ジョナサン・ゴットシャルのレビュー一覧

  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    ネタバレ

    ストーリーが世界を滅ぼす
    ――物語があなたの脳を操作する

    序 章 物語の語り手を絶対に信用するな。だが私たちは信用してしまう
    第1章 「ストーリーテラーが世界を支配する」
    第2章 ストーリーテリングという闇の芸術
    第3章 ストーリーランド大戦
    第4章 「ニュース」などない。あるのは「ドラマ」のみである
    第5章 悪魔は「他者」ではない。悪魔は「私たち」だ
    第6章 「現実」対「虚構」
    終 章 私たちを分断する物語の中で生きぬく

    なかなか衝撃的な本でした。物語が人の認知に与える影響は強力で、人に印象付けるためには物語の形式が最も優れていることは知っていましたが、本書で物語はそれ以上の威力があることを再認識しました。
    物語は人の進化の過程で人を団結させるために脳に組み込まれてきたわけですが、団結するということは団結の輪の外の人たちを作るということ。そして、物語は常に輪の外の人たちを邪悪な敵、別の人たちに仕立て上げてそれを攻撃したり排斥したりすることによって団結を保つために使われてきたし、それを脳が逃れることは非常に難しいことを理解できました。
    SNSは大小さまざまな物語を通して、輪の内と外に分断する道具として大きな役割を果たすことによって、今見る分断を世界中に広めています。
    アメリカの某大統領の話が書かれていますが、彼は物語を通して偉大なアメリカを再びというスローガンで保守層を団結させ、その威力は左派が提示するファクトをことごとく粉砕してきたのは周知の事実だと思われます。
    物語への対抗手段として理性と科学があるが、理性は感情に容易に屈してしまうし、科学は科学者のリベラル化により保守層からは信じてもらえなくなりつつある。
    そんな状況の中でAIによる画像やテキストの合成により、フェイクは形を与えられ、ファクトは瀕死の状況となっていくという予想は当たらずとも遠からずの印象があります。
    はて、さて、物語好きの竹蔵としては困った状況ですが、自分が物語を読んでいることを意識の片隅に置くことで、少しは狂信的になるリスクは避けられると願っています。
    小説を読んだり映画を見たりするのは楽しいですから・・・

    竹蔵

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    2026年09月26日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    人間社会は、物語の影響を受けるという話。
    自分が意識することなく、自分の判断に影響を与えるし、差別を引き起こすことさえある。
    役立つ書籍。

    ゴッドシャルの父のセリフ「善人でいられる贅沢を手にしているだけだ」が印象的。
    善人でいられるのは、そういう環境に産まれた偶然に恵まれただけという言葉が深いです。

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    2025年12月27日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    人は物語が持つ力の大きさを見くびり過ぎているのだと思う。人類にとって物語は薬であり毒。物語の持つ力の大きさを今一度見つめ直そう。逃れられない物語との付き合い方を考えてみよう。という良書

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    2025年08月07日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    ネタバレ

    すごい興味深い内容だった。
    自分が持っている知識は、自分が見つけ出した知識ではなく、他人が持っていた知識を信じている。みたいなのとかね。
    それなのに著者のあの人が嫌いすぎる文章が強すぎて、笑ってしまう。
    貴方のそれはナラティブに支配されている状態なのでは?
    これ、ちゃんと自分が嫌いという気持ちに支配されている(あの人が悪というストーリーを自分が作り出している)と自覚されながら書いてるんだよね?
    でも、読んでいるとそういう俯瞰して自分を見てないような気がして……少しあの人への悪い描写を削った、というところはあっ、ちょっとは俯瞰してみてるんだ。と思ったけど、そこだけだったしなぁ。
    そのちぐはぐさがめちゃくちゃ面白かったです。

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    2025年03月28日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    「物語」をテーマにした本.銃乱射事件,反ワク,テロ,ホロコースト,宗教,芸術…これら全部に「物語」が関わっている.
    物語は人間は互いに意思を疎通し協力し合うための強力なツール.物語は複雑な現実を単純化する.結果,人々は各々の限られた認知能力の中で誰が敵で味方かと言った世界観を共有することができる.だからこそ地球の覇者になれた.
    しかし昨今では物語が災いを招く事が往々にして起きている.陰謀論に取り憑かれ悪を懲らしめる正義というナラティブに侵された殺人犯による銃乱射事件.反ユダヤ主義を掲げたホロコーストなど.

    2024年1月,世界経済フォーラムのグローバルリスク報告書は「誤情報」を最大のリスクとして報告した.
    これも”物語”がもたらす負の側面が与える影響を憂いてのことだろう.
    情報通信技術は物語を世界中に伝播するコストをほぼゼロにした.ポピュリズムの台頭,民族衝突,侵略戦争,感染症の世界的な流行,急進的技術革新など,人々を分断に陥れうる物語を生むさまざまな要因が今日散見される.また,この状況の中で自らの目的の達成を企む個人や組織,国家もいる.
    人間の認知空間は陸海空,宇宙,サイバー空間に変わる新たな戦場だという主張を読んだことがある.これはまさに物語を駆使する戦争.

    「誤情報」を無視できないリスクとせざるを得ない土壌が出来上がっているのは明らか.

    今に始まった事ではないが物語を語る者に全幅の信頼をおかず,
    また耳に入る物語を逐次疑い,批判する心構えがより一層必要となる.
    ただその検証は物語を語る自分自身にも当てはめないといけないし,あらゆる物語全てを疑うことは大変な知的体力を必要とする.簡単なことではない.

    また,似非科学信奉者やカルト宗教信奉者といった
    自分にとっては不可解な人がどうしていなくならないだろうかという
    疑問の答えも得ることができた.
    ・物語は人類にとって必要不可欠である
    ・宗教や似非科学は物語の一種である.
    ・ゆえに宗教や似非科学は人類に必要不可欠である
    ということなんだろう.
    「宗教や似非科学に類されない物語」だけを人類が受け入れる事ができれば,
    3点目は成立しないことになるが,それは現実されていないし,これは
    筆者が述べている「物語から毒性だけを抜くことはできないのか」という問いと,
    それは不可能だろうという答えとも一致する.

    現実の複雑さや退屈さ不合理さに対する許容度が高いか低いかは個人差(性格,知能力)があり,
    この許容度が低い人ほど,上述の物語に溺れてしまうんだろう.
    そうなってしまうと客観的エビデンスを伴った主張すら聞く耳を持たない状態になってしまい,
    真実かどうかであることより,自分が信じる観念的世界に対して耳触りが良いかどうかの方を優先してしまう.
    因果関係のないAとBを無理くり繋げて痛快で腹落ちする物語として認識してしまう.そうして世界の認識がさらに歪む.
    無論,自分自分もある分野に対してはそういう傾向があるはずであるという謙虚さはもたねばならない.

    全ての結果には,筋の通った原因がある
    悪は必ず懲らしめられる.
    xxxxは悪で,xxxxは正義である.
    努力は絶対に報われる
    自分が報われないのは,誰かの陰謀のせい
    これら公平世界仮説も人間の物語によって生み出された産物であり,現実世界とは一切関係がないものと割り切らないといけない.

    あと自分は美術館に行くのが好きだが,この本を読んで,「ああ自分はある種の物語を接種したいだけなんだな」ということに気づいてしまった.ちょっと覚めた.


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    漫画家や映画監督,映像ディレクター,そしてスポーツ選手も「物語をつくる」ことで莫大な対価を得ている.

    物語=あらゆる情報を保存し伝承する手段

    ナラティブの最大の秘術として混乱を秩序に,狂気を意味に変える物語
    →一見筋の通った物語(ナラティブ)は本来あるはずの混乱や秩序が隠されている

    ”私たちが音楽,彫刻,絵画,舞踏を愛するのはストーリーテリングへの熱中が形を変えたものと言っていい”
    →美術館に赴きたい気持ちを抱くのは物語を欲しているから

    ”ストーリーテリングは人類にとって必要不可欠な毒”

    ”現実よりも痛快でわかりやすく描かれた物語に入り込み,退屈で道徳的にあいまいな現実世界より仮想現実の方が暮らしやすいからという理由でそこから出ようとしない,体験型ゲームに耽溺しやすい人間というものの性向を.私たちは個人レベルでもっと自覚する必要がある”

    ナラティブ…事実とフィクションの間に横たわる得体の知れない谷

    シオン賢者の議定書
    →筆者曰く「世界中の悪いこと全てをユダヤ人のせいにする陰謀論の書」らしい
    →そんなものあるんか...

    ”人間は物語を語る動物である”

    ”物語は古くから人類にとって恵みであり,災でもあった.

    物語への没頭→フロー状態,ゾーンに入る→自分自身をも含めた現実からの忘却
    →現実がうまくいかない人ほど,物語に没頭するということか…

    中国のグレートファイアウォール,情報統制,弾圧=マトリックスの世界

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    2024年01月28日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    日頃SNSに耽溺しがちな人間が読むと、納得と納得と納得しかない本。読みながら、いろいろな集団のことが頭をよぎる(し、著者が指摘する通り自分のことはそこに入れて考えたりしないもの!)。頭が悪いから、同じようなことを言う人に囲まれているから、そうしないと保てない惨めさがあるから、etcの自分ではない集団への「分析」を目にするけれど、そもそも人間はそうやって物語を必要として、物語を作りながら、生きてきたよね。SNSでは負の力ばかり見て取れるし(なぜなら読みながらストーリーに閉じ込められたSNS上の特定集団を思い浮かべているから)、実際ものすごく悪さをしている、のがどんどん顕著になっているけれど、「じゃあなくそうよ」というほど単純な話では全くない…。終章で著者が言うように、自分のそういったベクトルを自覚して生きていくのが必要なのだろうけど。世界はどうなるんだろうな。

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    2023年12月02日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    全てに意味づけをして物語性を求めてしまう人間の性が、いかに世界を分断しているか。
    「物語」のダークサイド。

    ハラリのサピエンス全史やダイヤモンドの銃・病原菌・鉄のような名著(と思っていたもの)すらも相対化される。

    ストーリーテラーを信用するな。
    しかし、憎むな。

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    2023年11月16日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    ストーリー(物語)に、なびきやすい脳を持つ人類たちのためのワクチン的な一冊。
    人類はストーリーなしでは生きられない。
    この世界はストーリーで溢れている。
    本や映画やドラマはもとより、宗教や歴史、ニュース、あとは、広告、会社の同僚のおしゃべりまでストーリーだと思う。
    外から自分の中に侵入するようにやってくるストーリーに影響されたりされなかったりして人間は日々生活しているのだ。
    ただ、人間には脳の癖があって、自分を善人、対立するものを悪人として組み上げるストーリーに耽溺しやすい気がする。
    世界中で頻発している対立も、そのせいに思う。
    私自身も、うっかりすると、そういう構造に飲み込まれて世界を認識してしまう。
    物事をフラットに見るって、実は人間には難しいのかもしれない。

    タイトルは煽情的だが、翻訳本らしく、ユーモアとペーソスが散りばめられていて面白かった。

    【ストーリーテラーを決して信用するな】

    語る人には本人が意識してようとしていまいと意図がある。
    自分ができることは、歪んだ世界を見ていることを常に意識すること。
    自分の中の歪みにも気づくよう努力すること。
    自分自身もストーリーテラーである。

    この本で学んだことと雑感が混じっちゃってます。


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    2023年11月15日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    人間は物語が大好きという事を、その大好きな物語の形式面やストーリーの種類を特定した点が秀逸と思いました。
    何と、ほぼ全ての超人気ストーリーには、多様なものがあるのではなく、ある同じ共通の建て付けはあるという衝撃の分析。
    他方でそのストーリーにのらない方法の語りで、いかに重要なものとか事実を力説しても、聞き手の人間は興味を持たずに、伝播することもないという事実も指摘されています。
    これは人間の特徴でもあり、人間による認知というものの限界を示していると思いました。
    生成AIが爆発的な人気が出ていますが、AIであれば人間が興味を持たない重要な事実やストーリーも根気よく分析してくれるのであれば、様々な新たな発見が多く生まれる気がします。楽しみです。

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    2023年06月17日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    自分の信じたいものを無批判に信じると馬鹿になることがよくわかりますね。
    ネットの噂話等を無批判に真に受けないようにしないと、誰かに名誉毀損で訴えられる時代ですし。
    そろそろディープフェイクで捏造した実在する人間の暴言動画が流れるかもというのは、正しいですよね。
    逆に都合が悪くなったら捏造だと言い張る人も出そうです。

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    2023年05月07日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    大変面白かった。強い国家や宗教思想を広めるため不可欠な共同幻想を民衆に抱かせ、文明を築くのに不可欠な道具であったストーリーテリング(物語化)。良い面ばかりに注目されがちだが、ここではフェイクニュースや陰謀論に同じ力が働いている現代の問題に注目する。

    物語の力をスター・ウォーズの「フォース」に例えて説明しているのも(私にとっては)とても分かりやすかったし信頼できるな、と共感・納得したら著者の語る「物語」がストンと入ってきてしまうようになった。脳が操作されてる!

    「善をもたらす強力な物語の力を真のジェダイが操るのであれば、すばらしい。しかし人をなびかせる物語の力は、ダークサイドにも使われる。
    『スター・ウォーズ』で善悪の両面を持っていたフォースと同じく、ストーリーテリングが諸刃の剣であることを、物語の科学は明らかにしている。ストーリーテリングを良薬たらしめている要素こそがまさしく、ストーリーテリングの劇薬たる部分だ。」p26

    物語戦争、というとファンタジックにも聞こえるが、それは相手のナラティブ対自分のナラティブの闘いであり、それが物理で殴り合うのと同じくらいハードなものであるのは毎日Twitter見てれば分かること。結局道徳的な正しさや科学的な正確さよりもいかに不安を煽り面白いかが勝ってしまうことも。

    そういう世界で科学をはじめとする実証主義が権威を取り戻すには、という話になるんだけど某大統領(でかメガホン笑)の例や学術分野の思想の偏りがもたらす害などの例も挙げながら、相手を悪魔化しない事、自分も状況が違えば彼らと同じだったかもしれないと想像する事が大事、というのはほんとそう。

    「正しさ」が陰謀論やフェイクニュース、分断を煽る物語に勝つにはそれなりに面白くならないといけない、というシビアな現実があるのも凄く納得するんだよね。
    正しい側が同じような考えの人ばかりで集まり、相容れない人達を攻撃・排斥するムードがそっちの「物語」を民衆が嫌う流れを加速させる…というの。

    私達が界隈の隅っこで私達にしかわからない言葉で正確さを求めても、「キャスリーン・ケネディ社長が全部悪い!あれもこれもあいつのせいだなぜなら…」みたいな話の方が面白いし拡散するのはそういう事なんだよな、とか思った。(SWの話)

    自分が今魔女とかそっち方面に興味があるのは、陰謀論とかあっち側の「面白さ」をまたうまいこと使って真面目な科学的な正確さとかともまた違う方向で「良き事」ができる可能性があるんではないかというのがあって。変な事やりながら世の中を良い流れに持ってくヒントになるのでは、とか。

    政治の側にはいつもなんらかの「魔術師」がいるように、民衆のそばにも魔女や魔術師の力は必要なんだよねーとか思ったり。

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    2023年04月23日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    読んでいて嫌な汗が流れる。ストーリーテリングの優位性、なぜ陰謀論・フェイクニュースが拡散されるのかがこれでもかと説明されている。
    まっとうな側の人間が「まっとうなことを言っているのだから、いずれ収まる」と思っていると痛い目にあう。敵を知り、備えなければいけない。

    悪い信念を持つ人についての評価・扱いについて書かれているが、私は頭ではわかっても実際に行動するのは難しいと想う。やるべきでもあると思うが。その場になったらとても悩む。

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    2023年03月26日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    プラトンが恐れたように、ストーリーテラーは世界を手中に納める力がある。人は、エビデンスに基づいた面白みのない事実より、ストーリー的に優れた虚構に説得されてしまう。
    陰謀論やロシアのナラティブ戦略にもそれは見られる。
    面白い物語を操れるというのはもはや兵器なのだ。

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    2026年07月11日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    2026年の本屋大賞にノミネートされた一冊の主要なテーマは「物語」。
    「物語」がどれだけ強力なものなのかに興味を持ち手に取ったのだが、人間は「物語」なしでは生きていけない、それどころか人間は「物語」そのもの、と結論付けても間違いではなさそうだ。
    「物語」の使い方次第で、人間をいとも容易く操ることができるのだ。
    この本は決して人を思いのままに操る方法を教えてくれるものではない。
    だが、「物語」がそれだけ危険なものであるということを知っておくことが重要だということを教えてくれる。
    情報が氾濫し、玉石混交な「物語」にさらされる世の中を泳ぎ切るために、「物語」に踊らされない自分を確立しておきたいもの。

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    2026年02月24日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    『ストーリーが世界を滅ぼす』読書メモ
    ジョナサン・ゴットシャル著/月谷真紀訳/東洋経済新報社

    ◆核心テーマ:物語は文明を築きも破壊もする
    人類が進化の過程で獲得した「物語依存脳」が、デジタル社会で暴走するパラドックス。陰謀論・フェイクニュースの拡散、社会分断の加速という現代病の根底に「ストーリーテリングの毒性」がある。

    ◆物語の二面性
    【薬としての機能】
    ・共感形成(難民問題を個人の体験談で伝える)
    ・社会統合(#MeToo運動のような集合的変革)
    ・知識伝達(複雑な事象の単純化による理解促進)

    【毒としての脅威】
    ・善悪二元論(移民問題を「善良な市民vs犯罪者」に単純化)
    ・認知的不均衡(事実検証より感情的反応が優先)
    ・アルゴリズム増幅(SNSが陰謀論をエコーチェンバー化)

    ◆現代の「ナラティブ戦争」具体例
    ・ロシアの選挙介入:「ハート・オブ・テキサス」偽アカウントで保守派を煽動→イスラム排斥集会を創出
    ・Qアノン陰謀論:匿名掲示板から広がる「影の政府」物語→議事堂襲撃事件を誘発
    ・反ワクチン運動:個人の体験談を科学データより優先→公衆衛生を脅かす

    ◆プラトン『国家』からの警告
    ・洞窟の寓話:SNSフィルターバブル=現代の洞窟/アルゴリズム=鎖/生成AI=歪んだ影を映す装置
    ・詩人追放論の矛盾:物語形式で反物語を論じるジレンマ→著者自身の手法への自覚的考察

    ◆解決策:メタ物語リテラシーの育成
    1. 物語解剖4ステップ
    ①誰の利益か? ②省略された事実は? ③逆の立場では? ④感情的誘導の有無?

    2. テクノロジーとの付き合い方
    ・ブラウザ拡張機能:陰謀論キーワード自動検出/多様な情報源推薦
    ・AI活用:GPTに「この物語の矛盾点を列挙して」と入力→批判的思考の補助

    3. 日常で意識すべき5大キーワード
    ・認知バイアス(確証・単純化)
    ・アルゴリズム引力(エコーチェンバー)
    ・ファクトチェック(逆画像検索・メタデータ分析)
    ・ナラティブ戦争(国家/企業の情報操作)
    ・ストーリー中毒性(ドーパミン依存)

    ◆未来への提言
    ・教育改革:小中学校で「物語構造分析」教科化
    ・テック規制:SNSに「感情操作指数」表示義務付け
    ・国際協力:偽情報拡散ツールの使用禁止条約

    ◆実践的アドバイス
    ・月1回「情報デトックスデー」:SNS断ち/新聞の紙面読み比べ
    ・怒りを感じた記事には必ず「3秒ルール」:深呼吸→一次情報源確認
    ・多様な立場の友人と「物語交換会」:同一テーマで異なる視点の記事を持ち寄る

    物語は人類の最大の発明であり、最大の弱点でもある。その力を「破壊の道具」から「共創の技術」へ転換するのが、情報化社会を生き抜く鍵。事実と物語を混ぜず、批判的懐疑心を失わず、しかし物語の持つ共感力を活用するバランス感覚が求められる。

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    2025年05月03日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    著書はストーリーが好きだし、人類の生活と結束に必要だと考えている。→同意。
    ただし、ストーリーが生み出す結束は善悪二元論をベースにした他者と我々の分断を基盤としており、その基本構造が社会の分断を招いていると説く。→なるほど。そうかも。
    ストーリーがない社会は考えられないし、実存しえない。よってどうやってストーリーの悪い面を捉え、それを自覚しながら活かすか?というのが主張。→言われればそうだけど実際には難しい。自分が持っているストーリーだけでもそれを自覚することから始めたい。

    この本は、「NEXUS」、「プロフェッショナルはストーリーを語る」、「ホモデウス」、「楽園の楽園」などストーリーについての考え方を語った本を読んだ後に読んだ。
    ストーリー万歳!、ストーリーをとにかく語れ!という、姿勢を疑うために読んでみたのだが、その目的は達成できた。


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    2025年04月25日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    この本がセンセーショナルな本として受け取られているらしいが、正直内容はだいぶ見飽きたような話である。
    物語批判からくるプラトン解釈は、本書にもあるようにやはりというか、ポパー読解に通ずるものがある。物語を支配することが独裁政権がやってきたこと、というのはまあ間違いない。ただ、

    「カトリック宗教が物語を利用している」
    このくだりを読んだ瞬間、
    「そんなん誰もが知ってる話やん!!!」
    と思わず突っ込んでしまった。

    「悪魔は私たちだ」と、
    米軍の戦争を批判するところでは、
    思わず突っ込んだ。
    「…やっと気づいた?」

    物語のパノプティコンを批判する本書だが、批判自体は正当なものと受け取られるとしても(トランプ大統領にも向けられている)、内容はどこかで読んだような内容だった。とはいえ、この本が新しい知的な刺激になる人もいるかもしれないが。
    上の文を読んで、知的な刺激を受けない人は読まなくても良いかもしれない……。
    この人がもし日本のなろう小説とか読んだらどんな感覚になるんだろうなという感覚はする。そういうものは読まないのかもしれないが。あと、アメリカの物語も少し最近はおかしいの多いよね。

    ストーリーテリングの界隈にかつてはかなり予算が割かれていたこともちらっと触れられている。そりゃ、物語は金になるものね。でも、この本は昔のサルトルとかの反物語、反小説とかの流れともまた毛色が違う。この本は明確に、システムとしての物語の批判だ。

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    2025年03月22日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    ヒトは物語の空白に耐えらない生き物であり、辻褄の合う物語を作り上げてしまう。これに抗うことは出来ない。であれば、自分の手元に浮かんだ物語に対してカウンターの物語を持つ人を身近にもつ、一拍置いて物語を探す意識が重要。という本だった。
    トランプ大統領の誕生が念頭に置かれた本だが、このページは衝撃的であった。物語から距離を置くべき学術界がこれならば、分断に歯止めが効くことはないだろう。
    SNS上の陰謀論の物語はウケの良さが︎︎

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    2024年12月22日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    「振り返り的省察」とは、物語の消費者が本を閉じ、あるいは映画館から出て、物語の思想や情報を自分がもともと持っていた世界観に統合する瞬間を指す。

    幼少期より大量の物語をインストールし、今もし続けている自分にとっては手痛いナラティブ論。せめてどんなものがインストールされているのかは自覚的にならねば。
    なお帯に書いてある”論破”については安心してください、特に触れていません。

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    2024年07月14日
  • ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する

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    For sale: baby shoes, never worn
    世界で一番短い小説。
    全て語るのではなく、読み手に想像させる。

    人に影響を与える事で一番大きなパワーがあるのはストーリー、
    ストーリテリングが人を動かしたい人が身につけるべきスキルなのかも。


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    2024年02月15日