ナオミ・バグドナスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2022年刊行
スタンフォード大学BSの行動心理学博士であるアーカーと、スタンフォード大学BS講師、エグゼクティブ・コーチであるバグドナスの共著。
本書は、「humor」(ユーモア)が主にビジネスの世界に与える影響をメインテーマとしている。
本書によれば、「ユーモア」がある職場は、そうでない職場に比べて心理的安全性が高く、クリエイティビティが高くなる傾向にあるという。
あまりにも生真面目でゆとりがない会社よりも、ユーモアを交えて空気を軽くしている会社のほうが穏やかで、安心して仕事ができるということだ。
また、ユーモアを上手く使える上司は、そうでない場合よりもリーダーシップが高く、部下からの信頼も厚くなるという。
このように、本書では「ビジネスにおいていかにユーモアが重要か?」がエビデンスデータと実例を踏まえて説明される。
また、「どうすれば良いユーモアを身に付けられるか?に科学的な視点でアプローチする。
例えば、ユーモアは以下の3つの要素から構成される。
①事実
コメディの核心。私たちは事実だと感じるジョークを笑う。
②痛み
身体的、精神的な痛み。痛みの中にユーモアを見出すことはカタルシスをもたらす。
③距離
ユーモアの話題と相手との距離がどれくらいあるか。距離には時間的なもの、地理的なもの、心理的なものがある。
距離が遠過ぎると笑えないし、近過ぎると相手を傷つけてしまう可能性がある。
ユーモアはこれらの3つの要素によって成立し、そのバランスを適切に保つことで質が高まるということだ。
「TPOに沿ったユーモアを選ぶように」というアドバイスが多く、この解像度を高めた内容であった。
全体的に妥当性が高く、面白い本だった。
私は生まれも育ちも関西で、世界で最も笑いに厳しい社会で育ってきた自負があるので、本書で指摘されるように「多くの大人たちが笑いを忘れてしまっている」という現象にはピンとこなかった。
一方で、その場の空気に不適切なジョークが不穏な空気をもたらすことは多々あるし、職位が上がるにつれて気をつけた方が良いことがあるというのは新たな学びだった。 -
Posted by ブクログ
ユーモアは最強の武器である
ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス、神崎朋子・訳
東洋経済新報社
4つの効果が強まる
パワー、つながり、創造力、レジリエンス
距離を縮める
信頼しやすくなる
人間関係の持続に役立つ
アイデアがひらめき、イノベーションが加速する
頭の回転が速くなる
ユーモアを発揮しようとすると、ただのブレインストーミング中とは比べ物にならないほど、脳の創造を司る領域が活性化する
心理的安全性を育む
笑える、と思っただけでもコルチゾールが39%、エピネフリンが70%も減少し、安心感が生まれ、心が落ち着き、ストレスが緩和される
驚きとミスディレクションをもたらすシンプルなテクニック
1誇張する
2コントラストを生じさせる
3出来るだけ具体的な表現を使う
4比喩を用いる
自分の持ちネタを集めていけば、あなたにも同じことができる
笑いを取る最も簡単な方法のひとつは、以前うけたジョークや面白かった出来事を引き合いに出すこと
コールバック
優れたコメディーには、メロディーとリズムがある
オチの前に一泊置く
身振りで示す
締めくくりに工夫をこらす
ばかばかしさに気づかせる
自分のまちがいを認める
思いやりをもってユーモアを使えば、厳しいフィードバックの「衝撃を和らげてくれる」
人々が経験したできごとにについてもっともよく憶えているのは、感情が最高潮に達した瞬間(ピーク)と結末(エンド)
アイスブレーカー(場を和ませる)
みんなで一緒に笑い合う瞬間が生まれるようなアイスブレーカー
トーン・セッター(雰囲気をつくる)
ユーモアは潮のようなもの
やたらと使いたくないが、ほんのひとつまみで大きな効果をもたらす
ユーモアが生まれやすい状況をつくること。そのためのいちばん手っ取り早い方法は、あなたが職場で一番気楽にふざけ合える相手とのやりとりを、みんなに見せること
ディスカッションを進めるうえで指針となるのがスペクトラムの4つのルール
①とりあえずリアクションする(分析はしない)
②率直な本音を語る
③自分がほかの人たちとちがうことを受け入れる
④意見を変えるのもよし
事実、痛み、距離のバランスを保つ
失敗に気づく
原因を突きとめる
ユーモアと陽気さが
大胆さ、自分らしさ、いま、この瞬間、喜び、愛を叶える -
Posted by ブクログ
ユーモアはあらゆる場面で力になる。
ユーモアがあったほうがよいか、なくてもよいか。そりゃあっほうがいいに決まっている。
ただ、それは恋愛や対人関係だけじゃないよ。人生すべてにおいて、すごい力を発揮するよ。と。
女性にモテるために、、とか考えていた私が恥ずかしい。
とはいえ、じゃあどうしたら、ユーモアのある人間になるんよ?と思ったそこのあなた。
大丈夫です、安心してください。第3章に書いてあるっす。4段階で説明してあります。
ただ、著者は「面白い人(ユーモアがある人)」になる必要はない。しかし、「陽気な人(Levityを持つ人)」であることは、誰にでも可能であり、組織においてより重要である。と。
ミスなんて気にせず行こうぜ! -
Posted by ブクログ
ユーモアと仕事、人間関係
【内容メモ】
・初対面でいい印象を与えるポイントは、そのジョークが受けたかというよりは適切なジョークを言ったかどうか。受けるのがすべてではなく、適切さが重要。
・ユーモアを含むことで、知的な人に映り、地位が高く見られる。
・ユーモアの基本
①ユーモアの核は事実:あるある、わかるわかるの共感
②驚きとミスディレクション:予想に反して意表を突かれる
・手順:
①発掘:もの違いに気づく、自分の感情を掘り出す
②表現:大げさに誇張する、具体的に、比喩を用いる
・仲間内での絆を深めるのはコールバック。以前受けたことを再度出して笑いを誘うと仲間意識が強くなる。
・メールのPSで印象は変わる。
・ユーモア振り返りをする。(最近腹を抱えて笑ったのは?誰を一番笑わせる?誰に一番笑わされる?)
・組織のリーダー、外交間、企業間取引にもユーモアがあると円滑に進む。(企業間提携の際に、冠の名前を賭けて腕相撲対決。外交官が宴会でのネタ披露など)
・万人受けのユーモアはない。事実・痛み・距離のバランスが重要。
・ユーモアの適切さは状況によって変わる、昇進すればするほどシビアになる。
【所感メモ】
・大げさな話が取り上げられてはいるが、日々の仕事でもう少し肩の力を抜いて仕事をしようと思った。自分も少し人間味のあるメールなどを見るとどこかでほっと感じるケースがあるので、徐々にラフにしていこうと思う。
・・比喩の利用は、メモの魔力やほかの本でもよく言う具体例を抽象化の話と同じで、抽象化の思考は多面的に活用される。日々の些細な気づきが大事。
・ユーモアは時々によって適切さが変わる、上司になればなるほどシビアになる、という納得感がすごいあった。でも、上司が自分の失敗を笑い話にするとまさに信頼できるし、自分もオープンな気持ちになる。 -
Posted by ブクログ
題名:ユーモアは最強の武器である
著者:ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグダナス
発行:2022年09月22日 第1刷
2025年04月21日 第14刷
以前参加した某社の講演会で薄口政治評論家こと杉村太蔵がこの本を読めと言っていた。職場やビジネスの場でユーモアがどのような効用を持つのか、ユーモアまじえて説明してくれている。これからAIが基礎的な事務作業(川中)を実行するようになっていくなかで、経営としての意思決定(川上)と、営業や販売サービスの現場、アフターサービス(川下)には人間的価値が残る、つまり人間としての仕事がなくならない場所になると言われている。じゃあ、人間的価値とはなにか?と考えると、いくつもあるけれど、そのなかの一つはコミュニケーション上の楽しさ、面白さなんじゃないだろうか。