甚野博則のレビュー一覧
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高級老人ホームとは、誰にとっての 高級 なのか。
著者が後書きで述べているが、歳を取り体が動かなくなってきているのに、高級な調度品やシャンデリアなどの美しいものが施設にあっても、あまり必要性を感じない。
住み慣れた家のような、、落ち着ける環境が1番いいのだと彼は言う。
入居金1億円を超えるような高級老人ホームが東京を中心に乱立している。
私も介護職を長年しているため、ホームに入居する人達がどんなことを考えて暮らしているのか、何を求めているのか、少し理解しているという自負がある。
それは、快適に暮らすことの出来る環境。前述した著者の考えと同じである。
高級品ばかりが施設内外を彩り、高級な -
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グループホームに暮らす妻のもとに2日に一度面会に行くのが仕事であり、自分が生きる意味だ。進行する認知症アルツハイマーに侵された妻は会った瞬間はとても喜んでくれるが不穏な状態になることが多く、一人イライラと立ち歩いたり、ぶつぶつと訳のわからない言葉を叫んだりと、どうしてやることもできない自分の無力に腹が立つ。とにかく寄り添って座り、手を繋いで歩き、顔を見て涙を拭いたり、お茶を飲ませたりして2時間ほどを共に過ごす。今日は職員さんと一緒に入浴の介助もした。喚いたり怒ったりされるが風呂上がりは気持ちよさそうに座ってくれる。時々見せてくれる笑顔とともに自分への褒美のような瞬間だ。
こんな日々が一年もすぎ -
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正直、読む前は
「高級老人ホームって、お金持ちの住むいい施設でしょ?」
くらいのイメージだった。
でも読んでみると全然違った。
そこにあったのは、
単純な“お金の話”じゃなくて、
人生の後半をどう生きるかという選択の話。
いくら資産があっても、
健康、人間関係、居場所、役割。
全部揃わないと豊かさって成立しない。
逆に、お金では解決できないものもかなり多い。
あと印象的だったのは、
高級老人ホームって“介護施設”というより、
ある意味で最後のライフスタイル事業なんだなということ。
誰と過ごすか。
どんな景色を見るか。
どんな日常を送るか。
最近、人やコミュニティ作りを考えることが -
Posted by ブクログ
高級老人ホームといってもそんなに事件ばかりあるわけじゃないだろうし、いったいどうやって話を広げるのだろうと思っていたが、様々な施設を取材しており、なかなか読み応えがあった。
単に野次馬として実情を知れただけでなく、自分だったら老後どんな生活を送りたいか、またどうやって最期を迎えたいかということについても考えさせられた。
個人的にに一番好きなシーンは、入居者の管理組合が異様に力を持った施設の、入居者たちとの面談場面。「施設に任せておいても何も変わらないから、我々はこんなことをしました」とA4の紙を取材者に見せるのだが、語り口がまるで部下たちを統率する社長なのが面白かった。この方はこんな経歴なの