきに発生するセミ(周期ゼミ)がいます。
実はカギは13と17がともに素数であるということにありました。
また、
アメリカの面積と日本の面積を比べた場合、日本はアメリカよりも面積がかなり小さいのにアメリカに匹敵するような虫の種類が生息しています。
これはなぜか。それは本書を読んだお楽しみにしておくということにしますが、この理由がわかったとき、日本人が何故虫の音にしみじみと感じるのかがわかったような気がします。
(2009年8月17日)
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
北アメリカで、17年や13年のサイクルで大発生する周期ゼミ。
この周期ゼミの謎を解き明かし、生物界を“あっ”といわせた著者が、仮説やモデルを使った検証をもとに、周期ゼミ(素数ゼミ)の全貌を解き明かす本書は、生物進化についても衝撃的な展開が盛りだくさん。
「生き残るための条件とは?」「メイトチョイスとは?」など、生物好きを夢中にさせること間違いなし。
[ 目次 ]
プロローグ セミの大発生に街は大騒ぎ!
第1章 日本のセミと素数ゼミの違い
第2章 素数ゼミの秘密に迫る!第3章 素数ゼミを追って!
第4章 素数ゼミの謎はどこまで明らかになったか
第5章 進化の歴史とムシの多様性
第6章 メスの「オス選び」と種分化の歴史
第7章 素数ゼミの秘密はどうして解けたのか
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]